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鈴木さんはとにかくいつも全力です。初めて長時間ご一緒したのが、第5回の御前相撲のシーンだったのですが、私や(渡辺)謙さんのリアクションを撮っていて、ほとんど映らないようなときでも、土俵から落ちることもいとわずに全力で相撲を取ってくださって。これから1年続く大河の主役にけがをさせるわけにはいかないと思って「無理しないでください」と申し上げたところ、「やっぱり気持ちだから」と。ここまでやられるのかと、一緒にやるたびに尊敬してしまいます。
又吉さんが家定と聞いたときから、いい夫婦になるという確信がありました。家定はぼんやりした人と言われていますが、実は心が優しかったり、絵の才能があったりと、いろいろと秀でた部分があった人物として描かれています。又吉さん自身もお笑いだけでなくファッションや絵にも詳しくて、小説も書かれるというアカデミックなイメージが強い方。そういうイメージが家定とリンクして、とてもお似合いです。物語の中には重苦しい部分もありますが、家定と篤姫は一緒に花を見たり、柿の絵を描いている家定を篤姫がにこやかに見守ったり、ほのぼのしたシーンになっています。視聴者の方にとって癒やしになるといいですね。
前回は民放の単発ドラマで親子役だったのですが、謙さんが冗談を言って現場を和ませてくださったのに、私の方が緊張してしまい、話し掛けることができませんでした。今回は一緒に過ごす時間も長く、鹿児島ロケでもご一緒させていただいたので、私の方から話し掛けていろいろなお話をすることができました。お芝居についても、私が不安を感じているといろいろとアドバイスをくださるのですが、やっぱりその通りにやるとうまくいくんですよね。こうしたらもっと伸びると、私の可能性を信じてアドバイスをくださったので、ますます尊敬しました。役の上でも、篤姫と斉彬の関係には、私自身が謙さんを尊敬している気持ちが表れていると思います。
あの場面は、台本に「食べる」と書いてなかったんです。カットがかからないままやっていたら、謙さんがアドリブで「食べろ、食べろ」と薦めてきて…。私が所作などを気にして迷っていたら、謙さんが手でつかんで食べて見せてくれたので、「じゃあ、いいのかな…?」と戸惑いながら食べました(笑)。コミカルなシーンになっていたし、謙さんとのアドリブで生まれたものが使われたので、うれしかったです。
(取材・文/井上健一)
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