イ・ホンギ初映画デビュー作が公開、「僕にとって大切な作品になると思った」

2013年6月5日 / 20:43

――今回は主演として現場を引っ張る立場にありましたが、雰囲気はいかがでしたか?

 マ・ドンソク先輩はとにかく面白い方で、撮影のたびに楽しかったです。僕とドンソク先輩は、現場でごはんの匂いが漂ってくると、おかずを当てるっていう遊びをよくやっていました。僕は鼻がいいので大抵当たっていましたけど(笑)。イム・ウォニ先輩は現場での集中力が本当にすごくて、完全に役に成り切っているんですけど、普段は本当に面白い方でした。クランクインの前にみんなで会食する機会があったんですが、先輩たちに囲まれているので、僕はなかなか先輩たちに近づけなかったんです。そんなときウォニ先輩が、「きみが中心なんだから、あまりプレッシャーを感じなくていいよ。僕を近所のお兄さんだと思って気楽に接して」と言ってくれました「わぁ! なんていい方なんだ」と思って感謝していたら、その直後、罵倒する言葉をおっしゃったんです。韓国語って、そういう良くない言葉を一言付けることによって全然意味が変わって、「親しくやろうよ」っていう意味になるんです。深刻な話をしていたのに、そんな言葉をおっしゃったのがあまりにもおかしくて、みんなで笑い転げていました。

――楽器を演奏するシーンもありましたね。

 たくさん練習しました。ただドラムについては、以前から基本的なリズムはたたけたんです。一番難しかったのがベース。ベースは初めてだったんですが、ベースのコードってギターのコードと似ていたので助かりました。あと、ピアノはどうしてもできなかったので、代役をお願いしました。

――“フェニックス”のメンバーに、演奏についてアドバイスされましたか。

 指導の先生が付いていてくれたので…。ドンソク先輩の場合は、以前インディーズバンドのドラマーだったそうなんです。だからツインペダルも自由自在にできてましたし、あまりにも上手過ぎてびっくりしたぐらいです。先生もうまいねと言っていましたから。ドンソク先輩の場合はそれほどたくさんの練習は要らなかったですね。ウォニ先輩とペク・ジニさんはクランクインの2カ月ぐらい前から練習していたんですけど、あそこまで上手になるとは思いませんでした。

――ラストライブ撮影時のエピソードがあったら。

 気温が氷点下で、とにかく寒かったです。手がかじかんで表情も硬くなってしまうぐらい本当に寒くて。そんな中で徹夜でやっていたので、ヒーターを顔の近くまで持ってきて、顔をほぐしながらやっていました。

――冒頭のミュージックビデオの撮影シーンも、すごくカッコよかったです。

 はぁ…恥ずかしい(笑)。本当はもっと長かったんですよ。撮影している僕自身も、本当にびっくりしました。あんなふうに1人で歩きながら銃を撃つなんて、今までやったことなかったですし。体に爆弾の装備を着けるのも初めてで。最初痛そうだなと思ったんですが、やってみたらすごく楽しかったです。

――チュンイはユ・ジェハさんの楽曲で患者を励ましますが、ホンギさんなら?

 ユ・ジェハ先輩の曲はいい曲が多いですからね。僕なら何がいいかな…。一回も考えたことがなかったです。M.C.the MAXさんの「少しだけさようなら」とか? “少しだけ”なので、永遠のさようならじゃないから、これもいいかなと。

――FTISLANDの歌では?

 僕たちは別れの歌が多いので…その中から探すのはちょっと。

――エンディングソングの「オレンジ色の空」は、ホンギさんが作詞作曲されたそうですね。

 そうなんです。実はこの曲は、アルバムに入れる予定で準備していたもので、作ってから少し時間がたっているんです。歌詞も全然違う内容だったので、この映画のテーマに合わせて書き直しました。僕から会社に「僕の曲を使ったらいかがですか、この映画に合うと思います」と提案して決まったんです。

――クラブで遊んでいるシーンは、ホンギさんの素の姿に近いとか?

 本当に普通のホンギ。少し前に、メンバー5人でクラブに行きました。そのときも思いっきり夢中になって遊びました。メンバーとは今までもよく一緒に行ってて、2、3人で行くこともありますね。遊ぶときは結構一緒に遊んでます。

――最近のハイテンションなエピソードを。

 テンションが上がった出来事は、本当にたくさんあるんです。クラブもそうですけど、最近また曲を書いていて、曲作りのための機材を購入しました。まだ完璧じゃないのでずっと練習しています。最近家を買って、家族と暮らし始めました。なのでそれも気分がいいです。あとゲームもやるんですけど、とっても難しいレベルに上がるためクリアしなきゃいけない難関みたいなのがあるんですが、それにもうまく勝つことができて、今レベルがすごく高くなっています。本当に難しいゲームなんですよ!

――休む暇がないですね。

 そうですね。作曲の部屋にパソコンが3台あって、作曲していて飽きたら隣のパソコンでゲームして、ちょっとおなかが減ったら「お母さ~ん」って呼んで、ご飯を食べて、友達から連絡が来たら遊びに出掛けて、音楽の話とか女の子の話とかして。そういう生活です。楽しいです。今は、ツアーの練習も始まったので…頭痛いです(笑)。あとは、最近また太っちゃったので、痩せるために1年ぶりにジムに行ってます。ちょっと痩せたんじゃないですか? まだ?

――映画ではすごくシャープでしたよ。

 でも最後にいくにつれてどんどん。ライブシーンが最後の撮影だったかな。そのときは太ってましたよね。たぶん12月だな。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

安田顕「水上くんの目に“本物”を感じた」水上恒司「安田さんのお芝居に強い影響を受けた」 世界が注目するサスペンスで初共演&ダブル主演「連続ドラマW 怪物」【インタビュー】

ドラマ2025年7月5日

-そのほか、撮影を通じて特に印象に残ったことがあれば教えてください。 安田 撮影が終盤に差し掛かった頃、原作者のキム・スジンさんにお目にかかる機会があったんです。キム・スジンさんは、それぞれのキャラクターに、ものすごく細かいバックボーンを作 … 続きを読む

TBS日曜劇場「19番目のカルテ」が7月13日スタート 新米医師・滝野みずき役の小芝風花が作品への思いを語った

ドラマ2025年7月5日

-松本さんとは初共演ですね。現場での印象は?  「はい、行くよ!」って声をかけて引っ張っていってくださる兄貴肌です。スタッフの皆さんとも積極的にコミュニケーションを取っていらっしゃる姿も見ますし、松本さんの存在で撮影現場全体が活気づいている … 続きを読む

南沙良「人間関係に悩む人たちに寄り添えたら」井樫彩監督「南さんは陽彩役にぴったり」期待の新鋭2人が挑んだ鮮烈な青春映画『愛されなくても別に』【インタビュー】

映画2025年7月4日

-陽彩はいわゆる“毒親”の母と2人で暮らすうち、自分の人生に期待を持てなくなってしまった人物です。そういう役と向き合うお気持ちはいかがでしたか。 南 陽彩にとって、親や家族は、居場所であると同時に、自分を縛る呪いのようなものでもあったと思う … 続きを読む

紅ゆずる、歌舞伎町の女王役に意欲「女王としてのたたずまいや圧倒的な存在感を作っていけたら」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年7月4日

 2019年に宝塚歌劇団を退団して以降、今も多方面で活躍を続ける紅ゆずる。7月13日から開幕する、ふぉ~ゆ~ meets 梅棒「Only 1,NOT No.1」では初めて全編ノン・バーバル(せりふなし)の作品に挑戦する。  物語の舞台は歌舞 … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】異領域を融合する舞台芸術、演出家イ・インボの挑戦

舞台・ミュージカル2025年7月3日

▽長い時を刻む、大衆文化とは異なる魅力 -Kカルチャーが世界で注目される今、今回のような舞台表現はKカルチャーの中にどう位置づけられると思いますか?  K-POPや映画などの大衆文化も素晴らしいですが、伝統芸術はそれよりもはるか以前から続い … 続きを読む

Willfriends

page top