エンターテインメント・ウェブマガジン
NHKの大河ドラマ「真田丸」で、幼なじみの真田幸村(堺雅人)に思いを寄せ続け、終生のパートナーとなったきりを演じている長澤まさみ。いちずなきりの譲れない思いを語る。
そうですね。でも、周りの人がそう見えるようになってきたということもあるかもしれません。(幸村にとって)きりは正論を言う、うざい幼なじみから始まりますが、やがて大人になるとそんなことを言ってくれる人も周りにいなくなる。そんな時に「いいこと言うじゃん」と思ってもらえる相手に変わっただけで、きり自身は根本的なところは何も変わってないんです。
ずっと連れ添った幼なじみだし、きりが愛した人なので、信繁(幸村)が何を考えているかが分かる。その考えを代弁してあげる役割だったわけです。
すごいことだなあと思います(笑)。ただ、きりも長く一人の人と向き合い過ぎているので、それ以外に進めないのがたぶんきりの弱さなんじゃないかなと思います。とにかく恋心しかなくて、信繁に対しては常に恋をしている人だと思います。
演技のことではないんですけど、うざいキャラだと言われて、最初のころはみんなにすごく慰められたことですね(笑)。私が落ち込んでいると思って「いい役だと思うよ」と励ましてくれました。どう反応していいか困りました。(笑)それだけ注目されている作品であり、たくさんの人が物語の行く末に目を見張らせ、楽しんでくださっていること、ありがたいなと思いました。
春は割とふわっと描かれていたので、どうなるんだろうと思っていたのですが、それを松岡さんが見事に、毒のある、そして独占欲の強い、力強い女の人にしてくれました。きり以上に憎たらしさがありますが、男性はああいう女性の方が安心していられるのかもしれません。
プライドの高さは生きていく上で道しるべになる時があるから、持つべき大切なもの。でも茶々がそれだけに縛られているということに怖さを覚えているのかもしれません。きりはいい意味でプライドのない人間なので、そういう対比がつけられていると思います。
誠実そうに見えるところ(笑)。みんな人が好さそうなところにだまされている。きりはきっとそれを知っているから、一人だけ幸村にずけずけとものを言えるんじゃないかな。
堺さんはお芝居の技術や経験値や知識を使って信繁像をきっちりと作ってきて演じる方。でも役者はいろんなタイプがいるので、その方たちとの化学反応をいつも楽しんでいます。常に勝負に挑んでいるような感じですね。現場では常にお芝居が変わっていくし、なんかお芝居のセッションみたいでした。堺さんは、真面目で、その上役者オタクで(笑)。先日、私が事前に思っていたお芝居ができなくて、「あー、失敗した」って思いながらぱっと顔を上げたら、堺さんがそれを見て笑っていたんです。他人がお芝居に葛藤しているところを盗み見て「頑張っている」って笑う、そういう人です(笑)。
あります。現場での瞬発型の人もいれば、緻密に計算して芝居を作ってくる人もいる。相手の演技に対して自分の役がどういう言い回しになるかは現場に行ってみないと分からないことが多いんですが、それが年々楽しくなっています。
私は客観視型。柔軟な方なので、いろいろやってみます。
全然違います。1年いないと大河の良さって分からない気がしました。大河ではみんな役を丁寧に扱っている感じがして、1年を通して違う人生を自分も味わっている感覚がありました。
なんかすごい役もらっちゃったなって、うれしかったですね。少ししか出ていないのに、皆さんの心に印象付く役を演じられて楽しかったです。
ドラマ2025年6月29日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、快調に進行中。6月29日放送の第25回「灰の雨降る日本橋」では、浅間山の噴火によっ … 続きを読む
映画2025年6月27日
あのルパン三世が、約30年ぶりに2Dの劇場アニメーションとして帰ってくる。舞台は地図に載っていない謎の島。お宝を狙って乗り込んだルパン一行を待ち受けていたのは正体不明の存在だった。前代未聞のスケールで描かれ、全ての「ルパン三世」につながる … 続きを読む
映画2025年6月27日
日本で初めて教師による児童へのいじめが認定された体罰事件を題材にした福田ますみのルポルタージュを三池崇史が映画化した『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』が6月27日から全国公開された 。本作の主人公・薮下誠一(綾野剛)が勤める小学校の校 … 続きを読む
映画2025年6月27日
『F1(R)/エフワン』(6月27日公開) かつてF1ドライバーとして活躍したソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)は、今は身を持ち崩し、フリーのレーサーとしてさまざまなレースに出場していた。だが、最下位に沈むF1チーム「エイペックス」の代表 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年6月25日
WEST.の桐山照史がロミオ、柄本時生がジュリエットを務める、Bunkamura Production 2025「泣くロミオと怒るジュリエット2025」が7月6日から上演される。本作は、映画『愛を乞うひと』の脚本などでも知られる劇作家・演 … 続きを読む