エンターテインメント・ウェブマガジン
16日からで放送中のWOWOWの連続ドラマW「夢を与える」(全4話)。芸能界で天国と地獄を見る母娘を描いた綿矢りさ氏の小説を、小松菜奈と菊地凛子のW主演でドラマ化した。元モデルで自分が果たせなかった夢を娘に託し、過剰な思い入れで娘を振り回す母親役を演じる菊地。彼女が母娘の確執とスリリングなドラマの魅力を語る。
ええ、昨年同じWOWOWの「グーグーだって猫である」というドラマにワンシーンだけ出演しました。その時に、監督が「菊地凛子は母性のある役どころもできるのでは」と感じてくださったようで、今回の役を頂きました。
親子がボタンを掛け違うと、愛さえも精神的な暴力に変わるんだなというのが第一印象でした。
母親のエゴですよね。自分が良かれと思ってやったことは、娘にとってもいいはずだと思い込む一方通行。人間の悲しさが出ています。
見ている人からは否定されるような役どころですが、なかなかできない役だし、ざらざらとした母親の嫌らしさは演じていて面白かったです。
最初は何かを秘めている感じでとても静かでしたが、集中すると感情をわーっと出す人で、とても力のある人でした。実際の人生では言えるかどうか分からないぐらいの過激なせりふのシーンも小松さんは生き生きと演技されていました。
知らない間に芸能界の最前線に立たされるというのは、自分が自分でないという感じがしますよね。それは理解できます。
独特のカラーを持つ監督だと思います。たたずまいがとてもいい。穏やかですが、しっかりとしたビジョンを持っています。演出に引き込まれていく感じがしました。監督のこだわりは隅々まで感じます。例えば劇中で使うチーズメーカーのCMの撮影で監督は溶けたチーズの伸びにすごくこだわっていて(笑)。本当のCMみたいでした。
ええ、監督の映画に出たいです。強い女性の物語や、対等な女性二人の物語などが面白いのではないかという話はしました。(聞き手=エンタメ批評家・阪清和)
【菊地凛子(きくち・りんこ)】女優。アカデミー賞の助演女優賞にもノミネートされた映画『バベル』で注目を浴び、『パシフィック・リム』などのハリウッド映画でも活躍。
映画2025年8月15日
『鉄コン筋クリート』(06)、『海獣の子供』(19)を始め、個性的なアニメーションを次々と送り出してきたSTUDIO4℃。その最新作が、アンデルセンのおとぎ話『人魚姫』をベースに、人間の青年・ステファン(声:鈴鹿央士)と人魚王国のお姫さま … 続きを読む
映画2025年8月14日
ラッセル・クロウとリアム・ヘムズワースが共演し、戦場で孤立した若手軍曹と、彼を後方から支援する無人戦闘機のベテラン操縦官の闘いを活写したサバイバルアクション『ランド・オブ・バッド』が8月15日から全国公開された。米海軍全面協力のもと、入念 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月14日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼みなさん、こんにちは 日本の伝 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月11日
脚本家・演出家の山田能龍、いとうあさこによる劇団山田ジャパンの2025年9月公演「ドラマプランニング」にtimeleszの原嘉孝が出演する。 本作は、テレビ業界におけるドラマ制作現場を舞台とし、ほれ込んだ漫画の映像化で初のチーフ作品を担 … 続きを読む
映画2025年8月10日
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(8月8日公開) 熟練の特殊工作員ゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)は、信頼する傭兵のダンカン・キンケイド(マハーシャラ・アリ)、古生物学者のヘンリー・ルーミス博士(ジョナサン・ベイリー)ら … 続きを読む