エンターテインメント・ウェブマガジン
最初はとても奇妙な感じがしました。マークの場合は「今、僕はルーク・スカイウォーカーと話をしている!」という自分の心の声が消えるまでに随分時間がかかりました(笑)。そんな感じで、初めはすごく緊張しましたが、最終的にはとてもいい関係が築けました。実はキャリーとの方が早く打ち解けることができたんです。それは、彼女が女優であるだけでなく作家だったということが大きかったと思います。僕も脚本を書くので、言葉を愛する者同士として、すぐに良好な関係を築くことができました。わずかな間でしたが、彼女と一緒の時間を過ごせたことに感謝しています。
僕らの世代が『スター・ウォーズ』に魅かれた理由はたくさんあると思いますが、大人になった今、改めて振り返ってみて思うのは、全ての『スター・ウォーズ』シリーズの根本は、子どもから大人になる物語だったということです。ジョージ・ルーカスも「ジョセフ・キャンベルの『英雄の旅』を基にした」と語っていますが、それはヘラクレスのようになるための旅ではなく、子どもが思春期を経て大人になっていく、そして新たな世界の中で自分の居場所を見つけていくという、地図のような物語だと僕は思っています。大人になる過程の中で、自分の内面にある力に気付き、それをどう使うのか、誰を信頼するのか、自分の居場所をどう見つけていくのかという物語なのです。僕はオリジナルのそうしたところに魅かれました。今度の作品も、オリジナルと同じように、外側はアドベンチャーだけど、内面ではそうしたものを描いているということが伝わればうれしいです。
ルーカスが黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』(58)などの影響を受けたということは、もう書き尽くされていますし、皆さんもよくご存じだと思います。デザインや美術の観点から見ても、例えばダース・ベイダーのマスクから全体的な風景まで、日本の文化から強く影響を受けています。それは『スター・ウォーズ』シリーズの大切な一部ですから、今回もそれを踏襲しています。それに加えて、僕は宮崎駿監督作品のファンで、ファンタジーと自然を調和させるような世界観がとても好きなので、それをポーグという新たなキャラクターや、ルークが住む島など、この映画のあちこちに反映させています。ポーグはちょっとトトロに似ているでしょ?(笑)。
間もなく『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を皆さんにお見せすることができます。僕にとっての良質な『スター・ウォーズ』映画とは、映画を見終わった後で、宇宙船の模型やグッズを持ちながら、早くこれで遊びたいと思わせてくれるようなものです。ですから、今回も、いろいろと感じたり、笑ったりしながら、「あー『スター・ウォーズ』を見たなあ」と思っていただければうれしいです。それこそが僕たちが目指したことなのです。
(取材・文・写真/田中雄二)
映画2024年11月22日
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(11月22日公開) 真面目な税務署員の熊沢二郎(内野聖陽)は、天才詐欺師の氷室マコト(岡田将生)の巧妙な詐欺に引っかかり大金をだまし取られてしまう。 熊沢は、親友で刑事の八木(皆川猿時)の … 続きを読む
舞台・ミュージカル2024年11月20日
-なるほど。では、公演が12月ということで、2024年の振り返りをお願いします。 今年は自分で掲げた目標に対しての成果も感じることができたので、充実した1年でした。これまではどこかで「やらされている」という感覚があって、自分の意志でできた … 続きを読む
ドラマ2024年11月17日
Q:合格に向けて、どのように勉強されたか教えてください。 早川 中3の2月に、予備試験を目指すぞって決めてからは、興味の赴くままがむしゃらに勉強してました。平日は、学校から帰ってきて、先ほどお話しした「伊藤塾」のオンライン授業を夜10時 … 続きを読む
映画2024年11月15日
-お2人は今回初共演となりますが、現場での様子はいかがでしたか。 八村 「シェアハウス対ユウ」という構図がある中で、共演者の方々とどういう距離感で接すればいいのか、だいぶ悩みました。でも僕は、役のために距離を取ったりすることが苦手なんです。 … 続きを読む
ドラマ2024年11月15日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。11月10日に放送された第四十三回「輝きののちに」では、三条天皇(木村達成)の譲位問題を軸に、さまざまな人間模様が繰り広げられた。 病を患い、視力と聴力が衰えた三条天皇に、「お目も見えず、お耳 … 続きを読む