エンターテインメント・ウェブマガジン
NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」で、薩摩藩士のために隠密活動をするなど、“勤王芸者”と呼ばれた京都の芸妓(げいぎ)、辰路を演じている鈴木杏。辰路は、妻の文(井上真央)を萩に残し京都に滞在することが多かった久坂玄瑞(東出昌大)と深い仲になる。舞台から映画までさまざまなフィールドで活躍する鈴木が辰路について語る。
芸妓さんには一人一人にドラマがあると思いました。ただ、撮影が月に何日かしかないので、辰路に戻るのに時間がかります(笑)。でも京言葉をしゃべったり、結髪さんに髪を結ってもらったりすることで辰路に引き戻されていくような感覚があります。
京都で芸妓をしている友達と何度か食事をしました。彼女は、何かふわっとして男性にしなだれかかるようなイメージではなく、どっしりとしているんです。その方が逆に迫力があるということを感じました。彼女を見て、芸妓さんには男性が甘えたいと思う部分があるのかなと思ったので、とても勉強になりました。どっしり感をキーポイントに、その中で繊細さとか揺らぎを表現したいです。
女性としての華やかさは大きな武器だし、頭がクレバーでないと芸妓さんはできないと思うので、ある意味スパイをしたり探ったりするような役割はぴったりだったと思います。間合いの取り方などもお座敷でとことん鍛えられているし、頼もしい存在だったのだなと。
好青年ってこういう人のことを言うんだと思いました。とても優しいし気配りもすばらしい。真摯(しんし)に役に向き合っている。ウイークポイントを見付けたいんですけど、見付ける前に撮影が終わってしまいそうで(笑)。
真っすぐで情熱的だからこそ空回りしてしまうような人。絶対に逃げ道を作らないんです。息を抜いたりもしなさそうなので、大変そうです(笑)。
多分そうだと思います。ぶつかってくじけても、またはい上がっていこうとする。そんな彼を放ってはおけなかったのではないでしょうか。
アドバイスみたいなことはありませんでしたけど、「私が白塗りしてあげたかったわ」って残念がっていました(笑)。
文さんとは久坂を取り合う仲というよりも、辰路には嫉妬心はなく、むしろ文さんに興味を持っていると思います。どういう人なんだろうと思っている状態なので、ドキドキしながら対面シーンを待っています。
映画2025年9月18日
『宝島』(9月19日公開) 1952年、米軍統治下の沖縄。米軍基地を襲撃して物資を奪い、困窮する住民たちに分け与える「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちがいた。 村の英雄でリーダー格のオン(永山瑛太)と弟のレイ(窪田正孝)、彼らの幼なじみ … 続きを読む
2025年9月18日
朝鮮の文化を近代日本に紹介した民藝運動家の柳宗悦や陶芸家の河井寛次郎。彼らが1930年代に見た朝鮮の風景に憧れ、1970年に韓国の農村を訪れたのが写真家の藤本巧さんだ。以来50年以上にわたり、韓国の人々と文化をフィルムに刻み続けてきた。 … 続きを読む
映画2025年9月18日
世界的なスター指揮者のティボ(バンジャマン・ラべルネ)は、突然白血病を宣告され、ドナーを探す中で、生き別れた弟のジミー(ピエール・ロタン)の存在を知り、彼の隠れた音楽的な才能にも気付く。兄弟でありながらも異なる運命を歩んできた2人。ティボ … 続きを読む
映画2025年9月16日
東日本大震災から10年後の福島を舞台に、原発事故で引き裂かれた家族と青春を奪われた若者たちの姿を描いた『こんな事があった』が9月13日から全国順次公開中だ。監督・脚本は、『追悼のざわめき』(88)などで日本のみならず世界の映画ファンから支 … 続きを読む
映画2025年9月12日
ニューヨーク・ブルックリンで暮らすアジア人夫婦を主人公に、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が浮き彫りとなり家族が崩壊していく姿を、全編NYロケで描いた『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、9月12日から全国公開され … 続きを読む