【演劇コラム】再演されるには訳がある! 名作舞台の薦め(後編)

2019年4月30日 / 12:00

「キネマと恋人」

 ウディ・アレン監督の映画『カイロの紫のバラ』にインスパイアされ、1930年代の日本の架空の港町を舞台に置き換えて作られた物語が「世田谷パブリックシアター+KERA・MAP #009『キネマと恋人』」(6月8日~23日)。2016年に初演され、高い評価を得た本作が待望の再演となった。世界恐慌のあおりを受けていた激動の時代でありながら、大正ロマンの名残と昭和モダンが花開いた頃、ある女性が銀幕の俳優に淡い恋心を抱いたことから起きる騒動が描かれる。ファンタジックでありながらどこかビターな味わいが胸に残る本作を、妻夫木聡、緒川たまき、ともさかりえ他がつむぎ上げる。


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