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映画『64-ロクヨン-前編』の初日舞台あいさつが7日、東京都内で行われ、出演者の佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣、坂口健太郎、瑛太、永瀬正敏、三浦友和と瀬々敬久監督が出席した。
横山秀夫氏によるベストセラー小説を映画化した本作は、昭和64年に起きた未解決の少女誘拐殺人事件(通称ロクヨン)と、14年の時を経て発生したロクヨンを模倣した誘拐事件を、県警の広報官の葛藤と共に描く。
広報官の三上を演じた佐藤は、満員の客席を感無量の様子で見渡しながら「お客さんが入っても入らなくても、どういう形であれ結果を受け入れようと思っていたのですが、これだけのお客さんが入っているのを見ると、やっぱり本当にやってきて良かったと心から思うものです」と感謝の言葉を述べた。
本作の撮影は、約1年前に3カ月にわたって行われた。キャスト同士で食事に行くことも多かったそうだが、佐藤は「(物語の)対立軸がはっきりしていますので、しょっちゅう飲みには行ったけど、そこには“記者団”は入れませんでした。だから当然、(新聞記者役の)瑛太くんと坂口くんもいませんでした」と明かした。
一方、記者団は記者団で食事に出掛けていたようで、瑛太は「坂口くんと2人で行きましたけど、多分2、3時間(店に)居て、2、3言ぐらいしか話さなかった」と語った。坂口も「結構、無言で食べ続けましたね」と同調して観客を驚かせたが、すかさず瑛太が「ボ~っとしてましたが、すごく心地良い時間でした。撮影で全部エネルギー使い果たしていたので…」と理由を説明した。
最後に、改めて多くのキャストと過ごした撮影を振り返った佐藤は「こういう言い方をするのは安っぽいですが、皆さんに支えていただきました。いつもが山場のような抜きつ抜かれつのシーンばっかりだったので、いい緊張感を持って自分も挑めたし、本当に皆さんに感謝しております」とコメント。
この言葉に年上の三浦は「お世辞抜きに佐藤浩市という俳優を中心にみんなが回っていた現場。そういうふうに、真ん中で回せるというのは素晴らしい俳優さんなんですよ」と佐藤に賛辞を送った。
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