【インタビュー】松本享恭 「ウルトラマンX」で映像デビュー 「何にでも染まれる役者に」

2015年7月14日 / 15:23

 テレビ東京系で放送中の「新ウルトラマン列伝」で14日からスタートする新シリーズ「ウルトラマンX」に、特殊防衛チーム「Xio(ジオ)」の隊員・貴島ハヤト役で出演する松本享恭。戦闘機タイプの特殊メカ・スカイマスケッティを抜群の操縦テクニックで操るハヤト隊員を演じた松本が、映像作品初出演への意気込みや、今後の展望などを語った。

 

「ウルトラマンX」で貴島ハヤト隊員を演じる松本享恭

「ウルトラマンX」で貴島ハヤト隊員を演じる松本享恭

―「ウルトラマンX」のお披露目となった制作発表会を振り返って、一般のファンの前に初登場した感想をお願いします。

 初めてハヤトとして人前に出たので、出る前はとても緊張していました。今までは自分の中でハヤトという人物を作り込んでいたのですが、人前に出たらスイッチが入った感じがしました。

―「2014年トップコート20thスターオーディション」のファイナリストに残り、本作で映像デビューとなりましたね。

 僕は福岡出身で、福岡にいた時はモデルをやっていました。経験は少ないのですが、アクションでの体の使い方や、カメラを気にしての見せ方が特に難しいです。自分ではリハーサルも全力でやっているつもりでも、監督からは『足りない』と言われたり…。でもいつもリハより本番の方が自分の中でも納得のいく演技ができます。

―演じる貴島ハヤトの人物像をどう捉えていますか。

 ハヤトはクールでエリート。ライバルのワタルはとても熱い男で、ハヤトはワタルを意識しているし、負けないというプライドがあります。戦闘機の操縦では自分が一番だという思いがある一方、ワタルの狙撃の腕は認めています。

―演じるハヤトとご自身の似ているところや違うところはありますか。

 自分自身がパワーやガッツで、という人間ではないので、そこは似ていると思います。自分も負けたくないとは思うけど、負けん気や気持ちを思い切り出す方ではないし…。結構似ているかもしれません(笑)。

―「ウルトラマン」の思い出があれば教えてください。

 リアルタイムで見たのは「ウルトラマンティガ」ですが、母とビデオを借りに行って「ウルトラマンタロウ」や「ウルトラセブン」など昔の作品も見ました。母に聞いたら、子どものころから戦隊ものよりもウルトラマンが大好きだったそうで、出演が決まって本当にうれしかったです。

―実際にご自身が「ウルトラマン」の世界に入って喜びもひとしおといったところでしょうか。

  本当にずっと憧れていましたし、地球を守るという役を自分がやると分かってうれしかったです。見えない敵を想像して戦う演技をするのは最初は難しいと思いましたが、ずっと台本を読んで慣れたら大丈夫でした。

―趣味がドライブということですが、実は空よりも陸で運転したかったのでは。

 一応車にも乗るので陸でも運転するのですが、空の方がいいですよ。男としては戦闘機に憧れもあります。出来上がった映像を初めて見て、すごかったです。飛んでいましたね(笑)。しっかり想像しているつもりですけど、やっぱり出来上がったものを見たらびっくりしました。

―役者を目指すきっかけは。

 以前からこういう世界に憧れて福岡でモデルを始めて、お仕事をしながら映画ばかり見ていました。いろいろなものを見ましたが、中でも山田孝之さんと玉山鉄二さんの映画『手紙』に心を動かされて役者になりたいと思いました。それまでの漠然とした考えではなく、具体的に夢として役者を目指したいと思い始めました。

―特技がバスケットボールや空手と体育会系なイメージですがアクションにも自信がありますか。

 テレビなどで見るアクションはそれほど難しそうには感じなかったのですが、自分でやってみたらとても難しかった。体を動かすのは好きですし、鍛えるのも好きなのでこれを機にアクションをしっかり習いたいです。

―最後に、今後の目標をお願いします。

  この作品を多くの人に見ていただいて、作品も僕のことも知っていただきたいです。大好きな映画にも出たいので、これから経験を積んで、脇を固められるような演技力を付けたいと思っています。具体的にお名前を挙げると新井浩文さんのような演技ができたらと思いますし、細かい演技も大きい演技もできるようになりたい。何にでも染まれるような役者になりたいです。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

恒松祐里「貴重な経験をさせていただいた現場でした」アットホームな現場で増したクリエーティブに対する意欲『きさらぎ駅 Re:』【インタビュー】

映画2025年6月13日

 6月13日から公開となった『きさらぎ駅 Re:』は、2022年にスマッシュヒットを飛ばした『きさらぎ駅』待望の新作続編だ。前作『きさらぎ駅』は、2004年1月8日、“はすみ”と名乗る女性がこの世に存在しない“きさらぎ駅”という異世界駅にた … 続きを読む

池田エライザ「不思議な夏の思い出として心にとめていただければと思います」『リライト』【インタビュー】

映画2025年6月13日

 高校3年の夏、美雪の学校に保彦(阿達慶)という少年が転校してくる。ある小説に憧れて300年後からタイムリープしてきたという保彦と秘密を共有することになった美雪は、彼に恋をするが…。松居大悟監督と脚本家の上田誠が初タッグを組み、法条遥の同名 … 続きを読む

【週末映画コラム】ダイヤモンド・プリンセス号の内部で一体何が起こっていたのか『フロントライン』/オール尾道ロケで映画化したSF青春ミステリー『リライト』

映画2025年6月13日

『フロントライン』(6月13日公開)  2020年2月3日、乗客乗員3711人を乗せた豪華客船が横浜港に入港した。香港で下船した乗客に新型コロナウイルスの感染が確認されており、船内では100人以上が症状を訴えていた。  日本には大規模なウイ … 続きを読む

曽田陵介、秋田汐梨「平和や幸せについて考えたり、歴史について知りたいと思うきっかけになったらいいと思います」『惑星ラブソング』【インタビュー】

映画2025年6月12日

 広島を訪れた謎のアメリカ人観光客と地元の若者たちが出会い、過去と現在が交錯していく様子を描いた、時川英之監督による愛と平和のファンタジー『惑星ラブソング』が6月13日から全国公開される。本作で、主人公のモッチを演じた曽田陵介と、ヒロインの … 続きを読む

松下由樹 長年の活躍を支えてきた信条は「自分だけでなく、共演者や周りの皆さんにとってもいい結果が得られるように」「ディアマイベイビー~私があなたを支配するまで~」【インタビュー】

ドラマ2025年6月6日

 毎週金曜深夜24時12分からテレ東系で放送中の「ディアマイベイビー~私があなたを支配するまで~」は、芸能界を舞台に、自らが発掘した新人俳優・森山拓人(野村康太)にのめり込んでいくベテランマネジャー、吉川恵子(松下由樹)の狂気的な愛を描いた … 続きを読む

Willfriends

page top