エンターテインメント・ウェブマガジン
NHKの大河ドラマ「真田丸」の主人公、真田信繁(堺雅人)の姉で武田家の家臣、小山田茂誠(高木渉)に嫁いだ松を演じている木村佳乃。高木との仲むつまじい夫婦の役づくりについて語る。
「佳乃そのものだね」と、みんなに言われます。「私はこんなにとぼけてない」と思って演じていたのですが、どうやら私そのものみたいです(笑)。ニューヨークに住んでいるお友達からも「見たよ」って久しぶりに連絡があって、やっぱりすごいですね大河は。
現場に入ったら、あて書きということはすっかり忘れています。三谷幸喜さんとは舞台で初めてご一緒したんですけど、稽古の期間が1カ月もあると素の状態を見られることも多いので、きっといろいろ見ていらっしゃったんでしょうね。
女性としては本筋からは少し外れていますが、でも「だから私はどうせ…」というのではなく、姉として堂々と男性たちを支えている、まっすぐで愛情深い女性だと思いました。
小淵沢での乗馬の練習に私が来るのを聞きつけて、渉さんがわざわざごあいさつにいらしてくださいました。第一印象からお優しくて、それに私の実の旦那さん(東山紀之)と同じ年齢で、その年代の男性は得意というか慣れているので(笑)。すごくお話ししやすかったんです。「戦国時代の中でも心が温まる、愛情で結ばれた絆の深い夫婦を演じましょうね」と手を取り合って二人で決意しました。それからは台本にはなくても、おかしくない程度に手を取り合って、愛し合う夫婦に見えるように相談しながらやっています。お芝居の上ではちゃんと愛したいので、渉さんがどういうことをすれば喜んで、渉さんはいま何を考えているのかとかすごく考えます。スタジオに入ったらずっと渉さんを見て、茂誠さんの奥さまという気持ちを一番大事にしています。
若い人にも分かりやすいようにという三谷さんの狙いですね。時代劇だとゆっくりとためてしゃべることが多いんですが、今回はどんどん速く。高畑淳子さんがとにかく速くて、私はその娘の役なので負けじと速く話しています(笑)。
ご自分の出番でない時も優しく気遣いをいただいて。これぞ大河の座長という感じで頼もしいです。私も支えたいなと思っています。
高校は馬術部でしたが、もう20年近くも前です。馬術部だと癖とか性格を知っている馬に乗りますが、仕事で初めての馬に乗るのは怖いんですよ。障害競技もやっていて落馬経験もあるものですから。でも乗馬の先生が私の怖さを取るところから稽古を始めてくださったので、大丈夫でした。
いまは子どもの世話が体力作りです。
一瞬「ママだ」って言って終わりです。でも野盗が出てきたら怖がっていました。
松は一時的に記憶喪失になるんですが、そこから(正気に)戻る場面の台本を読んで、いすから転げ落ちました(笑)。これをどういうふうに演じるんだろうと思って、久しぶりのプレッシャーです。すごい再登場の仕方をするので楽しみにしていてください。皆さんもずりっとなると思います(笑)。良い意味で。
舞台・ミュージカル2024年12月26日
外画・アニメ・ゲームなどで数多くの代表作を持ち、渋みのあるボイスで聞く者を魅了する大塚明夫。声優としてだけでなく、ドラマや舞台、バラエティー番組まで、マルチに活躍する山寺宏一。そんな人気と実力を兼ね備えたベテラン声優の2人が、2024年1 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2024年12月21日
2022年7月からTBS赤坂ACTシアターでロングラン上演中の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」。本作は、小説「ハリー・ポッター」シリーズの19年後を描いた作品で、父親になった37歳のハリー・ポッターとその息子・アルバスの関係を軸に新たな … 続きを読む
映画2024年12月20日
『クレイヴン・ザ・ハンター』(12月13日公開) セルゲイ(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、幼い頃、裏社会を牛耳る冷酷なロシアンマフィアの父ニコライ(ラッセル・クロウ)と共に狩猟に出た際、巨大なライオンに襲われた。ライオンの血が体内に … 続きを読む
映画2024年12月20日
神の子イエス(松山ケンイチ)と仏の悟りを開いたブッダ(染谷将太)が東京・立川にある6畳一間のアパートでふたり暮らしをしながら下界を満喫する日常を描いた、中村光の人気ギャグ漫画「聖☆おにいさん」を実写映画化した『聖☆おにいさん THE MO … 続きを読む
ドラマ2024年12月20日
NHKの大河ドラマ「光る君へ」が、12月15日放送の最終回「物語の先に」でついに完結した。戦国時代や幕末を舞台にした大河ドラマと異なり、戦がほぼ描かれなかった本作は、病気や天寿の全う以外での死者が少なく、1年を通して活躍する人物が多かった … 続きを読む