【インタビュー】舞台「スタンレーの魔女」石井凌&唐橋充「この作品で伝えたいことは、笑っていた人たちが急にいなくなるという切なさ」

2019年7月18日 / 12:27

―お互いに役者としてどんな印象を持っていますか。

唐橋 石井さんはまだ25歳なのに、シーンのダメ出しを「はい」って言って聞けるのがすごい才能だと思います。役者にはこだわりも大事ですし、若い時にはそれがたとえ勘違いに近いものでも「これだ」という手応えを信じていかなければ続けていけないものなんですが、石井さんはまず、言われた通りにやってみる。これができるのは本当に勇気がいることで、とっても感心しています。

石井 僕は、唐橋さんは天才だなと思っています。頭が良くて、柔軟で、この人の思考はどうなっているんだろうって常に思っています。今回の稽古を通して、唐橋さんのお芝居からたくさんのことを学んでいきたいと思っています。

―改めて本作の見どころを教えてください。

唐橋 日本人にとって、戦争とは敬遠すべきものであり、同時に知っておかなければいけない歴史の一つだと多くの人が考えていらっしゃると思います。その中で今作は、演劇として当時を美しく、生き生きと描いています。戦争ものとしては、僕はこういった人間模様を描いた作品というのは初めて出会いました。最高の作品です。

石井 戦争ものには暗いイメージがあると思いますが、この作品は登場人物の生き様や当時の生活をしっかりと描いています。戦争ものなので、最終的には悲劇ではあるのですが、決して暗い作品ではありません。「戦争だから」という先入観を持たずに来て欲しいと思います。

 舞台「スタンレーの魔女」は、7月28日~8月8日にDDD青山クロスシアターで上演。

(取材・写真・文/嶋田真己)

(C)松本零士/小学館 (C)「スタンレーの魔女」製作委員会

公式サイト https://www.marv.jp/special/stanley-stage/

チケット詳細 https://l-tike.com/stanley-s/

公式Twitter @stanley_stage

 

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