「島での撮影は、寒い中、みんなで頑張りました」柄本明(龍佐民)【「西郷どん」インタビュー】

2018年6月3日 / 12:00

-大河ドラマへの出演は「功名が辻」(06)以来、12年ぶりだそうですが、当時との違いは感じますか。

 渡辺謙さんとも話していましたが、これだけスタジオが暗い中で撮影できることに驚いています。昔は、昼でも夜中でもライトで明るく照らして撮影していましたが、今はそこまで照らさなくても、暗い状態のまま撮れてしまう。カメラの進歩に驚きました。ただ、人間がやることなので、他はそんなに変わりません。僕は昔、NHKで大道具のアルバイトをしていたことがあるので、ここに来るとそういったことも思い出して、懐かしくなります。

-年齢を重ねて、ご自身のお芝居の変化を感じることはありますか。

 若い頃より疲れるようになりました。というのは、体力の問題だけではないんです。人間の欲望というのは、どんどん大きくなっていくもの。若い頃は何も考えずにせりふをしゃべれていたものが、年を取るといろいろなことを考えるようになる。そうすると、芝居が難しくなっていく…。そうでないと面白さが感じられなくなって、自分で難しくしていくんです。だから、せりふ一つ言うにしても、疲れるようになりました。肉体的にも精神的にも、芝居って結構疲れるものだな…なんて思っています(笑)。

-島での撮影の思い出は?

 撮影に入る前、他の仕事でヨーロッパに行っていたのですが、時期が冬なので寒かったんです。だから、きっと次は南の島なので暖かいだろうな…と期待していました。でも、帰国した後、自宅で一晩休んで沖永良部島に行ってみたら、ものすごく寒くて…(笑)。しかも、撮影場所が海岸だった上に、衣装も薄着。満ち潮がくると、さらに寒い。あまりの寒さに驚きました。ただ、そこでみんなが頑張った分、いい映像になっていると思います。

-スタジオのセットでも撮影があると思いますが、島での撮影と比べていかがですか。

 セットもロケに負けないぐらい見事な仕上がりです。砂浜のような広い場所は現地でないと撮れませんが、それ以外は遜色ない出来栄えで、雰囲気も一緒。スタッフが頑張ってくれたおかげで、いい芝居ができそうです。

(取材・文/井上健一)

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「豊臣兄弟!」第16回「覚悟の比叡山」“守られる側”の農民から“守る側”の侍になった小一郎と藤吉郎の覚悟【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年4月28日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=木下小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=木下藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。4月26日に放送された第16回「 … 続きを読む

ゆうちゃみ「るり子が現実にいたらめっちゃ親友になれそうやなっていう感じでした」『アギトー超能力戦争ー』【インタビュー】

映画2026年4月28日

-アクションシーンは大変でしたか。  アクションを全くやってこなかったんで、それこそスーツアクターの方にいろいろ聞いたりとか、仮面ライダーG6やったらどういう動きをするのかをすり合わせてやらしてもらいました。だからほんまにスーツアクターの方 … 続きを読む

千葉雄大、「映像の人」「舞台の人」という「垣根をなくしたい」 友近と挑む二人芝居・リーディングドラマ「老害の人」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月25日

 内館牧子によるベストセラー小説『老害の人』が、リーディングドラマとして舞台化される。出演者は、友近と千葉雄大の二人だけ。登場人物のすべてを、二人が自在に演じ分ける。  物語の主人公は、小さな玩具屋を大企業に育てた元社長の福太郎。老いてなお … 続きを読む

小手伸也、「映像ではテンションの7割しか出していない」 リミッターを解除して臨む舞台初主演作「コテンペスト」

舞台・ミュージカル2026年4月25日

 小手伸也が舞台初主演を務める「俺もそろそろシェイクスピア シリーズ『コテンペスト』」が、6月27日から上演される。公演に先立ち、小手が取材に応じ、本作への思いを語った。  本作は、シェイクスピアの最後の作品「テンペスト」の設定を現代に置き … 続きを読む

【映画コラム】4月後半公開の映画から『人はなぜラブレターを書くのか』『今日からぼくが村の映画館』『ソング・サング・ブルー』

映画2026年4月24日

『今日からぼくが村の映画館』(4月17日公開)  南米ペルー、アンデスの小さな村に住む少年シストゥは、風が運んできた新聞の映画広告を手にする。導かれるままにたどり着いた移動映画館で初めて“映画”を知ったシストゥは、たちまちその物語に魅了され … 続きを読む

page top