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自分が選ぶよりは選ばれる仕事なので、自分からこの役をやりたいというのはないのですが、寡黙な役だったら、せりふは覚えなくていいのかなと(笑)。でもそれはそれで大変ですから、どんな役でもやりたいです。合うと思ったものが来るものだと思っているので、それに応えられるかどうかだなと思いながらいつもやっています。
高校生ぐらいからずっと言い続けていて、15年ぐらい変わってないんですけど、まだかなっていません。今も心にはずっと軍人役があります。最近は、刑事や医者や弁護士の役をお受けする機会が増えてきたので、ありがたいなと思いつつも、軍人役にはあと一歩届かないですね。
少しずつ、そういう役も頂けるようになりました。役ではなく僕自身の印象を固定しないでやっていけば、いろんな役が頂けるのかなと思ったりはします。
幼い頃に将棋ソフトで指していましたから、ルールも分かるし、駒がどう動くのかも分かりますが、定跡を知っているわけではないのでお遊び程度です。たまたま将棋関連のものが続きましたが、棋士の役ではなかったので、駒を指す時の音って気持ちがいいな、かっこよく鳴らすなと思いながら見ていました。音楽物でも、ギターとかの指の動きなどを覚えなければなりませんが、将棋は2人でやらなければいけないから、さらに緊張感のある演技ができると思います。
坂口さんと(賭け将棋の真剣師・東明重慶役の)渡辺謙さんが本当にすごかったというか、素晴らしくてすてきだったと思いました。お二人を追っている刑事の役だったので、撮影中はお会いする機会もほとんどありませんでした。そういう意味では、自分のシーン以外は、台本で読んだ限りでしかなかったので、こんな映像になっていたんだと思い、驚きと興奮を覚えながら見ていました。
見どころは、何よりも坂口さんと渡辺さんの演技だと思います。それがなくてはこの映画は成立しないと台本を読みながら思っていたので。やっぱりお二人の迫力のある演技がなければ、僕ら警察側も対照的には映らないので。だからこそ、本当に素晴らしいお二人を映画館で見てほしいと思いますし、その周りにいる人たちにもそれぞれの役割があって、その人たちがお二人の周りで、どのようにストーリーを展開させているのかにも注目しながら見てほしいと思います。
(取材・文/田中雄二)

(c)2025映画「盤上の向日葵」製作委員会
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