エンターテインメント・ウェブマガジン
みね子(有村架純)の記憶喪失になった父・実(沢村一樹)を助け、2年半もの間生活を共にし、結果的にみね子たちを苦しめてしまっていた人気女優・川本世津子を演じている菅野美穂。脚本の岡田惠和氏から渡された、昭和のスター役という“宿題”に臨んだ菅野が、その手応えや今後の見どころ、また、家族で本作を見ている時の様子などを語ってくれた。
(脚本の)岡田(惠和)さんからまた声を掛けていただけたということで、すごくうれしかったです。
岡田さんが脚本家の一人として参加していたドラマ「ツインズ教師」(1993)でデビューしたので、もう25年ぐらい一緒に仕事をさせていただいています。そういう岡田さんの作品をよく知る身として、「ひよっこ」は岡田さんが今まで手掛けた脚本の中で一番すてきで、優しい気持ちになれる、涙が流れる作品だと思います。
なんで私に大女優の役をやらせようと思ったんですかね(笑)。でも、20代、30代の時とは違うボールを投げてもらっている感じがして、宿題なのかな?と思ったし、信頼して委ねてくださっていることも感じました。
恥ずかしい話ですが、昭和の名作映画をほとんど見たことがなかったので、いろいろ見て勉強しました。当時の女優は30歳ぐらいでも達観していて、40歳の私より年上に見える落ち着きや、円熟味があって魅力的でした。今の芸能界は若々しさや新鮮さを求めているのかなぁと比べながら見たりもしました。
60年代の女優のオーラは役づくりで出るものではないですね。私には足りなかったな…。
母が「おしん」(83)を熱心に見ていたので、15歳で初めてドラマに出演した時は、親が(放送を)楽しみにしてくれるような仕事ができたらいいなと思い、朝ドラが目標になりました。実際に「走らんか!」(95)に参加させてもらった時は、親が喜んでくれたのがすごくうれしかったです。
朝ドラらしい演技があって、シリアスとコメディーを自由に行ったり来たりしたり、この人はこういうことは言わないだろうなというせりふを言うことで面白い化学反応が起きたりしますよね。それができるのが朝ドラだし、そのために丁寧に時間をかけて撮影できることが強みだと思います。
有村さんの演技は岡田さんの本と相性がいいと思います。岡田さんが想像していないところのみね子の雰囲気やしぐさが、有村さん自身から自然に出ているところが魅力的です。
第24週で愛子さんと世津子のプロレスシーンがあるんですが、和久井さんの足を触ったりするので前日からドキドキして変な緊張がありましたが、すごくうれしかったです!
あそこで初めて実さんを誘拐していたことに気づきました。世津子としては、困っている犬を大事にしていて、その温もりから離れられなくなっただけという思いでしたが、それが一つの家庭を追い込んでいたので、自分のしたことはなんて罪深かったんだろうという驚きと後悔が生まれました。沢村さんは「実と世津子さんは男女の関係ではなかったと思う」と話していたので、精神的なよりどころとして実さんが自分にとってどれだけ大事だったかを考えながら演じました。
はい、見ていますが、「全然出てこないね。いつ出てくるの?」と言われています(笑)。(息子は)世津子が出てくると「あっ、お母さん」って言ってくれるようになりましたが、有村さんを見ても「お母さん」って言うから、「そうだよ」って言っています。「べっぴんさん」の時はオープニング曲がかかると体をゆすって踊り出したので、「動画、動画!」って撮っていました。
愛子さんと省吾さん(佐々木蔵之介)の恋の行方を楽しみにしていてください。お二人とも忘れられない人がいて、そういう二人がどうなっていくのか…。ほんわかしたみね子さんがジャンヌ・ダルクみたいに勇ましくなるシーンもすてきでした。あと、この前、女性だけのシーンを撮りましたが、10代から70代までの女優が一堂に会してすごかったですよ。
(取材・文・/錦怜那)
ドラマ2026年8月30日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合 毎週日曜 夜8:00~ほか)。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中だ。8月30日放 … 続きを読む
映画2026年8月28日
日本でも話題を集めた『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)やエグゼクティブプロデューサー&脚本を務めたNetflix「ガス人間」も大ヒットした韓国のヒットメーカー、ヨン・サンホ。その最新監督作『顔 -かお-』が8月28日から全国公開 … 続きを読む
映画2026年8月28日
『ラスト・サバイバー』(8月28日公開) 謎のパンデミックによって人類の大半が死滅し、生き残った者たちが奪い合い、殺し合う荒廃した世界。 パイロットのヒッグ(ジェイコブ・エロルディ)は、元軍人のバングリー(ジョシュ・ブローリン)と共同戦 … 続きを読む
映画2026年8月28日
自閉スペクトラム症(ASD)の大貴は、清掃の仕事に就き、周囲のサポートを受けながら自立した生活を送っている。一方、妹の希は、心理カウンセラーとして働きながら大貴を支えて暮らしていた。長い間、変わることなく続いてきた兄妹の日常は、希の結婚話 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年8月28日
ドラマ「そこから先は地獄」(日本テレビ)で主演を務め、映画『教場 Requiem』など数々の映画やドラマに出演、「おしゃれクリップ」(日本テレビ)ではMCも務める井桁弘恵。9月4日から上演される「SWAN -Ballet cross Re … 続きを読む