「ここで消されるわけにはいかないですよ」中原丈雄(高梨内記)【真田丸インタビュー】

2016年3月22日 / 17:20

 NHKの大河ドラマ「真田丸」で真田家の重臣、高梨内記を演じている中原丈雄。主人公信繁(堺雅人)の生涯のパートナーとなる、きり(長澤まさみ)の父としても悩み深い日々を語る。

 

高梨内記(中原丈雄)-高梨内記という人物はご存じでしたか。

 知りませんでした。歴史の本を5冊買って読んだんですが、2回しか出てこなくて(笑)。ただ、一番最後まで真田昌幸(草刈正雄)に仕える、人間的な思いがある男なんだろうなと考えていました。でも最初は役をとらえるのが大変でした。

-どんなところから役をつかんでいったんですか。

 4話ぐらいまでは探りつつでした。それが、長澤まさみさんが演じている娘のきりとのシーンで、あっ、俺が演じる高梨はこういう家に住んでいたんだと感じたんです。高梨は家臣の前ではちゃんとしているけど、家に帰ると、意外とおきゃんな娘と似たような感じで過ごしている。それが分かったことが役をつかむきっかけでした。

-きりのことはどう見ているんでしょう。

 一人娘ですから、自分が真田家に痕跡を残すための唯一の使える駒です。うまく働いてくれと考えているのではないでしょうか。ただの家臣の一員で終わるわけにはいかない。そのためには娘をなんとかして信繁のそばに置いておき、(結婚などで)つながりを作りたいと。そのためにはもっとしっかりしてもらわないといけないし、「おまえ、もっとどんどん(信繁に対して積極的に)行けよ」と、きりにはっぱをかけているようなところもあります。

-自分の主人である真田昌幸との絆はどういうものでしょうか。

 昌幸の男気に引かれているんでしょうね。そこにしっかり自分の根を張らないといけないわけですし。高梨はゆったり、どっしりとした感じではあるんですが、逆にすごく好戦的なところもあるんですよ。いざ戦いになった時は一番にやりを持って出ていく。昌幸にとってはそういうところが頼もしいのではないでしょうか。

-真田家の中での役割は?

 真田は全国的に見れば小さな存在ですが、ほどほどの地位で周りを治められるようにはしなければならないと思っている。真田家の将来を見定める要になろうとしているんでしょうね。

-最終的にはどんな高梨にしたいと思っていますか。

 どっしりとした大きな人間を作って、そこに南部鉄器の急須に付いているみたいな凸凹としたものを付けていきたい。渋くて枯れて古いけど、どっしりとしている感じを作りたいです。大河ドラマはいろんな人が出演しているので、紅白歌合戦のお芝居版みたいな感じ。ここで消されるわけにはいかないですよ(笑)。今後のためにも、なんとか中原丈雄の演じる高梨内記を三谷幸喜さんの目の玉に焼き付けないといけません。ちゃんとした仕事をしている俳優に囲まれていますから、負けるわけにはいかない。大河ドラマは中原丈雄という俳優の戦いの場でもあるんです。

-堺さんの印象は?

 堺さんとは何回か共演していますが、その時の芝居は自分でも良かったと感じているので、今回もうまく行くだろうと思っています。堺さんは真面目で一生懸命で、いろんなことを知っている。非常に好感を持っています。今はお父さんの方が際立っているし、兄との対比も表現していかなければならない。その中で主役としてのいろんな思いがあるでしょうが、頑張っているなと思います。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

千葉雄大、「映像の人」「舞台の人」という「垣根をなくしたい」 友近と挑む二人芝居・リーディングドラマ「老害の人」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月25日

 内館牧子によるベストセラー小説『老害の人』が、リーディングドラマとして舞台化される。出演者は、友近と千葉雄大の二人だけ。登場人物のすべてを、二人が自在に演じ分ける。  物語の主人公は、小さな玩具屋を大企業に育てた元社長の福太郎。老いてなお … 続きを読む

小手伸也、「映像ではテンションの7割しか出していない」 リミッターを解除して臨む舞台初主演作「コテンペスト」

舞台・ミュージカル2026年4月25日

 小手伸也が舞台初主演を務める「俺もそろそろシェイクスピア シリーズ『コテンペスト』」が、6月27日から上演される。公演に先立ち、小手が取材に応じ、本作への思いを語った。  本作は、シェイクスピアの最後の作品「テンペスト」の設定を現代に置き … 続きを読む

【映画コラム】4月後半公開の映画から『人はなぜラブレターを書くのか』『今日からぼくが村の映画館』『ソング・サング・ブルー』

映画2026年4月24日

『人はなぜラブレターを書くのか』(4月17日公開)  2024年、千葉県香取市で定食屋を営む寺田ナズナ(綾瀬はるか)は、ある青年に宛てて手紙を書く。  24年前、当時17歳だったナズナ(當真あみ)は、いつも同じ電車で見かける高校生の富久信介 … 続きを読む

小林虎之介「名前と同じ『虎』の字が入った役名に、ご縁を感じています」連続テレビ小説初出演で、主人公の幼なじみを好演中【連続テレビ小説「風、薫る」インタビュー】

ドラマ2026年4月23日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「風、薫る」。田中ひかるの著書『明治のナイチンゲール 大関和物語』を原案に、明治時代、当時まだ知られていなかった看護の世界に飛び込んだ一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)という2人のナースの冒険物語 … 続きを読む

浦井健治が演じる童磨がついに本格参戦!「童磨を本当に愛し抜いて演じられたら」舞台「鬼滅の刃」其ノ陸 柱稽古・無限城 突入【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月23日

 舞台「鬼滅の刃」其ノ陸 柱稽古・無限城 突入が6月13日から上演される。原作漫画「鬼滅の刃」はコミックスの全世界累計発行部数が2億2000万部を突破。その大人気作品の舞台化で、シリーズ6作目となる本作では、柱稽古、そして無限城の戦いを描く … 続きを読む

page top