【2.5次元】舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち、陸奥守吉行役・蒼木 陣インタビュー 「人生を懸けて挑みたい」

2019年10月18日 / 12:00

 名だたる刀剣が刀剣男士と呼ばれる個性豊かなキャラクターとして登場し、歴史上の戦場を駆け巡りながら部隊を編成・育成するシミュレーションゲームを原案とした舞台『刀剣乱舞』(以下、刀ステ)の最新作が11月22日からTOKYO DOME CITY HALLほかで上演される。新たな刀剣男士を迎え、新たな物語を描く本作について、陸奥守吉行役の蒼木陣にインタビュー。新作に懸ける思い、そして陸奥守吉行への思いを聞いた。

陸奥守吉行役の蒼木陣

-蒼木さんは、前作「慈伝 日日の葉よ散るらむ」から陸奥守吉行として出演されています。「慈伝」に出演が決まった当時、どんなお気持ちでしたか。

 素直にうれしかったです。ですが…今だから言えることですが、坂本龍馬という壮大な人生を生きた人が持っていた刀という役に対しての不安もありました。坂本龍馬は、たくさんの人と出会い、たくさんの人の考え方を吸収していった人なので、人生の経験値がとても大きい人だと思うんです。そんな龍馬のそばにいた刀という役なので、当時26歳の僕の人生の経験値で背負えるのだろうかって思ってしまったんです。でも、「慈伝」を通して、脚本・演出の末満(健一)さんと出会い、たくさんのキャストさんたちと出会い、少しずつ陸奥守吉行に近づけていけたのかなと思います。

-11月22日からスタートする新作公演「維伝」は、「慈伝」の千秋楽で続報が発表されました。発表された当時、その場にいて、どう感じましたか。

 僕たちはすでにステージから降りて、舞台袖で発表の瞬間を見守っていたのですが、発表された瞬間にお客さまの悲鳴にも似た歓声が聞こえたので、喜んでくださっているのを実感できました。その声を聞いていたら感極まって涙が出てしまったほど、僕自身も胸に迫ってくるものがありました。それと同時に、ここで培ったものを全部背負って、次作に持っていかなくてはいけないって改めて思いましたし、お客さまの声に応えなくてはと強く感じました。

-「維伝」では、ついに陸奥守吉行も出陣を果たすことになりますが、それについてはいかがですか。

 「慈伝」はそれ以前のシリーズとはベクトルが違う作品だったと思いますが、それ以前の作品では戦いがメインで立ち回りも多く描かれていました。なので、きっと、体力的にきつい作品になるだろうなという覚悟はできています。体力をつけよう、と(笑)。殺陣ができるのは楽しみでもありますし、ワクワクしています。

-殺陣は好きですか。

 特別うまいわけではないですが、好きです! 昔から体を動かすのが好きで、中学生の頃からブレイクダンスや器械体操もやっていたんです。そういった経験も生かせたらいいなと思います。

-陸奥守吉行という刀剣男士については、今現在、どんな役柄だと捉えていますか。

 坂本龍馬のイメージに近い、明るく陽気で懐の深い役だと思います。前回、稽古の中で、末満さんから「陰になる瞬間はいらない。ずっと陽でいて」と演出を頂きました。その言葉で、今までの僕になかった解釈がたくさん生まれてきました。そして、陸奥守吉行ならこういう受け止め方するのかもしれないと思って演じたときに、今までは出会えなかった自分自身との出会いもありました。そういうきっかけとなった陸奥守吉行との出会いは、僕の人生の財産になるのものだと思いますし、「維伝」でもまた陸奥守吉行を通して新しい自分と出会えるのではないかという期待もあります。

-「慈伝」に出演する前に、陸奥守吉行を演じるに当たって、何か準備をされましたか。

 実は、陸奥守吉行を演じるまでは、坂本龍馬についてそれほど深く知っていたわけではなかったんです。歴史が苦手だったので(苦笑)。ですが、まずは龍馬に近づこうと思って、歴史について勉強しました。それから、もちろん、これまでの刀ステのシリーズ作品を見ました。「慈伝」を終えて、まだ足りないものがあることを実感したので、今はそれを少しでも埋められたらいいなと思っています。

-具体的に何が足りないと感じたのですか。

 人間力ですね。僕は、役者は、その人自身の人生や人間性が役に乗っかると思っています。だからこそ、普段の自分自身の人間力も高めなければいけないと思っているんです。もちろん、そんな次元とは全く違う「天才」もいるとは思いますが、僕は自分自身の人生の延長に役があるものだと思うので、そう考えたときに、僕は人生の経験値がまだまだ足りないって思いました。そう思わせてくれたのが前回の共演者の人たちだったので、そういう意味でも大きな出会いがあった作品でした。

 
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