【花子とアン インタビュー】鈴木亮平「歴史に残るプロポーズのシーンを楽しみに」 花子の夫・村岡英治役

2014年7月9日 / 17:00

 NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」で主人公の村岡花子(吉高由里子)の夫・英治を演じる鈴木亮平がインタビューに応じ、役に対するこだわりや思いを語った。

 鈴木演じる英治は印刷会社の御曹司。花子が再び上京したときに再会すると、その才能を確信し、サポートしていく。

花子の夫・村岡英治を演じる鈴木亮平

-ヒロインの相手役に決まったときの率直な感想をお聞かせください。

  オーディションに合格したと聞いたときはひたすらうれしかったです。その一方で伝統もあり影響力も大きい連続テレビ小説で、自分がヒロインの相手役として世間に認めてもらえるのだろうか、というプレッシャーも感じました。

-これまでの映画『HK/変態仮面』やテレビドラマ「彼岸島」などではアクティブな役が印象的でしたが。

  今までは素の自分から懸け離れた役が多かったのですが、今回は「素のままで演じてほしい」と言われています。自分の素の部分を出しながらも“その時代に生きている人”という存在感を出すように心掛けています。

-役作りで苦労された点は?

 演じるに当たっては“花子さんのことを好きになる”というのが第一条件でした。特に“道ならぬ恋”として二人の関係は進んでいくので、彼女への思いを消し去れなかった英治というのは、僕自身一番共感しづらかった部分でもあります。だからそれを凌駕するだけの花子さんへの思いを持っていかなければ演じられないと思い、そこは大変でした。

-そのように悩みながらも演じられてきて、これまでに手応えは感じられましたか。

  手応えはあります。特にプロポーズのシーンは、お互いが相手のことを考えて優しさをぶつけ合い、とても情熱的なシーンになっています。僕としては朝ドラの歴史に残るプロポーズシーンの一つになったのではと思っています。

-花子さんを演じている吉高さんの印象をお聞かせください。

  僕はずっと吉高さんのお芝居が好きでいつか共演したいと思っていました。彼女は状況や相手の出方によっても自在に変わっていく本当に素晴らしい女優さんです。

-実際に現場での吉高さんはどのような感じなのでしょうか。

  彼女は柔らかい雰囲気の持ち主で、現場が明るくなります。僕も吉高さんと同じスケジュールで撮影をしたのですが、休む時間もなくせりふ覚えも大変で僕は正直“参った”と思いましたが吉高さんは、そんな状況を半年間、顔に出さずにやっていたと思うとちょっと感動します。

-今後、花子と英治の夫婦をどう演じていきたいと思いますか。

  しっとりとした信頼関係を築く、というよりも、お互いにずっと恋しているような関係でいたいと思います。花子さん夫婦が実際にそうだったようですので、恋しているようなまなざしでいたいと思います。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

前田旺志郎「世の中に関心を持つ大切さに気付いた」窪塚愛流「止まっていた時間が動き出した」初共演の2人が福島原発事故を題材にした映画で感じたこと『こんな事があった』【インタビュー】

映画2025年9月16日

 東日本大震災から10年後の福島を舞台に、原発事故で引き裂かれた家族と青春を奪われた若者たちの姿を描いた『こんな事があった』が9月13日から全国順次公開中だ。監督・脚本は、『追悼のざわめき』(88)などで日本のみならず世界の映画ファンから支 … 続きを読む

グイ・ルンメイ、真利子哲也監督「お互いが思い合うからこそすれ違う。でもそこには愛があるという家族の形を描きたかった」『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』【インタビュー】

映画2025年9月12日

 ニューヨーク・ブルックリンで暮らすアジア人夫婦を主人公に、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が浮き彫りとなり家族が崩壊していく姿を、全編NYロケで描いた『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、9月12日から全国公開され … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(3)無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力

舞台・ミュージカル2025年9月12日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力 … 続きを読む

北村匠海 連続テレビ小説「あんぱん」は「とても大きな財産になりました」【インタビュー】

ドラマ2025年9月12日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、ついに『アンパンマン』の誕生にたどり着いた。 … 続きを読む

中山優馬「僕にとっての“希望”」 舞台「大誘拐」~四人で大スペクタクル~の再始動で見せるきらめき【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年9月11日

 中山優馬が主演する舞台「大誘拐」~四人で大スペクタクル~が10月10日に再始動する。本作は、天藤真の小説「大誘拐」を原作とした舞台で、2024年に舞台化。82歳の小柄な老婆が国家権力とマスコミを手玉に取り、百億円を略取した大事件を描く。今 … 続きを読む

Willfriends

page top