妻夫木聡「20代前半に芝居から逃げた」 『ぼくたちの家族』舞台あいさつ

2014年5月24日 / 18:11

(左から)石井裕也監督、長塚京三、原田美枝子、妻夫木聡 、池松壮亮、黒川芽以、原作者の早見和真氏

 映画『ぼくたちの家族』の初日舞台あいさつが24日、東京都内で行われ、出演者の妻夫木聡 、原田美枝子、池松壮亮 、長塚京三 、黒川芽以、石井裕也監督ほかが登壇した。

 本作は、母の病をきっかけにバラバラだった家族が奮闘し、さまざまな問題を乗り越えながら再生していく姿を描く。

 苦悩する長男役を演じた妻夫木は「家族というのは永遠のテーマ。誰しもが問題を抱えているというか、完璧な家族というのはいないと思う。でもこの映画を通して『百パーセント完全でなくてもいい。それがおまえの家族じゃん』みたいな気持ちにさせてもらった。不完全だからこそ手を取り合えるし、いとおしく感じるんじゃないかな」と自身の家族観を語った。

 また「家族とは一体、何でつながっているものだと思う?」という質問に対して妻夫木は「分からない。それが分かっていれば家族ってもっと簡単だと思う」と答えた。

 続けて「でも、僕も20代前半の若いころ、芝居ができなくて1回逃げちゃったことがあった。そのときにおやじに電話したけど何も言えなくて…。でもおやじは分かってくれた。言葉はなくても、電話越しでも何か伝わるものがあったんでしょう。そのときに家族っていいな、と思ったし常に感謝しています」と振り返った。


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