エンターテインメント・ウェブマガジン
1986年に日本テレビの連続ドラマとしてスタートした「あぶない刑事」が、30日に公開される劇場版第7作『さらば あぶない刑事』でついにその幕を閉じる。タカ&ユージとしてシリーズをけん引してきた舘ひろしと柴田恭兵がこのほどインタビューに応じ、これまでの思い出、最後の「あぶデカ」に込めた思い、そしてファンへの感謝を語った。
舘 初めて監督、プロデューサー、脚本家、柴田、舘とで話し合いました。今までの「あぶデカ」は非常に軽く軽く仕上げようとして、つじつまが合わないこともジョークでごまかすというか…(笑)。今回はちゃんとしたハードボイルド、原点に回帰しようという思いがあったので。基本的には非常にシンプルなストーリーで、アドリブは恭サマがやりたいことにその場で対応していけばいいと。
柴田 以前の映画では、タンカーを最後に両手で止めるとか。今回の本をいただいた時にもアドリブを考えていたので、「脚本からもうちょっと膨らませますよ」と言いました。言っておかないと時間の関係もあるし、カットされないようにね(笑)。
舘 今、こういうジャンルの映画ってないと思うんです。みんな真面目じゃない? ハチャメチャな大人たちがエンターテインメントをするようなジャンルはないから、それが支持されている気がします。ハチャメチャじゃないといけないと思っているんだけど、そのハチャメチャ度が難しい。やりすぎると捕まっちゃうしね。だから“あぶない刑事”(笑)。
柴田 本当はもっと年を取って70歳を過ぎてからやろうという思いもあったんです。そうしたら体力的にも言い訳ができる。逆に、今やらせてもらって大変だけどそこで一生懸命頑張るのも格好いいんじゃないかと。
舘 昔は60歳を過ぎたらもっとドンと(体力が)落ちると思っていたんですよ。でもそれなりにできちゃった。だからきっと70歳過ぎてもそれなりにできちゃうんだよ。
柴田 今回も、最後だからアクションもやりましたよ。腰とか結構きましたけど。アクションで使う筋肉は普段鍛えられないですから。アクションの時は実年齢のテロップを入れてほしいぐらい(笑)。
舘 帰る場所というより、自分を前に進めてくれる作品のような気がします。役柄よりも、恭サマとの共演が今の自分をもう一歩前に進めてくれるんです。いつも新しいものを吸収することがたくさんある。
柴田 舘さんにウケるにはどうしたらいいかということしか考えていないです。舘さんにウケたら世界中に通用する。僕にとっては元気になる作品です。大河ドラマで時代劇をやったり、集中して一生懸命やって手応えみたいなものを感じる作品もあるけど、「あぶデカ」は全然違いますね。現場に行けば若返るような。
舘 この映画がヒットすることです。他にもいっぱいあるんですよ、夢だらけなんです。
柴田 この映画を見終わって、ちょっと元気になってもらえたら。それだけでうれしいです。
舘 本当に個人的な夢は、何でもいいけど渡(哲也)と映画を撮りたい。レトロっぽい感じで、俺がどうしようもないワルをやりたい。どんな映画でもいいけど、二人でできたらうれしいな。
舘 終わりなんですよ。本当に悔いはないですね。人生丸ごと悔いはない。
柴田 寂しさとかそういうこともない。応援してくださったファンの方に、ちゃんと「終わりですよ」とプレゼントできる作品になってホッとしています。
映画2025年11月6日
三宅唱監督が脚本も手掛け、つげ義春の短編漫画『海辺の叙景』と『ほんやら洞のべんさん』を原作に撮り上げた『旅と日々』が11月7日(金)から全国公開される。創作に行き詰まった脚本家の李(シム・ウンギョン)が旅先での出会いをきっかけに人生と向き … 続きを読む
映画2025年11月1日
『爆弾』(10月31日公開) 酔った勢いで自販機を壊し店員にも暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男(佐藤二朗)。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する。 やがてその言葉 … 続きを読む
ドラマ2025年10月31日
福本莉⼦と⾼橋恭平(なにわ男⼦)がW主演するドラマW-30「ストロボ・エッジ Season1」が31日午後11時から、WOWOWで放送・配信がスタートする。本作は、咲坂伊緒氏の⼤ヒット⻘春恋愛漫画を初の連続ドラマ化。主人公の2人を軸に、 … 続きを読む
ドラマ2025年10月31日
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」。明治初期、松江の没落士族の娘・小泉セツと著書『怪談』で知られるラフカディオ・ハーン(=小泉八雲)夫妻をモデルに、怪談を愛する夫婦、松野トキ(髙石あかり)とレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ) … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年10月31日
宮藤官九郎が作・演出を手掛ける「大パルコ人」シリーズの第5弾となるオカタイロックオペラ「雨の傍聴席、おんなは裸足・・・」が11月6日から上演される。本作は、「親バカ」をテーマに、離婚を決意しているミュージカル俳優と演歌歌手の夫婦が、親権を … 続きを読む