【インタビュー】映画『ジャングル・クルーズ』斉藤慎二(ジャングルポケット)「『斉藤さんだとは分からなかった』と言ってもらえることが最高の誉め言葉だと思います」

2021年7月28日 / 20:06

 1916年、アマゾンに伝わる不老不死の花を求め、観光客相手にクルーズ船を率いる船長フランク(ドウェイン・ジョンソン)と、リリー博士(エミリー・ブラント)、彼女の弟のマクレガー(ジャック・ホワイトホール)は、謎に包まれたジャングルの奥へと船を進めていく。ディズニーランドの人気アトラクションから誕生した実写映画『ジャングル・クルーズ』が、7月29日(木)から劇場公開され、30日(金)からディズニープラス プレミア アクセス(プレミア アクセスには追加支払いが必要)で配信される。日本版声優としてマクレガーの声を担当したジャングルポケットの斉藤慎二に話を聞いた。

マクレガーの声を担当したジャングルポケットの斉藤慎二

-今回、ディズニー作品の日本版声優に決まったときの気持ちを教えてください。

 まさか自分に声が掛かるとは思っていなかったので、びっくりしました。ただ、自分の声は、養成所の頃から先生に褒められたこともあったので、コントをやるときも、特技というと大げさですが、長所だと思っていました。それを評価してくださった方がいたことに喜びを感じました。

-映画の冒頭は、いきなりマクレガーの演説のシーンでしたが、確かに美声で驚きました。もともとは俳優志望だったとのことですが、声優は今回が初体験でしたか。実際にやってみていかがでしたか。

 アニメやナレーションのお仕事を頂いたことはありましたが、映画の吹き替えは今回が初めてでした。正直なところ、とても難しかったです。俳優の口の動きに合わせて、感情を入れながら演じなければいけないし、日本語と英語とでは、しゃべる量が全然違うのに、それも合わせなければならない…。また、一つのことを意識し過ぎてしまうと、ほかの部分がおろそかになってしまうので、バランスを考えながら、全てに納得がいくような出来にしないと、見る人に見抜かれてしまうと思いました。なので、全てにおいていろいろと注意深く考えながらやりました。

-特に気を付けた点は何かありましたか。

 あまりテンションが高くならないように、抑えながらの演技をする方が、マクレガーという役には合うのではないかと思いました。なので、普段は力み過ぎて、それが芸人の場合は、いい方向に進むこともありますが、そこを抑えながら演じることを気にしながらやりました。逆にテンションを上げたままでやってしまうと、「あー、これ斉藤さんがやっているんだ。また力が入り過ぎているなあ」と思われてもおかしくはないので、テンションの上げ下げについてはすごく意識しました。今回は、見た後で「斉藤さんだとは分からなかった」と言ってもらえることが最高の褒め言葉だと思います。とはいえ、僕が吹き替えをしているということを、分かってから見る方がほとんどだと思いますが、映画を見ながら、僕がやったことを忘れて自然に見ていただけるようなら、やったかいがあったと思います。

-マクレガー役のジャック・ホワイトホールもスタンダップコメディアンですが、その点は意識しましたか。

 それを聞いてすごく親近感が湧きました。芸人の仕事とコミカルな演技は通じるところがあると思いますし、僕も芸人の仕事をやっているので、この映画のコメディータッチな部分はすごくやりやすかったです。

-今回は、ドウェイン・ジョンソンの吹き替えを小山力也さん、エミリー・ブラントを木村佳乃さんが担当しましたが、お二人の声を聞いてみていかがでしたか。感想を教えてください。

 一緒にアフレコはしていませんが、実際に声を聴いたときは圧倒されました。僕が声を入れるときに、先にお二人の声が入っていたこともあったので、それを聴いて、「本当に役になり切っているなあ。すごいなあ。大丈夫か自分」と思いました(笑)。最初は録り直しも多かったのですが、途中から、自分もだんだんと慣れてきて、相手が投げ掛けてきたせりふに対応できていると感じられるようになりました。それで、今のテンションの方が合っているということで、最初の方を録り直したりもしました。声を聴きながら、お二人とやれているということを光栄に思わなければいけないなと感じました。

-マクレガーはフランク船長とリリー博士と並ぶ、重要なキャラクターです。アフレコの中で、2人と絡む場面で工夫した点はありましたか。

 リリーは結構慌ただしいキャラクターなので、逆にこちらはそれを冷静に見ながら、そのテンションには付き合わずに、一歩引いた演技をすることは心掛けました。対照的な感じを出すことを意識しました。そこはうまくやれたかなと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】3月後半の映画から『プロジェクト・ヘイル・メアリー』『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』

映画2026年3月27日

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(3月20日公開)   未知の原因によって太陽エネルギーが奪われ地球に滅亡の危機が迫る中、その謎を解明する“イチかバチか(ヘイル・メアリー)” のプロジェクトのために、中学の科学教師グレース(ライアン・ゴズ … 続きを読む

望海風斗が挑むラテンミュージカル「ただのドタバタコメディーではなく、深みを持った作品に」ミュージカル「神経衰弱ぎりぎりの女たち」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年3月27日

 望海風斗主演、スペイン映画界の名匠ペドロ・アルモドバルによる傑作映画を原作としたミュージカル「神経衰弱ぎりぎりの女たち」が、6月7日から上演される。本作は、ある日、唐突に恋人から別れを告げられた女優のぺパが、彼のアパートへ向かったことで、 … 続きを読む

戸塚祥太&辰巳雄大、ビートルズの結成初期を描いた「BACKBEAT」がついにFINAL 「今回だけのビートがそこに生まれる」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年3月26日

 戸塚祥太と辰巳雄大が出演する「BACKBEAT」が、4月17日から開幕する(プレビュー公演は4月12日)。本作は、世界的ロックバンド・ビートルズの結成初期を描いた1994年公開の伝記映画『BACKBEAT(バックビート)』をイアン・ソフト … 続きを読む

木村佳乃「私が声優をやるなら小田急線のロマンスカーがいいです」『映画 きかんしゃトーマス いっしょに歌おう! ドレミファ♪ソドー島』【インタビュー】

映画2026年3月25日

 イギリス生まれの絵本を原作に、世界中の子どもたちに愛される児童向けアニメ「きかんしゃトーマス」の劇場版最新作『映画 きかんしゃトーマス いっしょに歌おう! ドレミファ♪ソドー島』が3月27日から全国公開される。ソドー島で開かれる音楽祭のリ … 続きを読む

【映画コラム】3月前半の公開映画から『私がビーバーになる時』『ウィキッド 永遠の約束』『スペシャルズ』

映画2026年3月24日

『私がビーバーになる時』(3月13日公開)  人間の意識を動物ロボットに転送し、本物の動物たちと話すことができる技術が開発された時代。 大切な森を守るため、ビーバー型ロボットに意識を転送した動物好きの女子大生メイベル・タナカは、動物たちが人 … 続きを読む

page top