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ベストマザー賞の文芸部門を受賞した湊かなえ氏
「第9回 ベストマザー賞2016」授賞式が6日、東京都内で行われ、文芸部門で同賞を受賞した作家の湊かなえ氏が登壇した。「ベストマザー賞」は、ママたちの憧れや目標となる“ベストマザー”を、実際のママたちの投票のみで選出するもので、今年で9回目。
14歳の長女がいる湊氏は、今回の受賞を喜びつつ、「本当に立派な母親じゃないので、ずっと家族に言えなくて…。昨日、『実は明日東京に行くのはベストマザー賞の授賞式なんだよ』と言うと『えーっ!』となって…。『おめでとう』とは言ってもらえましたが、最初は『これでベストマザーか…』と驚かれました」と家族の反応を明かして、笑わせた。
「告白」など、ダークな作風の多い湊氏は「子育ての経験を(作品に)直接生かすとかはない。逆にそれをしないようにしてきた。うちの話ではなくて普遍的な物語を書きたいので」ときっぱり。それでも、「母親の目線と娘の目線の両方を持つことができたのは、作品に大きな広がりを持たせることにつながったと思う」と言い、また「子どもがつらい目に合うシーンは、書いているとつらくなるので、(気持ちを)突き放さないと書けない」と執筆活動の様子も語った。
娘は小さいころからよく寝る子だったと言い「本当にどこかにスイッチがあるのかと思うほど、8時9時になると3秒ぐらいでコトンと寝てくれた。大きな病気もすることなく、元気に育ってくれたので、執筆する時間をたくさんもらいました」と娘にも感謝。
仕事をする上でのモットーは「小説を書いているのは、私が勝手にやっていることなので、なるべくそのしわ寄せを子どもとか家族に寄せないように…。“疲れてるから”というのは絶対口にしてはいけないなと、この8年ぐらい自分に言い聞かせてきました」と語った。
これまで娘からもらって一番うれしかったプレゼントは、子どもからの「手紙」と「言葉」だったという。「娘の誕生日に、ごちそうを作って一緒に食事をしていたのですが、子どもが『お母さんの方が張り切ってるやん』って。でもその後に『今日はお母さんの出産記念日でもあるからね』って言ってくれた」と紹介し、「そう言ってくれたことがすごいプレゼント。すごいいい子でしょ?」とちゃめっ気たっぷりにほほ笑んだ。
6月に発表される「第29回 山本周五郎賞」に「ユートピア」がノミネートされている湊氏。受賞の期待も高まるが、「自分のことでうれしいよりも、子どものことでうれしいことがあるほうがうれしい。こういった文学賞などをいただけることはすごくありがたいことですが、もし運の数が決まっているとしたら自分に使わずに子どもに使いたい」とコメント。モデル・押切もえの「永遠とは違う一日」も候補作品だが、「山本周五郎賞がこんなに大きく取り上げられるなんて、やはり芸能人の方はすごいなと思います」と率直な思いを語った。
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