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俳優の高橋一生がオフィシャルサポーターを務める「ルーヴル美術館展 肖像芸術-人は人をどう表現してきたか」が、東京・六本木の国立新美術館で開催中だ。本展の音声ガイドも務めた高橋は、3月に渡仏し、ルーブル美術館を訪問。「顔」にフォーカスした絵画や彫像に触れる中で、高橋が感じ取ったものとは…。インタビューを通して、高橋が「肖像芸術」に抱いた率直な思い、「表現」する者として、「顔」や「表情」をどのように捉えているのか、その考えも聞いた。
「高橋一生にやらせたい」と思ってくださった以上は、「高橋一生がどのようにやるのがベストなのか」を考えましたし、会話の中で感じた「こういうことを望まれているんだろう」ということは、もちろん加味して臨みました。確かに大役ですが、だからといって縮こまってしまうと、きっと望んでもらったものが出ないので、フラットに受け止めました。「こういうふうにしていかなくては」という気概はあまりなくて。「望んでくださったこと」プラス「望まれたこと以上」をサポーターとしてできるようにと考えました。
(担当した音声ガイドを聞いて)「僕の声で眠くならないように…」というのは2月の記者発表で言った通りですが、最後のボーナストラックは、僕の感想を話しています。そこは自分の感じたままのことを自由にしゃべりました。見終わった後に、そこを聞いてもらったら、裏側みたいなものを知れて面白いかもしれません(笑)。
作品群はほとんどルーブルで見せてもらったものですが、展示する場所によって雰囲気も変わるのが面白いです。本家のルーブル美術館は、それ自体が美術品のようだと感じました。空間がある意味全て額みたいなものなので、感じ方としては良くも悪くも対象がスッと入ってくるんです。一方、これだけモダンな建物の中で展示されていると絵画も彫像もディテールが際立つ。場所によって捉え方が変わるんだな…と今日見ていて思いました。
ルーブル美術館では「最後の晩餐」 がとても良かったです。舞台の一場面を見ている感覚でした。あと「モナ・リザ」も素晴らしかったです。見れば見るほど謎が多いというか、想像する域が広い作品だと思いました。
何においても言えることですが、どうしても「分かりやすいもの」「ガイドが入っているもの」が重宝されがちです。しかし「表情」をあえて自分で前面に出すということは、果たして(役者の)表現として正しいことなのだろうか…と、常々疑問に思っていました。そして今回、もう一度「これでいいんだ」と思い直すことができました。
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