蒼井優、“嫌な女”熱演で主演女優賞 「一歩一歩前を向いて頑張っていきたい」

2017年12月28日 / 17:50

授賞式前に金屏風の前で笑顔を見せる蒼井優

 「第30回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」授賞式が28日、東京都内で行われ、主演女優賞を受賞した蒼井優、主演男優賞を受賞した菅田将暉をはじめ、各賞に輝いた役所広司、尾野真千子、浜辺美波ほかが登壇した。

 映画『彼女がその名を知らない鳥たち』などで主演女優賞を受賞した蒼井は「この世界で15、6年、ずっと頂いたお仕事と向き合ってきましたが、こうして賞を頂くと、一瞬だけ立ち止まって後ろを振り返る時間を頂けます。この16年、一度も仕事が途切れることなく『蒼井優と仕事をしてもいいかな』と思ってくださる人がいてくれたということがとてもありがたいです」と感謝のスピーチ。「これから先、どうなっていくかわかりませんが、一歩一歩前を向いて頑張っていきたいと思います」と言葉に力を込めた。

 また昨年度『湯を沸かすほどの熱い愛』で同賞を受賞した宮沢りえが、蒼井に表彰盾を贈呈した。蒼井とハグを交わした宮沢は、「いつもすごく男前なのですが、きょうはとってもきれいなので私もドキドキしています。一度、舞台でご一緒したのですが、役に徹する潔さがすごくてほんとに男前なんです」と蒼井に対する尊敬の念を口にした。

 『彼女がその名を知らない鳥たち』でメガホンを取った白石和彌監督も、劇中で自分勝手で嫌な女・十和子を熱演した蒼井について「“見たくない表情”をいつも出してくれた。いつも想像の斜め上を行く芝居で『きょうは難しいシーンだな、どうしよう…』と思っていても、そんな悩みを一瞬で吹き飛ばしてくれる女優さん」と蒼井のパワーを褒めたたえた。

 各賞の受賞者、作品は次の通り。

 

 作品賞:「あゝ、荒野」(岸善幸監督)
 監督賞:石井裕也「夜空はいつでも最高密度の青色だ」
 主演男優賞:菅田将暉「あゝ、荒野」「キセキ -あの日のソビト-」「帝一の國(くに)」「あゝ、荒野』「火花」
 主演女優賞:蒼井優「彼女がその名を知らない鳥たち」「アズミ・ハルコは行方不明」
 助演男優賞:役所広司「三度目の殺人」「関ヶ原」
 助演女優賞:尾野真千子「ナミヤ雑貨店の奇蹟(きせき)」
 新人賞:浜辺美波「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」「亜人」
 外国作品賞:「ダンケルク」(クリストファー・ノーラン監督)

 石原裕次郎賞:「アウトレイジ 最終章」(北野武監督)
 石原裕次郎新人賞:竹内涼真「帝一の國(くに)」

主演女優賞に輝いた蒼井優(左)とプレゼンターを務めた宮沢りえ


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