西島秀俊、野心あふれる商社マン役 「魔が差す瞬間は、誰にでも起きる可能性はある」

2018年8月2日 / 15:41

第1夜「万灯」に主演した西島秀俊

 ミステリースペシャル「満願」の試写会が2日、東京都内で行われ、出演者の西島秀俊が出席した。

 米澤穂信氏のベストセラーミステリー短編集『満願』の中から、「万灯」「夜警」「満願」を3夜連続でドラマ化。西島は、野心あふれる商社マンが「資源」という魔物に取りつかれ、崩壊していく姿を描いた第1夜「万灯」に主演した。

 東南アジアでガス油田開発に携わる商社マン伊丹を演じるため、ラオスロケを行った西島は、「気力、体力がすごく充実した実力のあるスタッフに囲まれ、毎日本当に過酷な撮影だったのですが、元気に全力で撮影に臨みました」と現場の様子を紹介した。

 完成作を見て「全身全霊で、ワンカット、ワンカット撮影してきたことが、作品に反映されているなと感じた。たくさんの方に見てもらいたい。3夜連続のミステリーで、この夏にちょっと涼しい気持ちを味わっていただけたら」とアピールした。

 一方、7月23日にラオス南部で、建設中のダムが決壊する事故が発生し、多くの犠牲者が出た。撮影地とは別地域だそうだが、西島は「これ以上被害が大きくならないことを、そして一刻も早く復旧復興が進むことを願っております」と被災地への思いを口にした。

 今回“業の闇”に飲み込まれ、悪にも手を染める伊丹を演じた西島。伊丹を「清濁併せのむようなタフな商社マン」と分析しつつ「仕事に生きがいを持っている人間が、何かの瞬間に、魔が差してしまうということは、誰にでも起きる可能性があるんじゃないか、と台本を読んで感じました」とコメントした。

 西島は「ここが一番の肝」だとし、「『何で一線を超えるのか』については説明できないけれど、皆さんに『今、超えた…!』と(心理的に)感じていただけたら(ドラマは)成功するのかなと思っていて…。そこが個人的に一番やりがいのあるところだったし、魔が差す瞬間というのは他人事でなく、自分にもあるかもしれないと思い、ちょっとその恐ろしさを感じていただければ」と語った。

 ドラマはNHK総合で14日~16日、午後10時から放送。


芸能ニュースNEWS

「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」「一体どんな終幕を迎えることになるのか」「この脚本だと、演者の皆さんは大変だと思う」

ドラマ2025年12月16日

 「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」(カンテレ・フジテレビ系)の第10話が、15日に放送された。  本作は、妻を亡くし、幼い息子を男手一つで育てるシングルファーザーで、遺品整理人の鳥飼樹(草なぎ剛)が、遺品整理会社の仲間たち … 続きを読む

横浜流星、染谷将太、橋本愛、中村蒼、風間俊介、高橋克実「べらぼう」キャストが最終回にトークショー「蔦重もきっと喜んでいる」

ドラマ2025年12月15日

 12月14日、東京都内でNHKの大河ドラマ『「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」最終回!ありがた山スペシャル~パブリックビューイング&トークショー~』が行われ、出演者の横浜流星、染谷将太、橋本愛、中村蒼、風間俊介、高橋克実が、1年間番組を応援し … 続きを読む

「ぼくたちん家」最終話は「涙がぽろぽろ流れる最高傑作」  「ぼくたちはみんな『あたり』の人生」「区役所の人も誠実で泣けた」

ドラマ2025年12月15日

 及川光博が主演するドラマ「ぼくたちん家」(日本テレビ系)の最終話が、14日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  ギター作りの職人になりたいというほたる(白鳥玉季)に付き添って、長野県のギター工房を見学する玄一(及川)と索(手越祐 … 続きを読む

「ザ・ロイヤルファミリー」「継承の美学を学んだ3カ月だった」「有馬記念の直線で号泣。椎名社長(沢村一樹)が『ホープ!』と叫んでいるのも胸アツだった」

ドラマ2025年12月15日

 日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(TBS系)の第10話(最終話)が、14日に放送された。  妻夫木聡主演の本作は、早見和真の同名小説をドラマ化。競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こし … 続きを読む

「ひと夏の共犯者」“巧巳”橋本将生の逃避行の愛が「あまりに切ない」 「澪と眞希、どちらの気持ちになっても号泣」

ドラマ2025年12月14日

 timeleszの橋本将生が主演するドラマ「ひと夏の共犯者」(テレ東系)の第11話が、12日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、大学生の主人公・岩井巧巳(橋本)が、推しのアイドル・片桐澪(恒松祐里)との夢のような同居生 … 続きを読む

Willfriends

page top