常盤貴子「不倫の境界線はどこなんだろう?」 舞台あいさつで率直な思いを語る

2016年9月10日 / 16:07

 映画『だれかの木琴』の初日舞台あいさつが10日、東京都内で行われ、出演者の常盤貴子、池松壮亮、東陽一監督が登壇した。

 本作は、美容師の海斗(池松)から受け取った一通の営業メールをきっかけに、ストーカーと化し、彼に執着する平凡な主婦の小夜子(常盤)と海斗とのねじれた関係を描いたサスペンス。

 劇中で描かれる2人の不思議な関係性について尋ねられた常盤は「現代社会に潜んでいる孤独なんですかね」と分析。池松も「単純に(海斗は)小夜子さんの心が分かってしまったんだと思う。彼女の満たされなさに“何かしてあげたい”というのも違うし、拒否するというのも違う。これを人はストーカーと呼ぶかもしれないけど、意外とまっとうなことなんじゃないかなと、僕は小夜子さんを見ていました」と率直な思いを語った。

 また、自身の孤独への対処法を尋ねられた常盤は「私は孤独が好きで、むしろ楽しむタイプ。どんどん部屋の明かりを暗くしていって、孤独な状況を最大限にするみたいな。そこで、わ~って大泣きしてみたり、でも誰にも(声は)届かないみたいな。(そういうのが)面白いなって思います」と答えたが「でもそれを楽しんじゃうのはまだまだ孤独が足りてないってことですよね」と笑った。

 池松も「僕も一人が大好きだけど、やっぱり人間なので誰かに会いたくなったり、寂しい気持ちにもなったりする」とした上で「でも、孤独という言葉をみんなが否定的に使い過ぎていて、孤独を埋めるツールばかりが広がって、これでいいのかなとは思いますけど。“にぎやかな孤独”を持っていたいですね」と語り、照れ笑いを浮かべた。

 また、最後のあいさつで常盤は「最近、皆さまご家族や恋人とかと不倫について語り合うことが多いと思うのですが、そういう報道などをテレビで見るたびに、私は不倫の境界線ってどこなんだろうとすごく考えていました」と切り出すと、「誰も人の心の中にまで入り込むことはできないし、その中で何が起こっているのかは分からない。それって怖いこと。本作はそういうことを想像させてくれる珍しいタイプの映画ですので、より多くの方に見ていただきたいと思います」とアピールした。

鏡開きを行った(左から)東陽一監督、常盤貴子、池松壮亮

鏡開きを行った(左から)東陽一監督、常盤貴子、池松壮亮


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