「らんまん」宮澤エマ「寿恵子との再会のシーンはすごく悩みました」 寿恵子の窮地を救うみえ叔母さんの再登場【インタビュー】

2023年8月23日 / 08:16

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「らんまん」。“日本の植物分類学の父”牧野富太郎博士をモデルに、愛する植物のため、明治から昭和へと激動の時代をいちずに突き進む主人公・槙野万太郎(神木隆之介)の波乱万丈な生涯を描く物語だ。万太郎は変わらず植物学にまい進する一方、厳しい家計を支えるため、妻の寿恵子(浜辺美波)は料亭の女将である叔母の笠崎みえに助けを求める。久しぶりの登場となったみえを演じる宮澤エマが、寿恵子との再会の舞台裏や今後の見どころを語ってくれた。

「らんまん」(C) NHK

-みえが久しぶりに再会した寿恵子を抱き寄せた瞬間は、視聴者の共感を呼ぶシーンだったと思います。演じる上で心掛けたことは?

 久しぶりの登場で突然の訪問だったので、どうアプローチしたらいいのか、すごく悩みました。前回の登場から、劇中では10年くらいの時間が経っていますが、結婚する時、母親のまつ(牧瀬里穂)さんが寿恵子に「困ったら、みえ叔母さんのところに行きなさい」と伝えていたように、完全に関係が途切れていたわけではありません。でもどうやら、2人はずっと会ってなかったらしいと。さらに抱き寄せる直前、だいぶ厳しい口調で寿恵子に正論を突きつけ、高藤様を振って万太郎と一緒になったことに対して、「かんかんに怒っている」と言いながらも、本当のところどう思っているのかは分かりませんし。

-そうするとお芝居は?

 リハーサルのとき、「抱き寄せるのは難しいかも」と感じた瞬間がありました。監督も「難しければ、手を握る形でやってみましょうか」とおっしゃってくださったんですけど、「それもちょっと違うな」と。「もっと早く来なさいよ」というせりふもあったように、これだけ時間が開いたけど、「ようやく頼ってきてくれた」という思いの方が強いはず。だから、最初は叱るような感じになるけど、やっぱり本心では、会った瞬間に抱きしめたいという感情が彼女の中にあったんだろうなと。

 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】夏の日の少年たちが頑張る映画『ベスト・キッド:レジェンズ』『蔵のある街』『海辺へ行く道』

映画2025年9月1日

『ベスト・キッド:レジェンズ』(8月29日公開)  北京でミスター・ハン(ジャッキー・チェン)からカンフーの指導を受けていた高校生のリー(ベン・ウォン)は、暴漢に兄を殺され母と共にニューヨークに移住する。  だがリーは、周囲やクラスメイトと … 続きを読む

新浜レオン「大きな夢がかないました」念願だった大河ドラマ初出演【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年8月31日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、快調に進行中。8月31日放送の第33回「打壊演太女功徳(うちこわしえんためのくどく … 続きを読む

水上恒司、池田千尋監督「人間の心が一番の謎。その謎を一緒に楽しんでもらえたらと思います」『九龍ジェネリックロマンス』【インタビュー】

映画2025年8月29日

 九龍城砦の不動産屋で働く鯨井令子(吉岡里帆)は、先輩社員の工藤発(水上恒司)に恋をしている。そんな中、令子は工藤の恋人と間違われ、しかも令子が見つけた写真に写っていた工藤の婚約者は自分とうり二つだった…。TVアニメ化もされた眉月じゅんの人 … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(2)大阪下町に生まれて

舞台・ミュージカル2025年8月28日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼講談は落ちない  「今日の話はオ … 続きを読む

原田琥之佑「この映画は、何でもあるけど、何にもないみたいなところが一番の魅力だと思います」『海辺へ行く道』【インタビュー】

映画2025年8月26日

 海辺の街に暮らす14歳の美術部員と仲間たちに起きたちょっと不思議なひと夏の出来事を小豆島でのロケで描く、横浜聡子監督の『海辺へ行く道』が8月29日から全国公開される。本作で主人公の高校生・奏介を演じた原田琥之佑に話を聞いた。 -最初に脚本 … 続きを読む

Willfriends

page top