【インタビュー】『さらば あぶない刑事』舘ひろし&柴田恭兵 「悔いはない」「ちゃんと終わりですよとプレゼントできる作品」

2016年1月29日 / 12:00

 1986年に日本テレビの連続ドラマとしてスタートした「あぶない刑事」が、30日に公開される劇場版第7作『さらば あぶない刑事』でついにその幕を閉じる。タカ&ユージとしてシリーズをけん引してきた舘ひろしと柴田恭兵がこのほどインタビューに応じ、これまでの思い出、最後の「あぶデカ」に込めた思い、そしてファンへの感謝を語った。

 

舘ひろし(左)と柴田恭兵

舘ひろし(左)と柴田恭兵

―最後の「あぶデカ」を撮るに当たって事前にミーティングが行われたということですが。

 初めて監督、プロデューサー、脚本家、柴田、舘とで話し合いました。今までの「あぶデカ」は非常に軽く軽く仕上げようとして、つじつまが合わないこともジョークでごまかすというか…(笑)。今回はちゃんとしたハードボイルド、原点に回帰しようという思いがあったので。基本的には非常にシンプルなストーリーで、アドリブは恭サマがやりたいことにその場で対応していけばいいと。

柴田 以前の映画では、タンカーを最後に両手で止めるとか。今回の本をいただいた時にもアドリブを考えていたので、「脚本からもうちょっと膨らませますよ」と言いました。言っておかないと時間の関係もあるし、カットされないようにね(笑)。

―30年もの間、長く愛され続けてきた要因は何でしょう。

 今、こういうジャンルの映画ってないと思うんです。みんな真面目じゃない? ハチャメチャな大人たちがエンターテインメントをするようなジャンルはないから、それが支持されている気がします。ハチャメチャじゃないといけないと思っているんだけど、そのハチャメチャ度が難しい。やりすぎると捕まっちゃうしね。だから“あぶない刑事”(笑)。

柴田 本当はもっと年を取って70歳を過ぎてからやろうという思いもあったんです。そうしたら体力的にも言い訳ができる。逆に、今やらせてもらって大変だけどそこで一生懸命頑張るのも格好いいんじゃないかと。

 昔は60歳を過ぎたらもっとドンと(体力が)落ちると思っていたんですよ。でもそれなりにできちゃった。だからきっと70歳過ぎてもそれなりにできちゃうんだよ。

柴田 今回も、最後だからアクションもやりましたよ。腰とか結構きましたけど。アクションで使う筋肉は普段鍛えられないですから。アクションの時は実年齢のテロップを入れてほしいぐらい(笑)。

―では、お二人にとって「あぶデカ」はどんな存在ですか。

 帰る場所というより、自分を前に進めてくれる作品のような気がします。役柄よりも、恭サマとの共演が今の自分をもう一歩前に進めてくれるんです。いつも新しいものを吸収することがたくさんある。

柴田 舘さんにウケるにはどうしたらいいかということしか考えていないです。舘さんにウケたら世界中に通用する。僕にとっては元気になる作品です。大河ドラマで時代劇をやったり、集中して一生懸命やって手応えみたいなものを感じる作品もあるけど、「あぶデカ」は全然違いますね。現場に行けば若返るような。

―劇中ではタカとユージが定年後の夢を語るような場面もありますが、今のお二人の夢は何ですか。

 この映画がヒットすることです。他にもいっぱいあるんですよ、夢だらけなんです。

柴田 この映画を見終わって、ちょっと元気になってもらえたら。それだけでうれしいです。

 本当に個人的な夢は、何でもいいけど渡(哲也)と映画を撮りたい。レトロっぽい感じで、俺がどうしようもないワルをやりたい。どんな映画でもいいけど、二人でできたらうれしいな。

―本当に「あぶデカ」は今回で終わりなのでしょうか。悔いはなくベストを尽くしたということですか。

 終わりなんですよ。本当に悔いはないですね。人生丸ごと悔いはない。

柴田 寂しさとかそういうこともない。応援してくださったファンの方に、ちゃんと「終わりですよ」とプレゼントできる作品になってホッとしています。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「豊臣兄弟!」第12回「小谷城の再会」豊臣兄弟の運命を左右する出会い【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年4月2日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。3月29日に放送された第12回「小谷城の … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(13)道真公左遷の地、太宰府天満宮で

舞台・ミュージカル2026年4月2日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。   ▼太宰府天満宮で神道 … 続きを読む

南沙良 香港との合作映画で本格アクション初挑戦!「とても楽しかったです」『殺手#4(キラー・ナンバー4)』【インタビュー】

映画2026年4月2日

 NHKの大河ドラマ「光る君へ」(24)で注目を集め、今年も続々と出演作が公開されるなど、今最も勢いのある若手俳優の1人・南沙良。さまざまな作品に意欲的に取り組んできた彼女が新たに挑んだのは、アクションの本場・香港との合作映画。  それが、 … 続きを読む

森崎ウィン「ギンギラギンの金を見ているだけで元気になれます」『黄金泥棒』【インタビュー】

映画2026年4月2日

 人生に退屈していた平凡な主婦が金(きん)の魅力にとりつかれ、100億円相当の金の茶わんを盗み出そうとする姿を描いたクライムコメディー『黄金泥棒』が4月3日から全国公開される。実在の事件から着想を得た本作で、主人公の主婦・美香子(田中麗奈) … 続きを読む

片岡凜「花梨が持っている正義すら悪に見えるように演じることを心掛けていました」『鬼の花嫁』【インタビュー】

映画2026年3月28日

 コミック版も人気を博した和風恋愛ファンタジー小説を、永瀬廉と吉川愛のW主演で実写映画化した『鬼の花嫁』が3月27日(金)から全国公開された。鬼と人間との究極のラブストーリーを描いた本作で、ヒロイン柚子の妹の花梨を演じた片岡凜に話を聞いた。 … 続きを読む

page top