【インタビュー】『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』本仮屋ユイカ「比嘉愛琉は、ここ10年で一番すんなり入れた役」

2018年3月9日 / 16:00

-お芝居では主人公の朝倉リクを演じる濱田龍臣さんとの絡みが中心でしたが、共演した感想は?

 ウルトラマンへの愛がすごくて、びっくりしました(笑)。ものすごく詳しかったので、私の疑問をすべて解決してくれました。だから、なるべくしてウルトラマンになった人なんだなって。ウルトラマンが大好きで、ウルトラマンになりたくて、本当にウルトラマンになっちゃった人。素顔は17歳の少年ですが、小さいときからお仕事をしているので視野も広くて、頼りになる座長でした。私も17歳の時に朝ドラのヒロインをやったので、同じ年齢で節目になる作品をやっている彼を見て、「頑張れ!私もそうだった!」と、心の中で応援していました(笑)。

-愛琉はグクルシーサーという怪獣とも心を通わせますね。

 愛する相棒です。現場では映像がないので、見せていただいたデザインのイメージだけでお芝居をしていたのですが、アフレコのときに映像を見たら、その絵よりもさらにかわいく、かっこよくなっていました。あまりにすてきで「これだったら、もっとこういう感情でやりたい!」と気持ちが動いたので、アフレコで変えた部分もあります。他のみんながそれぞれ自分のフィギュアをめでているのを見て、うらやましがっていたら、「グクルシーサーもきっと何かアイテムが出るよ」と言われてものすごく興奮したので、本当に出てほしいです(笑)。

-ご自身が考えるこの作品の見どころは?

 一度挫折したリクくんが、もう一度みんなと一緒に戦おうと気持ちを立て直すところです。台本を読んで結末を知っていて、演技もしているのに、アフレコで見たとき、とても感動しました。みんなが希望を持って、同じ思いになって心を合わせて、こんなにもピュアな思いが集まるとやっぱり感動するんだなって。とても好きなシーンです。

-愛琉の出演シーンで気に入っているところは?

 初めて地球に降り立った彼女が、グクルシーサーと出会うシーンがとても好きです。あの場面は、地球の美しさに対する感動と、自分の故郷を失ったという切なさと、同じ使命感を持っているグクルシーサーに対するシンパシーをテーマに演技しました。出来上がった映像を見たら、イメージ通りだったので「なんて私は素晴らしいんだ!」と自画自賛していました(笑)。

-お気に入りのせりふはありますか。

 うれしかったのは、やっぱり初めて地球に降り立ったシーンの「緑、空、海、美しい…。」というせりふです。私自身、この地球の環境のために、みんながより幸せになるように、と思いながら日々生きて、仕事をしたいと思っています。だけど、それをダイレクトに表現できる機会はなかなかありません。そんな中で、こんなにストレートに言っていいんだと…。俯瞰(ふかん)した広い視野を持っている愛琉だからこそのせりふで、なかなかできるお芝居ではなかったので、やっていてすごく幸せでした。今のこの地球を美しいと言えるのは、とてもありがたかったです。

(取材・文・写真/井上健一)

(C)劇場版ウルトラマンジード製作委員会

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】「2025年映画ベストテン」

映画2025年12月28日

【日本映画】  邦画界は、今年も『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』『チェンソーマン レゼ篇』『名探偵コナン 隻眼の残像』など、アニメーション作品が興行成績の上位を占めたが、実写映画でも大ヒット作が生まれた。歌舞伎を題材とした … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】家族の情緒が国境を越える、俳優ムン・ソリが語る「おつかれさま」ヒットの理由

ドラマ2025年12月26日

 ▽家族を世話する母    ムン・ソリは、「クイーンメーカー」(23年)や「私たちの人生レース」(同)のように、女性の主体性や自分らしさを打ち出す役を担い、エンパワーメントの姿を体現してきた。だが「おつかれさま」では、“肩書きのない母”を真 … 続きを読む

田中麗奈「こじらせ男の滑稽で切ない愛の行方を皆さんに見届けていただきたいと思います」『星と月は天の穴』【インタビュー】

映画2025年12月24日

-この映画は、ちょっとフランス映画みたいなところがありましたね。  分かります。私もそう思いました。確かにそういう味わいがありますね。最初の撮影が、矢添と2人で、部屋で紅茶を飲んでいるシーンだったんですけど、プレイバックしてモニターを見た時 … 続きを読む

天海祐希、田中哲司、小日向文世、でんでん、塚地武雅「12年の集大成を見届けてください!」大ヒットシリーズ、ついに完結! 劇場版「緊急取調室 THE FINAL」【インタビュー】

映画2025年12月23日

-12年という時間が、そういう皆さんの固い絆を作り上げたわけですね。そんな作品に出合える機会は、俳優人生の中でめったにないことだと思いますが、皆さんにとって「緊急取調室」シリーズとはどんな存在でしょうか。 天海 12年という時間とエネルギー … 続きを読む

【映画コラム】時空を超えた愛の行方は『楓』『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』『星と月は天の穴』

映画2025年12月20日

『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』(12月19日公開)  友人の結婚式で知り合ったデビッドとサラは、レンタカーのカーナビに導かれ奇妙なドアにたどり着く。そのドアの先は、それぞれの「人生で一番やり直したい日」につながっていた。“ … 続きを読む

Willfriends

page top