奥平大兼、出口夏希、佐野晶哉、菊池日菜子、早瀬憩「みんながいやすい空気をつくってくれた」青春映画で共演の5人が舞台裏を振り返る『か「」く「」し「」ご「」と「』【インタビュー】

2025年5月29日 / 12:00

(左から)佐野晶哉、菊池日菜子、早瀬憩(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会    (C)2017住野よる/新潮社

-劇中では、5人で花火をするシーンが美しく印象的ですが、撮影はいかがでしたか。

奥平 あそこは、5人とも役ではいるんだけど、正直言って、普通に花火していただけだよね。

出口 本当にそのまんまの5人で遊んだって感じで。

菊池 モクモク出てくるへび花火がすごく楽しかった記憶がある。

奥平 監督もたぶん、あえて演出しないようにしていたんじゃないかな。花火のシーンに限らず、アドリブのシーンが多かったし。台本も、本来ならせりふが書いてあるはずのところが空欄になっていたりして、自由な部分が多かった。

菊池 そういうところも、たくさん使っていただいて。私は、京くんとミッキーが花火越しに見つめ合うシーンの2人の表情が良すぎて、涙ぐんじゃった。

出口 そうなの?

菊池 ちょっと切なくて。

早瀬 わかる。私もアフレコのとき、あのシーンを見ながら大号泣して、アフレコブースから出てきたら、みんなに笑われて(笑)。

一同 (爆笑)。

佐野 でも、よかったな、あのシーン。

菊池 あれを見て、絶対いい映画になるって確信した。

(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会    (C)2017住野よる/新潮社

-共演する中で印象的だったことを教えてください。

佐野 後半で、ヅカとパラが2人で会話する緊迫したシーンがあるんだけど、その撮影の1週間くらい前から…。

菊池 しゃべらなくなった(笑)。

佐野 それまで仲良くしゃべっていたのに、その日だけめっちゃ冷たかった(笑)。「そんなに(役を)作るんだ?」と思って。

奥平 そうなんだ? 全然気付かなかった。

菊池 そのシーンはものすごく緊張していたんだよね。クランクインしたときから、カレンダーの撮影日に大きく印を付けていたぐらい。

早瀬 でも、みんなが空気を作ってくれた感じはすごくある。私だけ、クランクインが一日遅くて、前日にホテルに行った時、スタッフさんから「みんな今日の撮影で仲良かったから、エルみたいに1人になるかもよ」と怖いことを言われたんだけど…(笑)。私が一番年下で1人だけ年齢も離れているから、仲良くなれるかな?という緊張感もあったんだけど、すぐにマサやんがカメラを向けて、写真を撮ってくれて。おかげでみんなの輪にスッと入っていくことができた。

出口 現場に入った直後、私が1人で座っていたら、最初に話しかけてくれたのもマサやんだった。

奥平 そういえば、誰が最初にイコちゃん(=早瀬)からタメ口を使われるか、競争していたよね。

早瀬 知らないから、私それ。

佐野 1位誰だっけ?

奥平 多分、マサやんで。

出口 マサやんじゃない?

菊池 待って待って。私、絶対最初にイコちゃんと仲良くなってた。

佐野 いや、絶対俺。

菊池 いや、私。(クランクイン前の)お祓いの日に仲良くなったと思ってたんだけど…。

佐野 それは社交辞令です、初日だから(笑)。

早瀬 衣装合わせですれ違ったとき、一番最初に声をかけてくれたのがヒナ(=菊池)だった。だから、ヒナが最初ってことで(笑)。

佐野 負けた…。

出口 でも私も、人見知りが激しいので、撮影が始まるまでは1人でいた。

奥平 そうだったよね。途中から、表情が変わったけど。

出口 現場ではいつもそうなの。前回、奥平さんと共演したときも…。

奥平 すごく静かだった。

出口 今回は、みんなの空気感が本当に居心地がよくて、私も緊張感が全部抜けて、ありのままでいられるようになって。だから、私がミッキーでいられたのは、みんなのおかげです(笑)。

(取材・文/井上健一)

(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会(C)2017住野よる/新潮社

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「豊臣兄弟!」第26回「信長を笑わせろ!」 人間ドラマと華やかなエンターテインメントが一体になった大河ドラマならではのエピソード【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年7月10日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。7月5日放送の第26回「信長を笑わせろ!」では、小 … 続きを読む

花總まりがアガサ・クリスティに 失踪の謎を追うミュージカル「AGATHA(アガサ)」で「ミステリーの世界を体感していただけたら」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年7月9日

 イギリスを代表する推理小説家で“ミステリーの女王”と呼ばれたアガサ・クリスティが失踪した実話を元にしたミュージカル「AGATHA(アガサ)」が7月18日から上演される。本作は、アガサ・クリスティが失踪した11日間の謎を追う物語。現在(19 … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#セブチを見ていると分かる、韓国の年齢の不思議

2026年7月8日

▽タメ口は崩せる、でも「ヒョン」は残る  日本でも、兄弟や親しい先輩後輩のあいだでは、呼称は残したまま口調だけくだけることがある。「お兄ちゃん」と呼びながらタメ口で話すこともあれば、「先輩」と呼びながら冗談を言い合うこともある。  もう少し … 続きを読む

小栗旬「織田信長は、気づいたら“破壊神”になっていた」“本能寺の変”迫る!【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年7月5日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合 毎週日曜 20:00~ほか)。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄の秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中だ。7月12日放 … 続きを読む

唐沢寿明「原点回帰をした感じがしました」『トイ・ストーリー5』【インタビュー】

映画2026年7月3日

-唐沢さんがこのシリーズに感動するポイントはどこにありますか。  やっぱりおもちゃにも出会いと別れがあるという、人間の世界と同じようなストーリーを入れているところかな。愛されていたのに捨てられたとか、おもちゃの側に立つとそれは悲しいことだろ … 続きを読む

page top