【映画コラム】前作からのファンは満足するが…『ブレードランナー2049』

2017年10月28日 / 18:46

『ブレードランナー2049』

 SF映画『ブレードランナー』(82)の35年ぶりの続編となる『ブレードランナー2049』が公開された。

 舞台は、前作の2019年から30年後の世界。ロサンゼルス市警のブレードランナーK(ライアン・ゴズリング)は、レプリカント(人造人間)を捜査する中で、謎を究明するために、旧ブレードランナーのデッカード(ハリソン・フォード)と接触することになる。

 かつて『エイリアン』(79)と『ブレードランナー』を監督したリドリー・スコットは、新作『エイリアン:コヴェナント』は自ら監督したが、本作では製作総指揮に回り、監督は『メッセージ』(16)のドゥニ・ヴィルヌーヴが務めた。

 その『ブレードランナー』は、今でこそSF映画の名作とされるが、日本初公開時は不評で、早々に上映が打ち切りになるなど、興行的にも失敗している。

 ところが、その後、名画座での上映、ビデオやレーザーディスクなどの映像ソフトの普及に伴い、カルト的なファンを獲得。難解なストーリーへの批判は、“謎”について語る興味へと転化し、スタイリッシュな映像も称賛されるなどして、いつしか伝説的な存在となっていった。また“ディレクターズ・カット”などの別バージョンの公開も、伝説化に拍車を掛けた。

 
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