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振り帰ってみれば、泰時(坂口健太郎)、朝時(西本たける)ら、息子たちが健在な義時とは違い、政子はこれまで大姫(南沙良)や頼家(金子大地)といった子どもたちを次々と亡くしてきた。
身近な者を失うつらさを身に染みて知る政子だからこそ、義時とは違う視点で状況を見つめ、判断することができるのかもしれない。
今回、義時に告げた「もう誰も死なせたくはないの」というせりふも、そんな政子ならではの説得力にあふれていた。
今後、全編のクライマックスとなる承久の乱に向かう中で、義時と政子の姉弟がアクセルとブレーキの役割を果たしながら、鎌倉幕府を動かしていくのではないか…。そんな展開が予感できた。
とはいえ、この回のラストではその政子の努力を無にするような急展開が待っていた。そして、番組公式サイトで公開されている次回予告には「和田合戦」の文字。
まずは次回がどのような展開を見せるのか。そしてその中で、義時と政子はどう立ち回るのか。今後の行方を占う意味でも、目が離せない回となりそうだ。
(井上健一)