エンターテインメント・ウェブマガジン
FTISLANDイ・ホンギのスクリーンデビュー作『フェニックス~約束の歌~』が7日、日本公開を迎える。本作は自分勝手で奔放なトップアイドルが、ホスピスの奉仕活動で出会った人々との交流を通して、人生を見詰め直していく感動作。主演を務めたイ・ホンギに、映画へ込めた思いを尋ねた。
台本を読んだときとは違った印象を受けましたし、無意識のうちに悲しいような温かいような気持ちになりました。
僕はこの映画の話を頂いて初めて、ホスピスの存在を知ったんです。それですごく興味を持ったんですけど、果たして自分にうまく演じられるんだろうかと心配もしました。なので、この作品に出演すべきかどうかもたくさん悩みました。でもきっと、この作品を通してたくさんのことを伝えられると思いましたし、結果はどうあれ、僕の人生にとっても意味があると思ったので、出演を決めました。
映画の中に、「本当に自分がやりたいことが何なのかを知ることが大切だ」っていうせりふが出てくるんです。そのせりふのように、後悔しない人生を送ろうと思うようになりました。自分が心から願っていることは何なのか、考えるようにもなりましたし。今、本当に僕自身が好きな仕事ができているのかなと考えるきっかけにもなったと思います。それと同時に、家族や周りの人たちの大切さをあらためて感じました。
順調です。自分がやりたいことをかなえるためには、体系的にやっていかなければいけないなと。僕にはまだたくさんの経験が必要ですし、やりたくないなと思うことも頑張ってやらなくてはと思っています。
もともと、チュンイと普段の僕には似ているところがたくさんあります。彼は、ホスピスの中での出来事を通してだんだん大人になっていくのですが、実際の僕はホスピスのことを全く知りませんでした。だから監督に「他の俳優さんたちがホスピスに行くとき、僕も一緒に連れて行ってください」ってお願いしたんです。でも監督には来ないでくれと言われました。なぜかというと、「共演者たちがホスピスで経験したことを演技で表現し、それを見て感じた気持ちをそのまま演じてほしい」ということだったんです。最初は、本当にそんなことができるのかと思っていたんですが、現場ではちゃんと演じることができました。というのは、この映画は、実際にホスピスで起こった出来事をせりふに取り入れている部分がとても多いんです。例えば、死を間近にした母親が幼い息子へ宛てた手紙が出てきますが、母親のせりふはほぼそのまま、実際に書かれていた手紙の内容と同じなんです。そういうことが取り入れられていたので、僕も本当にいろんなことを感じながら演じていました。
もし僕の命が余命いくばくもないと言われて、最後の日が決まっていたとしたら…。僕だったらホスピスには入らないと思います。そして今までやりたかったけど、時間がなくてできなかったことをやりますね。「死ぬまでにこれだけは絶対やろう」と思っていたことをやってから最後の日を迎えたいです。もし僕の両親がそういう状況になったら…両親の望みどおりにしてあげたいと思います。この作品を撮っていて思ったんですが、そういう状況になったときは、周りの人の願いよりも本人の意志が一番大切なんですよね。
世界一周。死ぬ前に絶対やってみたいことってあるじゃないですか。例えば銀行強盗とか(笑)。絶対できそうにないこと。あとは買いたい物を全部買って、でも残すべきものはしっかり残しておいて。それから、世界の料理も全部食べてみたいです。僕は食べるのが大好きなんで(笑)。ヨーロッパでは食べ物で苦労したこともあったんですが、それでも世界で有名といわれている食べ物は食べてみたいです。
映画2025年11月21日
日本独特のおかしな校則、ブラックな職場環境、暴走するSNSやネット報道といった社会問題を背景に、大人になりきれない中学校教諭が、生徒たちの金髪デモに振り回されながら成長していく姿を、坂下雄一郎監督がシニカルな視点で描いた『金髪』が全国公開 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月21日
映画やドラマ、アニメなど幅広いメディア展開を遂げてきた人気漫画「DEATH NOTE」のミュージカル版「デスノート THE MUSICAL」が11月24日から上演される。2015年に日本で世界初演された本作は、原作のスリリングな物語を世界 … 続きを読む
ドラマ2025年11月20日
なにわ男子・大西流星と、timelesz・原嘉孝がW主演する「東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 横浜ネイバーズ Season1」が、2026年1月から放送がスタートする。 本作は、令和版『池袋ウエストゲートパーク』として注目を … 続きを読む
映画2025年11月19日
未熟故に一族を追われた若きプレデターのデクは、生存不可能とされる最悪の地「バッドランド」に追放される。デクはその地で謎のアンドロイドの少女ティアと出会う。「プレデター」シリーズ中、初めてプレデター自身を主人公に据えて描いた『プレデター:バ … 続きを読む
インタビュー2025年11月17日
韓国文化の“今”を再構築し続けるKカルチャー。今回は、デジタル空間で物語を紡ぐウェブトゥーンの世界に焦点を当てる。平凡な会社員ユミの頭の中で繰り広げられる細胞の物語――。2015年に連載を開始した「ユミの細胞たち」は、全512話で32億ビ … 続きを読む