【花燃ゆインタビュー】石丸幹二「中間管理職の立場にいる人は周布の姿に共感できるはず」 長州藩の重臣、周布政之助役

2015年6月17日 / 12:13

 NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」で、長州藩の重臣でありながら松下村塾の活動を支援するも、次第に彼らの暴走を抑えきれなくなる周布政之助を演じている石丸幹二。財政や軍制の改革に腐心した有能な官僚である一方、酒好きが高じて失敗も多い周布の人間的な側面を石丸が語る。

 

周布政之助役の石丸幹二

周布政之助役の石丸幹二

-初めての大河ドラマ出演、そして周布を演じてみていかがですか。

 私はほぼ城内のシーンの登場でしたので、何週間かごとに撮影が回ってくるんです。スタジオに入るたびに出演者やスタッフの方々の作品に対する思いがどんどん増していると感じていました。周布の印象的なシーンは、文(井上真央)の結婚式のシーンでしょうか。真央さんの白無垢(むく)姿の場面に立ち会えて良かったです。それと(放送は)まだ先ですが、周布の最期のシーンですね。

-周布とご自分との共通点はありますか。

  あまりないかな。ただ酒が好きなのは大いなる共通点ですね(笑)。演じていて周布は酒と共に生きているんだなと感じましたし、世の中の中間管理職の立場にいる人はあの姿に共感できると思います(笑)。

-石丸さんは酒に酔う演技の場合、他人が酔っているところを参考にしていますか、それともご自分の酔い方を取り入れていますか。

  これはどの演技についてもいえますが、私の場合、参考にするのは他人のではなくて自分の中にあるものです。酔ったからこそ本音を言ってしまうところなどは他人の酔い方を見てもその気持ちは理解できません。理性で抑えているものを外して、わっと本音を言うわけですから。

 -若い俳優との共演はいかがですか。

  彼らの姿勢から学ぶものがいっぱいあります。作品に対する興味が旺盛だし、とことんまで調べ尽くしてきますからね。

 -そんな彼らが演じる若者が亡くなるシーンが多いですね。

  歯がゆいですよね。周布のやり方は間違いではないと思いますが、それを上回る過激さで彼らは行動し、死んでいきます。

-周布は地元では今でも人気者だそうですね。

  皆さん周布のことよくご存じで、とても好意を寄せていらっしゃると知ってプレッシャーを感じています。期待を裏切らないような役作りをしなければと思いながらカメラの前に立っていました。

 -苦労された点はありましたか。

  着物を着ての所作でしょうか。立ち居振る舞いも含めて。日ごろは(ミュージカルなどで)外国の人物を演じることが多いですからね。

 -共演者の方をどうご覧になっていましたか。

  北大路(欣也)さんが演じられている長州藩主の毛利敬親は「そうせい候」と呼ばれ、のらりくらりの人だと思っていましたが、北大路さんご自身は「そうせい(そのようにしろ)」という言葉にきちんと意味を込めながら演じられています。そういう役作りをされているのを見て役者としてすごく勉強になりました。北大路さんは私の目標です。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

戸田菜穂「スッとあの時代に入っていけるような空気がありました」名作漫画の実写映画化で、昭和の母を好演『遥かな町へ』【インタビュー】

映画2026年10月9日

 10月9日から全国公開となる『遥かな町へ』は、「孤独のグルメ」「神々の山嶺」で知られる漫画家・谷口ジローの名作を実写映画化した作品だ。  建築デザイナーとして活躍する48歳の中原博史(大谷亮平)が、故郷・鳥取県の倉吉で母親の墓参りを済ませ … 続きを読む

【映画コラム】9月の公開映画から

映画2026年10月8日

「バックルームズ」(9月4日公開)★★★ 出口のない迷宮が生む恐怖  “あるはずのない隙間”から、黄色い壁に囲まれ蛍光灯に照らされた迷宮のような空間へ迷い込んだ男(キウェテル・イジョフォー)が、出口を求めてさまよう。インターネット発の都市伝 … 続きを読む

伊原六花「七五三掛さんが一緒で心強い」七五三掛龍也「伊原さんはオールマイティーな方」痛快リベンジ・エンターテインメントで共演「小麦とバターと復讐と」【インタビュー】

ドラマ2026年10月7日

 10月7日(水)よる11時からカンテレ・フジテレビ系全国ネット「水ドラ★イレブン」枠で、新ドラマ「小麦とバターと復讐と」がスタートする。  夫と助手に裏切られ、命を落としたパン職人の野崎ミチルが、2年前にタイムリープし、過去をやり直しなが … 続きを読む

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 大腸がんによって24歳で他界した遠藤和(のどか)さんが亡くなる10日前までつづり続けた手記を映画化した『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が、10月2日から全国公開される。本作で、主人公の和と夫の将一を演じた、川口春奈と高杉真 … 続きを読む

木戸大聖「悲しいと思っていてもそれを表情に出せないのが難しかったです」『沖晴くんの涙を殺して』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 余命1年の音楽教師・京香(広瀬アリス)と、喜び以外の感情を失った高校生・沖晴が織りなす、切なくも温かい感動の人生賛歌『沖晴くんの涙を殺して』が10月2日から全国公開される。本作で、訳あり高校生の沖晴を演じた木戸大聖に話を聞いた。 -沖晴の … 続きを読む

page top