小池栄子、45歳を目前に控えて見据える未来「小池栄子が出ているから見てみようかなと思ってもらえる存在でいたい」 劇団☆新感線「爆烈忠臣蔵〜桜吹雪 THUNDERSTRUCK」【インタビュー】

2025年9月3日 / 08:00

-劇団☆新感線は45周年を迎えますが、小池さんも今年、45歳になります。40代になって変わったところはありましたか。

 みんな同じだと思いますが、疲れが取れない(笑)。気持ちだけではどうにもいかないことがあるなと思いました。女性の場合、更年期だったり、体の不調も出てくると言います。だからこそ、未来のことを考えて、今からいろいろとケアをしていかなくてはいけないなと思うようになりました。昔は、「大人って健康の話ばっかりしているな」と思っていましたけど、同じになりましたね(笑)。

-お仕事の向き合い方に変化はありましたか。

 メリハリはつけるようになったかもしれません。理想を言えば、半分働いて、残りの半分はオフにしたいですね。働き続けると集中力が続かなくなってきているのもありますが、コロナ以降、自分との向き合い方をいろいろと考えるようになりました。昔は、仕事の数をこなすことが私の中の最大の幸せでしたが、今は家族と向き合う時間も思っていた以上に幸せをもたらしてくれることに気付いたので、この先は「もっと働く」ではなく、「最低限、暮らしていけるくらいでいいのかな」という気持ちが強くなってきました。

-オフはどのように過ごしているのですか。

 ずっと犬と家にいます。たまに実家に何泊もしたり、友達と犬を連れて1泊くらい旅行に行ったり。そうしてリフレッシュしています。

-お仕事する上で、今、一番大切にされている信念は?

 1つ1つ丁寧に考えて向き合うことです。ノリで乗り越えていたような、忙しい時期も以前はありましたが、お仕事で出会う人ともしかしたら2度とお会いできることがないかもしれないと思うと、丁寧に、正直に、悔いなく向き合おうと思うようになりました。

-そうした変化は、やはりコロナ禍を経て変わっていったのですか。

 昔から考えていたことではありますが、コロナの影響もあったと思います。それから、SNS社会になったことも大きいかもしれません。言葉の大切さや伝えることの大切さを以前にも増して感じています。きちんと考えて発信しないと誤解を招いてしまうこともあるのかなと思うと、ノリだけではいけないとより思うようになりました。もちろん、スレスレの面白いところを攻めていきたいと思いますし、そこから生まれる発明もあるかもしれない。最近は、酷暑でロケができる環境ではなくなってきたので、こういうときこそホームドラマなのだと考えたりもするんですよ。ロケではなく、室内で撮影ができるドラマを作ればいいのではないかと。このクールのこの時間は全局がホームドラマにするとなったら面白いですよね。そこで切磋琢磨(せっさたくま)することで、より面白い作品が生まれるかもしれない。自由から新しい発想が出てくると思うと、あまりSNSやコンプライアンスばかり気にしても仕方ないですが、自分ができるスレスレのことを考え続けたいと思います。

-これから先の目標や夢は?

 好きなことをお仕事にできていて、今、とても幸せだと感じているので、それを1年でも長く続けられることです。それから、ありきたりですが、健康を大事にして、ワクワクしてもらえる役者、タレントでありたいです。どの仕事も好きの種類が違うだけで、本当に大好きなんです。昔から言っていますが、小池栄子が出ているから見てみようかなと思ってもらえる存在でいたいです。

(取材・文・写真:嶋田真己)

 2025年劇団☆新感線45周年興行・秋冬公演 チャンピオンまつり いのうえ歌舞伎「爆烈忠臣蔵〜桜吹雪 THUNDERSTRUCK」は、9月19日〜23日に長野・まつもと市民芸術館、10月9日〜23日に大阪・フェスティバルホール、11月9日〜12月26日に都内・新橋演舞場で上演。

2025年劇団☆新感線45周年興行・秋冬公演 チャンピオンまつり いのうえ歌舞伎「爆烈忠臣蔵〜桜吹雪 THUNDERSTRUCK」

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】8月の公開映画から

映画2026年9月4日

「ミニオンズ&モンスターズ」(8月7日公開)★★★ 映画のパロディーが満載  最強最悪のボスを求めて旅を続けるミニオンズがたどり着いたのは、1920年代のハリウッド。西部劇の撮影に乱入したことから映画スタジオに入り込み、人気スターと … 続きを読む

山口馬木也 柴田勝家の最期は「不思議な体験でした」【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年8月30日

-劇中では、秀長と秀吉に対する「認めたくないが、認めざるを得ない」という勝家の複雑な心情が見事に表現されていました。秀吉役の池松壮亮さんとのお芝居はいかがでしたか。  仲野太賀さんと池松壮亮さんは、周囲に対する気配りを欠かさない素晴らしい俳 … 続きを読む

パク・ジョンミン「一人二役は想像以上に大変でした」韓国のヒットメーカーが「ガス人間」に続いて送り出すサスペンス・ミステリーで熱演『顔 -かお-』【インタビュー】

映画2026年8月28日

-劇中ではそんなご苦労を感じさせない名演でした。  実は、最初にオファーをいただいたのは、ドンファン役だけだったんです。でも、脚本が面白かったためについ欲が出てしまい、僕の方から「ぜひヨンギュもやらせてください!」とヨン監督にお願いしたんで … 続きを読む

【映画コラム】「生き残る」とは何か『ラスト・サバイバー』『シェルター』が描く極限の人間ドラマ

映画2026年8月28日

『シェルター』(8月28日公開)  スコットランド沖の孤島に建つ灯台を隠れ家にして、愛犬と共にひっそりと暮らす元特殊部隊員マイケル・メイソン(ジェイソン・ステイサム)。  ある日、週に一度、叔父と共に船で生活物資を届けに来る少女ジェシー(ボ … 続きを読む

安田章大「僕が演じられたのは、のんちゃんのおかげ」のん「安田さんとの出会いは衝撃でした」自閉スペクトラム症の兄とその妹役で初共演『平行と垂直』【インタビュー】

映画2026年8月28日

-お二人の息の合った現場の様子が伝わるすてきなお話です。劇中でも本当の兄妹のようで、初共演とは思えませんが、撮影中、お互いの共通点を感じたことはありますか。 安田 のんちゃんは、何かを伝えようとするとき、自分の言葉でこんなふうに伝えたいと、 … 続きを読む

page top