【映画コラム】タランティーノのハリウッドへの偏愛に満ちた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

2019年8月27日 / 10:02

 そんなこんなの、まるでハリウッドというおもちゃ箱をひっくり返したような、にぎやかなこの映画は、ある意味タランティーノ自身の夢や妄想を映像化したものなのだろう。そして彼がこの映画を作った最大の目的がラストに示されるのだが、それはここでは書けない。ただ、ハリウッドへの偏愛を感じさせる処理に、不思議な感動が湧くことだけは確かだ。彼の映画の中では一番素直なものだと感じた。(田中雄二)

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