北野武『アウトレイジ 最終章』に自信 次のバイオレンス映画は「オールスターズで」

2017年10月7日 / 17:42

「かなりの自信作」と語った北野武監督

 映画『アウトレイジ 最終章』の初日舞台あいさつが7日、東京都内で行われ、北野武監督、出演者の西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、金田時男が出席した。

 本作は、裏社会の男たちの抗争を描くバイオレンスエンターテインメント「アウトレイジ」シリーズの最終章。

 花菱会の若頭を演じた西田は、印象深いエピソードを問われると「初日に撮った塩見三省との絡みの場面。塩見の方がまだ脳出血の後遺症があり、私もけい椎を亜脱臼して、歩行が定かでなかった。2人とも4人ぐらいの人に抱えられながら対峙(たいじ)するシーンを撮った」と明かした。

 続けて「北野監督が非常に気付かってくれて『大丈夫よ。大丈夫よ。もう、本(脚本)を変えちゃおうか』と優しい言葉を掛けてくれた。われわれも監督に対して義理、恩を感じました」としみじみ振り返った。

 北野監督も「今回は西田さんがけがをしたり、塩見さんも病気になったり。でも体の具合の悪さが、初めて撮った時に、すごい迫力になったので “これは生かさなきゃいけないな”と思った」と告白した。

 「でも、それを見ている俺が首をこうやって(曲げて)いるから、この3人は一体なんだろうと。病気グループになっちゃった」と語り、笑いを誘った。

 また、最終章となった本作について北野監督は「自分なりにうまいまとめ方をしていると思う。私の場合は評論家とけんかばっかりしているんで、あまり人気がないのですが(今回は)西田さんが出ているせいもありますが、あまり文句を垂れているやつもいない。自分で編集をしていて、これは映像的にもいいなと感じたかなりの自信作」と語り、満足げにほほ笑んだ。

 さらに「次はちょっと息抜きではないですが、“恋愛もの”を撮って、客観的にもう1回バイオレンス映画を見直したい」と語った北野監督。

 再びバイオレンス映画に取り組む際は「日本の役者、オールスターズでやる。このバイオレンスの映画に選ばれていない役者は“俺に認められていない”というぐらいの追い込み方をして、全員、車代だけで出てもらおう。仲代(達矢)さんにも500円ぐらいで出てもらおうという作戦を考えています」と冗談めかし、会場を盛り上げた。

(左から)大杉漣、ピエール瀧、大森南朋、北野武監督、西田敏行、松重豊、金田時男


芸能ニュースNEWS

「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」「最後、全部生田斗真に持っていかれたわ」「今まで文句を言いながらも見続けてきた人へのご褒美みたいな回だった」

ドラマ2025年11月20日

 「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)の第8話が、19日に放送された。  脚本・三谷幸喜、主演・菅田将暉による本作は、1984年の渋谷「八分坂(はっぷんざか)」を舞台に、1人の演劇青年が老若男女総勢25人超の … 続きを読む

「スクープのたまご」日向子の背後を追う“謎の男”が登場 「事件の概要が見えて面白くなってきた」

ドラマ2025年11月19日

 奥山葵が主演するドラマ「スクープのたまご」(TBS系)の第7話が、18日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、週刊文春を徹底取材して書かれた大崎梢氏の同名小説を実写化。大手出版社の「週刊誌」の編集部を舞台に、1人の若き新 … 続きを読む

「新東京水上警察」予想外の犯人逮捕、“日下部”加藤シゲアキの求婚に反響 「神鬱回でおもろかった」「切ないプロポーズで苦しい」

ドラマ2025年11月19日

 佐藤隆太が主演するドラマ「新東京水上警察」(フジテレビ系)の第7話が、18日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、水上警察を題材にし、佐藤隆太演じる碇拓真刑事と水上警察署のチームが、東京の海や川を警備艇で駆け巡り事件を追う、大 … 続きを読む

「娘の命」“レイコ”齊藤京子がラスボス“沙織”新川優愛に宣戦布告 「ヘビーな展開で驚いた」「ボスママはさすがに手強い」

ドラマ2025年11月19日

 齊藤京子と水野美紀がW主演するドラマ「娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?」(カンテレ・フジテレビ系)の第7話が、18日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、55歳の母・篠原玲子(水野)が、壮絶なイジメで娘を死に追いや … 続きを読む

「ちょっとだけエスパー」「分かってきたことと深まる謎とで次回も楽しみ」「とにかく四季ちゃん(宮﨑あおい)がかわいらしい。私も文太(大泉洋)と一緒にドキドキ」

ドラマ2025年11月19日

 「ちょっとだけエスパー」(テレビ朝日系)の第5話が、18日に放送された。  本作は、会社をクビになり、人生詰んだサラリーマン(大泉洋)が、“ちょっとだけエスパー”になって世界を救う姿を描く完全オリジナルのSFラブロマンス。脚本は野木亜紀子 … 続きを読む

Willfriends

page top