タイトルの「デジタル・タトゥー」に対照的な突っ込み 高橋克実「われわれ世代が考える名前」、瀬戸康史「かっこいいな」

2019年4月17日 / 10:58

高橋克実(左)と瀬戸康史

 NHK土曜ドラマ「デジタル・タトゥー」第1回の試写会が16日、東京都内で行われ、出演者の高橋克実、瀬戸康史が会見に出席した。

 「デジタル・タトゥー」は、インターネットに疎い50代のヤメ検(元検事)弁護士・岩井堅太郎(高橋)と、動画サイトで荒稼ぎする20代のユーチューバー・タイガ(瀬戸)がバディを組み、デジタル・タトゥーに苦しむ人々と向き合い、救い出す姿を描くサスペンス。

 タイトルにもなっている「デジタル・タトゥー」とは、ネット上に拡散された誹謗中傷、個人情報などを後から消すことが難しいことから、刺青=タトゥーになぞらえて表現した言葉。

 このタイトルについて高橋は、スマホやタブレットなどのITツールをほとんど使わないと言いながらも、「一見今っぽい感じがしますが、われわれ世代が考える名前だなと。デジタルというのは、今の人たちには当たり前。アナログの人が『デジタルって、すごく新しいな』というふうに付けた感じが満載なタイトル」と鋭い突っ込み。

 逆に瀬戸は「僕はおそらくデジタル世代だと思いますが…」と前置きしつつ、「このタイトルを聞いた時、かっこいいなと思ってしまった。もしかしたら、アナログもかじっているのかも」と、高橋と世代が逆転したかのような反応を見せた。

 さらに、ネットを中心としたコミュニケーションについては、まず瀬戸が「ネットが頻繁に使われるようになって、そこだけのつながりになってしまった。人が心と心でつながらないから、誤解が生まれたり、ギクシャクしたりするんだなと改めて感じた。そういう窮屈な世の中でどう戦っていくのかが、テーマの一つ」と本作を通じて得た教訓を披露。

 続いて高橋も瀬戸の意見に同調し、「謝ったりするとき、字面だけではあまり伝わらない。時間を作って会った方が、解決が早いのではないか。伝えるスピードは早いが、物事が余計ややこしくなる。早いし便利だが、果たして本当に便利なのかと演じていて思った」とネット社会に疑問を呈した。

 ドラマについては「サスペンス要素もありつつ、勇気をもらえる作品になっている」(瀬戸)、「幅広い世代が見られるような配慮がされている。ぜひ、我々の世代の人にも見ていただければ」(高橋)とアピールした。

 土曜ドラマ「デジタル・タトゥー」は5月18日(土)よりNHK総合にて放送スタート(連続5回)。


芸能ニュースNEWS

「わたしの宝物」“宏樹”田中圭のラストの決断に賛否の声 「驚いた」「モラハラをみじんも反省しないのはどうなの」

ドラマ2024年11月22日

 松本若菜が主演するドラマ「わたしの宝物」(フジテレビ系)がの第6話が、21日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、夫以外の男性との子どもを、夫との子と偽って産んで育てる「托卵(たくらん)」を題材に、“大切な宝物”を守るために悪 … 続きを読む

市川團十郎、お正月に「忠臣蔵」 現代ならではの視点を織り込んで作り上げる

舞台・ミュージカル2024年11月21日

 松竹創業百三十周年「双仮名手本三升 裏表忠臣蔵」取材会が21日、東京都内で行われ、市川團十郎が登壇した。  2年間にわたる襲名披露興行を終えた十三代目市川團十郎。今回の公演では、寛延元年(1748年)に初演されて以来、およそ280年にわた … 続きを読む

「全領域異常解決室」エピソード0的伏線回収に反響 「7話でエピソード0を持ってくるこの構成すごすぎる」

ドラマ2024年11月21日

 藤原竜也が主演するドラマ「全領域異常解決室」(フジテレビ系)の第7話が、20日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  雨野小夢(広瀬アリス)は、自分が天宇受売命という神だと気付く。そして話は、4カ月前にさかのぼる。全決で食事を振舞ってい … 続きを読む

「民王R」“秋保”黒川想矢と入れ替わった“泰山”遠藤憲一、若者の闇を知る 「いろいろ考えさせられて、ちょっと泣きそう」

ドラマ2024年11月20日

 遠藤憲一が主演するドラマ「民王R」(テレビ朝日系)の第5話が、19日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、2015年に遠藤憲一・菅田将暉のW主演で放送された痛快政治エンターテインメント「民王」の続編で、総理大臣・武藤泰山(遠藤 … 続きを読む

「ウイングマン」菊地姫奈、大原優乃のアクション、桂氏の出演に反響 「大原優乃と菊地姫奈が特に光ってた」

ドラマ2024年11月20日

 藤岡真威人が主演するドラマ「ウイングマン」(テレビ東京系)の第5話が、19日深夜に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、特撮オタクの高校生・広野健太(藤岡)が、異次元から来たアオイ(加藤小夏)のドリムノートに、空想のヒーロー“ウ … 続きを読む

Willfriends

page top