妻夫木聡主演の映画『ジャッジ!』 永井聡監督が撮影秘話を明かす

2014年7月8日 / 17:29

(C)2014「ジャッジ!」製作委員会

 世界一のテレビCMを決める国際広告祭を舞台に、広告業界の裏側を描くコメディー映画『ジャッジ!』。7月9日(水)のブルーレイ&DVDリリースに先駆けて都内で特別上映会が催され、永井聡監督がゲスト登壇した。

 DVD用の音声解説を収録したばかりだという永井監督は、「今日は音声解説に収録できなかった撮影秘話もお伝えできれば!」と意気込みながら質疑応答を開始。来場者の中には映像業界を目指す若者もおり、「CMの世界で活躍なさっている監督が、映画を撮ろうと思われたきっかけは?」など、質問の内容は永井監督のキャリアにまで及んだ。

 

──この作品はフィクションとノンフィクションが入り混じっているそうですが、作品を見た広告業界の方々の反応は?

 コミカルに描いたのがよかったのか、広告業界の人たちは概ね喜んでくれました。「もっと際どい暴露ものかと思った!」との声もありましたね(笑)。今までにも広告業界の人間が登場するTVドラマは幾つかありましたが、あまりリアルな描かれ方じゃない。なので、業界をリアルに描いた点も、喜んでいただけました。「あの役のモデルはあの人でしょ?」とか、「あの役のモデルは俺だろ?」といった声も幾つかありましたね。実際、豊川悦司さんが演じたディレクターのような人もいます(笑)。

 

──監督自身、CMを作る中でむちゃぶりをされた経験はありますか?

 撮影が終わって編集も済んだ後、出演したタレントさんの洋服の色を変えるようにクライアントさんから言われたり。そういったことは結構ありますね。でも、優秀だからこそむちゃぶりをされるんだなと、そこは前向きに捉えています。

(C)2014「ジャッジ!」製作委員会

 

──冒頭に登場するきつねうどんのCMは、監督が作られたそうですね。

 キツネの着ぐるみがわりとリアルで、「怖い!」という声も上がりました(笑)。妻夫木(聡)くんも実際に中に入って踊ってくれたんですが、「すごく臭かった!」と言っていましたね。もちろん、スタントの方が入って踊っているシーンもあり、踊りにキレがないのが妻夫木くん、キレがあるのがスタントさん(笑)。そこはDVDで確認していただければと思います。

 

──CMの世界で活躍なさっている監督が、なぜ映画を撮ろうと思われたのですか?

 武蔵野美術大学で映像を専攻していたころから、映画を撮るのが夢だったんです。授業で学生映画のようなものを撮ることもあったんですが、それがすごく楽しくて。そんな中、中島哲也さんや石井克人さんら、CMの世界から映画の世界へ羽ばたいていかれた方々に憧れる気持ちもありました。CM作りも大好きで今後も続けていくつもりですが、映画監督でありたいなという気持ちは持ち続けていこうと思っています。

 

 質疑応答の後には、主演の妻夫木聡が劇中で実際に着用し、質疑応答の話題にも上った“キツネの着ぐるみ”が来場者をお見送り。永井監督、キツネの着ぐるみとのスリーショットを楽しむ来場者の姿も多く見られた。

キツネの着ぐるみと共に来場者をお見送りした永井監督

 


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