エンターテインメント・ウェブマガジン
NHKの大河ドラマ「真田丸」で、主人公、真田信繁(堺雅人)の兄、信幸(大泉洋)の妻こうを演じている長野里美。病弱な体にむち打って信幸に尽くし支えるが、過酷な運命に見舞われる。長野がこうの悲哀と覚悟を語る。
天にも昇る気持ちでした。周りもすごく喜んでくれました。大河ドラマファンの弟はなぜかご祝儀までくれました(笑)。
吉永小百合さんが出演していた「風と雲と虹と」。進路を考えあぐねていた時に見て、こういうクリエイティブな世界に行きたいと強く思ったんです。
三谷さんの中でのおこうのイメージを詳しく教えていただきました。病弱なんだけど、ちょっと病に酔っているところがあり、悲劇のヒロインタイプだと。笑えるぐらいに負のオーラをまき散らしていながらも、憎めなくてチャーミングな、かわいい女性を演じてくださいとのことでした。でも初登場の3話ではせりふは二言三言で、しかもすぐにせき込んでしまいます(笑)。どう演じたらいいのかすごく悩みました。
三谷さんから「志村けんさんの『もしも元気のない芸者がいたら』というコントを参考にしてみてください」と言われていたので「私のパートはコメディーなのね」と感じていろいろ研究しました。でもできないと思って三谷さんに相談したら、「精神的に」ということだったので、コントのことは忘れてやりました。でもどうも体の中に残っていたらしくて、ネットで「志村けんさんみたい」と書かれていて、うれしいような複雑なような感じがしています(笑)。
実在の人物で、昌幸(草刈正雄)の一番上のお兄さんの娘なのですが、父親が戦死したため、いとこの信幸と結婚したということは分かっています。病弱だという設定は、のちに信幸に嫁いでくる活発な小松姫(吉田羊)との対比で出てきたことでしょうが、ただの病弱には終わらなかったんですね。病気の自分には存在意義があると感じて自己アピールを始めたのかもしれません。
でもその運命のおかげで人をしかったり勇気づけたりできるようになる。顔つきから話し方まで変わります。情熱があるから風穴を見つけてどんどん成長する。たくましい人なんだと最近は思えるようになりました。ただ、今後元気になって、ちょっと変わったところが薄まるのはどうかなと。おこう的なものを残しながらも元気な人という演技を模索しているところです。
ツイッターでは(かつて所属していた)第三舞台のファンではない「真田丸」のファンの方からの反応が多い気がします。共演者とは「棚からぼたもち」(の人気)って言っていまして(笑)、本当にラッキーだなと思います。
映像で共演するのは初めて。でもとてもやりやすいです。
病弱さを濃く描く部分は自宅で練習しました。倒れ方とか座り方とか、崩れ落ちていく練習を、自分で動画を撮りながら何回もやりました。
それはないですね。おこうは気合を入れないとなかなか容易には出てこられないキャラクターですから(笑)。
映画2025年9月18日
『宝島』(9月19日公開) 1952年、米軍統治下の沖縄。米軍基地を襲撃して物資を奪い、困窮する住民たちに分け与える「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちがいた。 村の英雄でリーダー格のオン(永山瑛太)と弟のレイ(窪田正孝)、彼らの幼なじみ … 続きを読む
2025年9月18日
朝鮮の文化を近代日本に紹介した民藝運動家の柳宗悦や陶芸家の河井寛次郎。彼らが1930年代に見た朝鮮の風景に憧れ、1970年に韓国の農村を訪れたのが写真家の藤本巧さんだ。以来50年以上にわたり、韓国の人々と文化をフィルムに刻み続けてきた。 … 続きを読む
映画2025年9月18日
世界的なスター指揮者のティボ(バンジャマン・ラべルネ)は、突然白血病を宣告され、ドナーを探す中で、生き別れた弟のジミー(ピエール・ロタン)の存在を知り、彼の隠れた音楽的な才能にも気付く。兄弟でありながらも異なる運命を歩んできた2人。ティボ … 続きを読む
映画2025年9月16日
東日本大震災から10年後の福島を舞台に、原発事故で引き裂かれた家族と青春を奪われた若者たちの姿を描いた『こんな事があった』が9月13日から全国順次公開中だ。監督・脚本は、『追悼のざわめき』(88)などで日本のみならず世界の映画ファンから支 … 続きを読む
映画2025年9月12日
ニューヨーク・ブルックリンで暮らすアジア人夫婦を主人公に、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が浮き彫りとなり家族が崩壊していく姿を、全編NYロケで描いた『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、9月12日から全国公開され … 続きを読む