エンターテインメント・ウェブマガジン
武芸に秀でた傑山(市原隼人)と共に、南渓和尚(小林薫)の右腕的存在として、豊富な知識を生かして井伊家の菩提寺・龍潭寺の運営を取り仕切る昊天。“次郎法師”を名乗って出家した当時の直虎(柴咲コウ)の教育係を務め、当主となった今もその活躍を温かく見守っている。演じる小松和重が、中盤を迎えた撮影の舞台裏や、長期にわたる撮影で感じたことなどを語った。
これほど長期間の撮影は初めてですが、ここ(NHK)に来ることが当たり前のようになっているのが、なんだか不思議な感じです。周りの皆さんもいつも同じ人たちがいるので、家に帰って来たようなホッとした気持ちになります。中でも、龍潭寺のセットに入るとすごく安心します。
普段の僕は、昊天とは真逆の性格なので、自分をあまり出さないように心掛けています。普通にしていると俗っぽい部分が出てしまうので、それを抑えるように。傑山とのバランスも考えて、一歩引いた感じの距離感にすることも意識しています。
そうですね。衣装を着ると、本当に僧侶になったような気持ちになります。簡単なんですね、マインドコントロールって(笑)。自分がすごい人だと思ったら、すごい人になった気になるし、お坊さんの特殊メークをして鏡を見たら、自分が高尚な人間になったような気がしましたから(笑)。
最初のころは、少し気持ちを若くして演じようと思っていました。回を増すごとに年は取っていると思いますが、おとわから次郎になった時の差を出すのが、すごく難しかったです。もうこんなに大きくなっちゃった、という時に白髪でも生えていればいいのにと思っても、毛はないし…(笑)。いろいろ考えつつ、自分の中で変化をつけて演じています。
いろいろな人が亡くなっているので、できるだけ周りの人がいなくならないようにしてあげたいと思っています。独りぼっちになってしまうのはつらいですから。直虎がやりたいようにさせてあげることが役割なので、困っている時にはサポートできるような立場でいたいとも願っています。昊天自身の気持ちとしては、もう少し女の子らしく育ってほしかったという思いもあるのでしょうけどね。
幼いころからずっと見てきたので、今は大人として対等に話ができますが、どうしても子どもだと思ってしまう面はあります。今は立場があるので“直虎さま”と呼びますが、基本的には“次郎”という呼び方が、一番愛情を持って呼べると思います。
最初のころは、僕の方も緊張していたこともあって、少し距離のある感じでしたが、今はもう柴咲さんはキャストやスタッフに対して完全にオープンになっています。ある意味、直虎みたいで、すごく懐が深い人です。
小林さんも市原くんもすごく話しやすい人だったので、最初から気軽に話ができました。撮影期間が長いので、一緒にお酒を飲みに行くようにもなって、距離はすごく縮まりました。市原くんは最初、ものすごく真面目で正直な人という印象でしたが、お酒を飲んだらくだけた部分も見られたので良かったです。
撮影になると、久しぶりにセットに入る人もいるので、皆さんその度に頭をそっているのですが、その愚痴を聞くのが面白いんです。「またそったの?」「そうなんですよ、寒くて寒くて」なんて…。「大変だね」と言いながら、ニコニコ笑って見ていますけど(笑)。でも、いつも決まった人たちがいるので、顔を見るとすごく安心します。
ものすごくいい子です。学校でこんな遊びをしているなんていう話を、ずっとしています。まだ3年生なので、よくしゃべりますね。他の人がリハーサルをしている時には「ちょっと静かにしましょうね」と注意することもあるくらいで(笑)。
あの猫は、実は2匹います。主に出ている子はおとなしい性格ですが、もう1匹、代役の子は少しやんちゃで、甘がみしてくるんです。それが結構痛くて…(笑)。でも、どちらもかわいいですよ。休憩中はみんなでかわいがっています。
禅宗指導の細川(晋輔)先生のところで、写経をやらせてもらった時、高校時代の思い出がいろいろとよみがえってきました。当時は「なんでこんなことをしているんだろう?」と思いながらやっていましたが、改めてやってみたら、写経も座禅も気持ちが落ち着いて、意外にいいものだと感じました。時間ができたら、また細川先生のところでちゃんと座禅を組ませてもらおうかと思っています。
あれは台本通りです(笑)。“似ていない物まねで”と書いてあったので。薫さんがやっているナレーションなどの声を聴いて、似せてできるぐらいにしてから、手を抜いて似ていないようにしました。1回テストをやってみたら、「似ている」と言われたので、それじゃあ駄目だと思って、さらに似ていないようにしました。放送を見た知り合いからは、“やっちゃったか”みたいな感じで「どうした急に?」というメールが来ましたけど(笑)。
(取材・文/井上健一)
映画2026年5月22日
その男が右手で触れた瞬間、相手は消え、死が訪れる。世にも奇妙な凶器なき犯行と謎に包まれた動機とは…。俳優だけでなく、脚本家、映画監督としても活躍する佐藤二朗が、初めて漫画原作を手がけたサイコバイオレンスを、自らの主演・脚本、城定秀夫監督で … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年5月22日
宮野真守と神山智洋(WEST.)が出演する、2026年劇団☆新感線46周年興行・夏公演 SHINKANSEN☆RSP 怪奇骨董音楽劇「アケチコ!~蒸気の黒ダイヤ、あるいは狂気の島~」が、6月12日から上演される。本作は、脚本に劇作家の福原 … 続きを読む
ドラマ2026年5月21日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月17日に放送された第19回「過去か … 続きを読む
映画2026年5月21日
推理力に覚えのある解答者たちが、国民的な人気を誇る推理ショーを舞台に、頭脳戦を繰り広げるさまを描いた深水黎一郎の同名小説を、堤幸彦監督が映画化した『ミステリー・アリーナ』が、5月22日から全国公開される。本作でクレージーな天才司会者・樺山 … 続きを読む
映画2026年5月21日
長崎で巻き起こる「ドロドロのダメ男巡り」と「ヒリつく姉妹の絆」を描いた青春ロードムービー『いろは』が5月22日から全国公開される。妹の伊呂波を演じた川島鈴遥と姉の花蓮を演じた森田想に話を聞いた。 -最初に脚本を読んだ時の印象から伺います。 … 続きを読む