エンターテインメント・ウェブマガジン
1月6日(日)から始まる大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」。脚本を連続テレビ小説「あまちゃん」(13)の宮藤官九郎が手掛け、日本が初参加した1912年のストックホルムから64年の東京まで、激動の半世紀の中にオリンピックと日本人の歴史を笑いと涙でつづる物語だ。主人公は、日本人初のオリンピック選手・金栗四三と64年の東京オリンピックを招致した田畑政治の2人。金栗役の中村勘九郎と田畑役の阿部サダヲが、作品に懸ける意気込みを語ってくれた。
勘九郎 最初に聞いたときは、うれしさよりも「大丈夫かな?」という心配が先に立ちました。ただ、金栗さんのさまざまなエピソードを聞き、関連する本を読んだ後、宮藤さんの脚本を読んでみて「これなら大丈夫」と。ただその分、どう演じたらこの面白さが伝わるだろうかというプレッシャーが湧いてきました。金栗さんは、とにかくマラソンのことしか考えていない人。周囲も、一人一人がチャーミングで、すてきな人ばかりなので、ぜひ皆さんに楽しんでいただけたらと思っています。
阿部 僕が初めて出演させていただいた大河ドラマが、勘九郎さんのお父さま(十八代目 中村勘三郎)の主演した「元禄繚乱」(99)。たった1回の出演でしたが、僕に声を掛けてくださり、舞台を見にきてくれるようになったんです。それから、宮藤さんが歌舞伎を書いたりもして、勝手にご縁を感じていました。そして今回、僕が主演を務めることになったと思ったら、勘九郎さんと一緒。本当に不思議なご縁だな…と。
勘九郎 金栗さんが初めてオリンピックに出場したときは、今と環境が全く違います。国からの支援はなく、自費で参加、そして途中棄権という結果に終わりました。僕も撮影で当時のオリンピックが行なわれたストックホルムに行き、実際に走りましたが、終わったときに感じたのは「勝ちたかった…」ということ。今まであまりスポーツをしてこなかったので、負ける悔しさを知らなかったのですが、このときは本当に悔しかったです。だから今回、この作品に出演してスポーツの見方が変わりました。スポーツにそれほど関心のない方たちも、このドラマを見たら、僕と同じように見方が変わるのではないでしょうか。
阿部 劇中には東京オリンピックに向けて首都高速などの道路が次々と建設され、徐々に東京が出来上がっていくような場面もあるので、見ていてとてもワクワクします。今も来年の東京オリンピックに向けて国立競技場など、さまざまな施設が建設中で、皆さんがそれを見ている状態。だから、そういうワクワク感がドラマと重なり、皆さんと共有できるのではないかと楽しみにしています。
勘九郎 金栗さんの故郷・熊本の方言で「とつけむにゃあ」という言葉があります。「とんでもない」という意味ですが、まさに金栗さんは「とつけむにゃあ人」。走ることしか考えていません。だから、僕もマラソンのことだけ考えていればいいので、毎日楽しいです。衣装も、大河の主人公といえばきれいな着物やカッコいいかっちゅうがお約束ですが、僕はユニフォームと体操着ばかり。大河史上、最も地味な主人公ではないでしょうか(笑)。
阿部 田畑さんはもともと、新聞記者で、頭の回転が速くてプロデュース能力にも優れ、言葉でガンガン攻めていくタイプですが、行動が型破り。大物政治家に直談判に行くなど、普通はやらないようなことを平気でやってしまう。だから、周りは大変だったのではないかと(笑)。ただ、田畑さんも金栗さんも、ものすごく個性的ですが、どちらも憎めないところがあるので、皆さんに気に入っていただけたらいいですね。
勘九郎 マラソン選手の役ということで、体作りはもちろん、残っていた金栗さんの映像を参考に、走り方の基礎から学びました。とはいえ、撮影なので「実際はそんなに走らないだろう」と思っていたんです。そうしたら大間違い。今はドローンを使うと、どこまでも撮影できるんですね。おかげで延々と走る羽目になりました(笑)。ただその分、熊本のミカン畑など、いろいろな所を走ることができましたし、映像も素晴らしいものに仕上がったので、楽しかったです。
阿部 田畑さんは元水泳選手ですが、指導者になっているので、泳ぐ機会はそれほどありません。当時主流の日本泳法は、クロールと違って左右いずれかを向いて顔を上げて泳ぐスタイル。だから、先生から「阿部くんが得意なのはこちら側だから」と教えていただいて、片側だけ練習していたんです。そうしたら撮影のとき、カメラ位置の都合で「反対側で」と言われ、沈みそうになりました(笑)。
舞台・ミュージカル2026年5月20日
光GENJIのメンバーとしてデビューし、グループ解散後は俳優として活動。近年では舞台作品の演出も手掛けるなど、幅広い活躍を見せる佐藤アツヒロ。5月27日から開幕する舞台「紅哭‐KURENAI‐」では、主人公・霧音の剣技の師である紫炎を演じ … 続きを読む
映画2026年5月18日
角川映画50th ANNIVERSARY「角川映画祭」が、5月1日から9月17日まで都内・角川シネマ有楽町で開催中だ(全国順次開催)。 初作となった『犬神家の一族』(76)から50年。その間、角川映画は「読んでから見るか、見てから読むか … 続きを読む
映画2026年5月15日
テレビで生放送中のクイズ番組の決勝戦。賞金1千万円を懸けた最終問題に、挑戦者の本庄絆(神木隆之介)は“一文字も聞かず”に正解する。前代未聞の事態は世間を騒がせ、本庄は姿を消す。番組の総合演出を務めた坂田泰彦(ムロツヨシ)は、生放送でその検 … 続きを読む
ドラマ2026年5月14日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=羽柴小一郎長秀/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月10日に放送された第18回 … 続きを読む
映画2026年5月8日
大ヒット作『ゴジラ-1.0』(23)からNHKの大河ドラマ「光る君へ」(24)まで、幅広い作品で活躍を続ける佐々木蔵之介。その主演最新作が、幕末の京都の小さな村を舞台にした医療時代劇『幕末ヒポクラテスたち』(5月8日公開)だ。中国・唐由来 … 続きを読む