【インタビュー】ドラマ「東京、愛だの、恋だの」主演・松本まりか「うまくいかなくてつらくても、愛や恋に悩む人生の方が楽しい」

2021年10月9日 / 12:05

 松本まりかが主演するParaviオリジナルドラマ「東京、愛だの、恋だの」が配信中だ。本作は、大都会・東京で“今”を生きる女性たちの姿を描く恋愛群像劇。不動産会社に勤め、恋愛に悩む35歳の主人公・和田かえが、住まいを探す女性や知人たちと日々対話し、幸せの形を見付けていく姿を描く。主人公のかえを松本が演じ、かえが10年間交際している恋人・達也を梶裕貴が、大学時代からの男友達・勇作を毎熊克哉が演じる。今回、松本がインタビューに応じ、自身の恋愛観や共演者とのエピソード、本作のタナダユキ監督に対する思いを語った。

松本まりか

-まずは、本作の主演のオファーを聞いたときの気持ちから教えてください。

 タナダ監督は、10年以上前からご一緒したいと思っていた監督だったので、「タナダ監督で主演で…」と聞いたときは、すぐに「やります!」と返事をしました。タナダ組の作品で主人公を演じられるのは、私にとってかなり大きな意味を持つものでした。

-タナダ監督の作品のどんなところに魅力を感じますか。

 一番最初は、映画『百万円と苦虫女』を見て、すてきだなと思いました。主人公の鈴子が、本当に無垢(むく)で、自然体で、魅力的で。その頃から、私もこんなふうにスクリーンに出てみたいという思いがあったので、今回のお話を頂いたときは、当時のことをすごく思い出しました。監督が描く主人公は、すごく素朴で、そのキャラクターの駄目なところや欠点もチャーミングに描かれているところが魅力だと思います。

-主人公のかえという役の、どんなところを意識して演じましたか。

 監督から「かえちゃんは、登場人物の中で一番普通でいてほしい」「今まで見せたことがない松本まりかを見せたい」と言われ、今までのやり方とは違うやり方で演じようと。私はあまりノーマルな役ではない、自分から仕掛ける役が多かったのですが、本作では相手の芝居を受けて、自分の心にどういう変化があるのか、というところに全ての集中力を注いで演じました。

-男女のさまざまな愛や恋が描かれている作品ですが、本作を通じて、愛や恋について考えたことはありますか。

 青春時代のような若くてキラキラした恋愛ではないかもしれないけれど、大人になってもやっぱりみんな「愛だの、恋だの」に振り回されてしまうなと。「愛だの、恋だの」は、あると悩むし、苦しいときもあるので、ない方が楽なのですが、それがない人生は味気ないといいますか。うまくいかなくてつらくても、「愛だの、恋だの」があって悩む人生の方が楽しいなと思います。

-劇中で、松本さんが特に気になった恋愛エピソードはありますか。

 どのお話も、すごくリアリティーがある絶妙なラインのところが描かれているので、全てのエピソードに共感しました。恋愛において自分から積極的に行く勇気がなかったり、相手に強がってしまうところは、すごく分かるなと感じたり。でも、本作を見ていると、恋愛に対してもっと自分から行けばいいのにという気持ちもあり、まるで自分自身を見ているようでした(笑)。

-劇中では、「男女間の友情は成立するのか」というテーマが描かれていますが、松本さんはどちらのタイプですか。

 私は、友達は最初から友達は友達で、後から恋愛感情を抱くことはないかもしれません。なので、今回毎熊さんと、友達以上、恋人未満という関係を演じるのがすごく難しくて、そこは悩みながら演じました。

-ゲストとして登場する女性の中で、どの女性の生き方に一番共感しましたか。

 5話で市川由衣さんが演じているフォトグラファーの女性の気持ちが、よく分かるなと思いました。仕事をしながらも、このままずっと1人なのかな、寂しいなという気持ちがよぎったり、片や、女友達は結婚して子どももいながら仕事復帰を目指していたり。お互いにないものねだりなのかもしれませんが、そこは私も共感しました。でも、私は仕事も結婚も両方欲しいです(笑)。

 
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