【花燃ゆインタビュー】鈴木杏「男性は芸妓さんに甘えたいのかな?」 京都で久坂玄瑞と深い仲になる勤王芸者、辰路役

2015年5月16日 / 13:46

 NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」で、薩摩藩士のために隠密活動をするなど、“勤王芸者”と呼ばれた京都の芸妓(げいぎ)、辰路を演じている鈴木杏。辰路は、妻の文(井上真央)を萩に残し京都に滞在することが多かった久坂玄瑞(東出昌大)と深い仲になる。舞台から映画までさまざまなフィールドで活躍する鈴木が辰路について語る。

 

 勤王芸者、辰路役の鈴木杏

勤王芸者、辰路役の鈴木杏

-辰路を演じてみて、どんな印象でしたか。

  芸妓さんには一人一人にドラマがあると思いました。ただ、撮影が月に何日かしかないので、辰路に戻るのに時間がかります(笑)。でも京言葉をしゃべったり、結髪さんに髪を結ってもらったりすることで辰路に引き戻されていくような感覚があります。

-芸妓を演じるに当たって何か参考にしたことはありますか。

  京都で芸妓をしている友達と何度か食事をしました。彼女は、何かふわっとして男性にしなだれかかるようなイメージではなく、どっしりとしているんです。その方が逆に迫力があるということを感じました。彼女を見て、芸妓さんには男性が甘えたいと思う部分があるのかなと思ったので、とても勉強になりました。どっしり感をキーポイントに、その中で繊細さとか揺らぎを表現したいです。

-勤王芸者の中にはスパイのようなことをする人もいたようですが、どう感じました。

 女性としての華やかさは大きな武器だし、頭がクレバーでないと芸妓さんはできないと思うので、ある意味スパイをしたり探ったりするような役割はぴったりだったと思います。間合いの取り方などもお座敷でとことん鍛えられているし、頼もしい存在だったのだなと。

-久坂役の東出さんはいかがですか。

  好青年ってこういう人のことを言うんだと思いました。とても優しいし気配りもすばらしい。真摯(しんし)に役に向き合っている。ウイークポイントを見付けたいんですけど、見付ける前に撮影が終わってしまいそうで(笑)。

-東出さんが演じる久坂玄瑞の印象は?

  真っすぐで情熱的だからこそ空回りしてしまうような人。絶対に逃げ道を作らないんです。息を抜いたりもしなさそうなので、大変そうです(笑)。

-辰路はそんな久坂を支えたくなったのでしょうね。

  多分そうだと思います。ぶつかってくじけても、またはい上がっていこうとする。そんな彼を放ってはおけなかったのではないでしょうか。

-友達の芸妓さんからは何か言われましたか。

  アドバイスみたいなことはありませんでしたけど、「私が白塗りしてあげたかったわ」って残念がっていました(笑)。

-文役の井上真央さんは同世代ですし、子役から活躍してきたという共通点もあります。

  文さんとは久坂を取り合う仲というよりも、辰路には嫉妬心はなく、むしろ文さんに興味を持っていると思います。どういう人なんだろうと思っている状態なので、ドキドキしながら対面シーンを待っています。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

 小瀧望が主演する舞台「ロックンロール」が、11月6日から上演される。本作は、世界的な劇作家トム・ストッパードが祖国チェコスロバキアを舞台に、20年以上にわたる歴史のうねりを描きながら、自由の尊さをうたう物語。愛するロックンロールと母親を守 … 続きを読む

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

鈴鹿央士「絶対に映画館で見て損はさせない映画になっています」『藁にもすがる獣たち』【インタビュー】

映画2026年9月29日

 出会うはずのなかった登場人物たちが、1億円をきっかけに複雑に絡み合いながら“金の獣”と化していく数奇な運命を描いた、曽根圭介の同名小説を城定秀夫監督が実写映画化した『藁にもすがる獣たち』が全国公開中。本作で、主人公のチャンネル登録者数“2 … 続きを読む

向井理、演出家・倉持裕と再びタッグ 6人で描き出す会話劇に「戻ってきたな。こういうことがやりたかった」 M&Oplaysプロデュース「ブランク」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月29日

 向井理が主演するM&Oplaysプロデュース「ブランク」が、10月3日から開幕する。本作は、2023年に本多劇場で上演した「リムジン」に続き、向井と倉持裕が再びタッグを組んで贈る新作公演。ある弁護士事務所を舞台に、そこで繰り広げら … 続きを読む

page top