【真田丸 インタビュー】大泉洋(真田信幸) 「かっこ良過ぎるせりふを言って、ニヤニヤしちゃいました」

2016年1月3日 / 09:00

 NHKの大河ドラマ「真田丸」の主人公、真田信繁(堺雅人)の兄で、父昌幸(草刈正雄)のもとで兄弟仲良く育つが、徳川家康方に付くか否かで葛藤し、後にたもとを分かつ真田信幸を演じている大泉洋。「まれ」での駄目な父親役とは正反対の真面目な信幸役に込める思いを語る。

 

真田信幸役の大泉洋

真田信幸役の大泉洋

-今回の信幸役が確定した時はどんな気持ちでしたか。

 私はコミカルだったりするし、「まれ」での役がすごく駄目なお父さんの役でしたから、正直、信幸はあまり私がやってこなかった堅い役ですよね。実在する人物ですし、歴史好きの人の中でも非常に人気のある人物だということが分かって、すごく緊張しました。

-史実を調べてみて受けた印象は?

 私が感動したのは、戦国の時代でも信幸が家族をすごく大事にしていたこと。関ヶ原の戦いで信幸は、西軍に付いた父親や弟の信繁とは別れて家康側に付きます。その後も2人をなんとか助けてほしいと働きかけるんです。そのエピソードを聞いたとき、この役で良かったなあと思いました。私自身も家族が大事ですし、本当に仲が良いものですから。性格も非常に真面目で部下のことを思っている大将だし、戦の時は先頭に立って突っ込んでいくみたいな人。かっこいいなと思いました。

 -堺さんとのお芝居はいかがですか。

  俳優としては弟なんて思えなくて、尊敬しているんですけど、こと「真田丸」の中では弟にしか見えないんです。なんとも言えない愛くるしい笑顔で「兄上」と言われるとうれしいですね。信幸として堺さんのためなら何でもしたいと思いますよ(笑)。堺さんは非常に自然体でいてくれます。現場の雰囲気を居心地良くしてくれているので、楽で良いですね。それに、堺さんは大事なシーンの撮影の後などに「あのシーンは兄上の覚悟が感じられて、(演じる上で)ありがたかった」などと、メールをくれたりするんですよ。なかなか照れて言えないことも臆さずに言ってくれるところに懐の大きさを感じますね。さらに言えば、堺さんは知識もすごいです。自分の役以外のこともいろいろとご存知です。

-信幸の墓前では何を報告しましたか。

 私がどういう人間かを語りまして、その上で「生きざまに恥じぬようにやらせていただきます」と申し上げました。

-撮影で大変だったことは?

 私は30歳を過ぎてから本格的に役者のお仕事をやり始めたので、時代劇はあまりやっていないんですよ。映画『清須会議』ではいかんせん、偉くなった秀吉を演じたものですから、自由に演じてくださいという感じで、所作の先生も私には付いていなかったぐらいです。今回の大河はそんなわけにはいかないし、(信幸は)生真面目なイメージの人なので、大変です。それとやはり一番大変なのは乗馬ですね。「力を抜いてただ乗ってください」とアドバイスを頂くのですが、なかなか難しくただ乗っているとただただ尻を強打するだけで(笑)。本気に痛くて(笑)。

-大河の独特の雰囲気は感じていますか。

 やっぱりスケールがでかい。映画にも負けないぐらいスケールが大きい気がします。

-堺さんは「見たこともない大泉洋さんが見られる」とおっしゃっていましたし、脚本の三谷幸喜さんと大泉さんが組むと面白いシーンがあるのではないかというファンの期待も生まれますが、今回はどういう感じになりそうですか。

  見事に両方ありますね。やはりコミカルな部分もあるんですよ。ギャグで笑わせるわけではなくて、ちょっとした設定とちょっとしたずれと、せりふまわしで面白い。でも一方では、堺さんが言ったような「見たことのない大泉洋が見られる」といったシーンも用意してくれています。役者をやっていてここまでかっこいいせりふを言ったことがないというせりふも言いましたね。かっこ良過ぎてニヤニヤしちゃいました(笑)。

-「まれ」に出演後、ファンの変化は?

  知名度は圧倒的につきましたね。「まれちゃんのお父さん」って遠くから声を掛けてくれる人が増えました(笑)。

-いいタイミングで大河へと続きましたね。

 責任の重さを感じます。何しろ大河ドラマも影響力が大きいですから。

-真田家の地元、長野県上田市が注目を集めていますが、以前も映画『青天の霹靂』のロケで訪れていますね。上田の魅力は何でしょうか。

 食べ物がおいしいし、お店の雰囲気も良いんです。『青天の霹靂』の撮影でお世話になった「上田映劇」はかなり老朽化していて、人に貸すのに大変苦労されているので、何か上田映劇のためにお役に立てないかと考えているんですが…。とにかく上田は人が素晴らしいので、私が愛してやまない町です。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

中川大志、三谷幸喜の最新作は「現代にも通ずる、過去の出来事として片付けられないもの」を描く PARCO PRODUCE 2026「アメリカン・ドリーム」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年8月8日

 三谷幸喜が長年温めていたテーマを豪華キャストで描く、渾身(こんしん)の書き下ろし新作舞台「アメリカン・ドリーム」が8月15日からPARCO劇場で上演される。本作は、1940年代後半のアメリカを舞台に、反共産主義に基づく“赤狩り”によって告 … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#韓国人はなぜ「呼称整理」をするのか、「脱出おひとり島」が映す韓国社会

2026年8月7日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

福原遥「自分の大切な人を大事にして生きていこうと思いました」【インタビュー】『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』

映画2026年8月6日

 大ヒット映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編にして完結編『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』が8月7日から全国公開される。前作に続いて主人公の百合を演じた福原遥に話を聞いた。 -始めに、前作『あの花が咲く丘で、君とま … 続きを読む

【映画コラム】7月の公開映画から

映画2026年8月3日

「トイ・ストーリー5」(7月3日公開)★★★ おもちゃを取り巻く“変化”を描く  持ち主の少女ボニーの成長を見守ってきたカウガール人形のジェシー。だが、タブレット端末「リリーパッド」の登場で、ボニーは画面の世界に夢中になり、おもちゃと遊ぶ時 … 続きを読む

「ConChu!」が大昆虫展アンバサダーに就任! ハロプロ研修生から羽化した4匹たちの、その先とは

インタビュー2026年7月31日

 夏休みの人気イベント「大昆虫展 in 東京スカイツリータウン(R)」のアンバサダーに、杉原明紗(モーニング娘。’26)、長野桃羽(アンジュルム)、西村乙輝(つばきファクトリー)、相馬優芽(ロージークロニクル)による特別ユニット … 続きを読む

page top