上田竜也&橋本良亮、舞台初共演を通して「絆はより強固になる」 音楽劇「謎解きはディナーのあとで」【インタビュー】

2025年8月26日 / 08:00

 シリーズ累計500万部を突破する、東川篤哉による大ヒット小説「謎解きはディナーのあとで」が、舞台オリジナルストーリーで音楽劇として上演される。原作は、毒舌執事とお嬢様刑事が繰り広げる軽快なやりとりと本格的な謎解きが話題となり、2011年にドラマ化もされた。今回の音楽劇で、毒舌執事・影山を演じるのは上田竜也。お嬢様刑事・宝生麗子を玉井詩織、御曹司警部・風祭京一郎を橋本良亮が演じる。上田と橋本に本作への意気込みや舞台での初共演への思いなどを聞いた。

上田竜也(左)【ヘアメーク:豊福浩一(KOICH TOYOFUKU)/スタイリスト:佐藤美保子】と橋本良亮【ヘアメーク:奥山 信次(barrel)/スタイリスト:野友 健二(UM)】

-舞台での共演は本作が初となります。共演の楽しみを聞かせてください。

上田 A.B.C-Zの中で(橋本とは)唯一あまり絡みがなかったですし、舞台に後輩と一緒に出演するということがこれまであまりなかったので、新鮮な気持ちですし、ワクワクしています。有名な小説を原作にしていて、ドラマも話題になった大きな作品なので、今、どんどん舞台モードになっています。これまで積み上げてきた作品のイメージを損なわないように、舞台も良いと思っていただけるように頑張らないといけないなと思っています。

橋本 上田くんがおっしゃったように、がっつりご一緒するのは初めてなので、後輩として緊張感もありますが、共演が決まってすごくうれしかったです。どういった形になるのか、今は楽しみが大きいです。櫻井(翔)くんがドラマに出演されていたことは知っていましたが、見れていなくて。お話をいただいて、映画もドラマもアニメも拝見しました。

-ご覧になった感想は?

橋本 (本作の演出の)河原(雅彦)さんが「風祭役は橋本くんがいいんじゃないか」とおっしゃってくださっていたそうですが、その理由がアニメを見てなんとなく分かりました。昨年、舞台でこういうキャラクターを演じる機会があったんですよ。もしかしたら、それでお話をいただけたのかなと思いました。

-上田さんはドラマや映画はご覧になりましたか。

上田 僕も当時は、それほどがっつりは見ていませんでしたが、もちろん知ってはいました。ただ、今、何をもって影山という人物を作っていけば良いのか、すごく迷っていて。原作を読んだ方がいいのか、ドラマをしっかり見直した方がいいのか。それで、今は映像を見るよりも原作を読むところから始めています。

-お二人はこれまであまり絡みがなかったそうですが、橋本さんは上田さんにどんな印象がありましたか。

橋本 僕はA.B.C-Zに加入する前からKAT-TUNのバックでお仕事させていただいてきましたが、当時はあまり話しかけられないようなオーラを感じていました。僕の中では、KAT-TUNの中で一番話しかけられなかったです。なので、今、後輩とめちゃくちゃ仲良くされているのが信じられないです(笑)。あの上田くんが! って。でも、話しかけられはしなくても、キラキラの上田くんをずっと見てきたから、こうして一緒にお仕事をさせてもらうのは本当に光栄なことですし、すごく楽しみです。

-上田さんから見て、橋本さんの成長ぶりはいかがですか。

上田 本当にすごいなと思います。才能の塊なんだろうなと。橋本に限らず、僕たちがデビュー当時に付いてくれた子たちがデビューしたり、羽ばたいて、個人としてもグループとしても頑張っているのはすごくうれしいです。僕たちの事務所には、本当に才能のある子たちがたくさんいて、みんなが努力しているのを再確認します。

-今回、橋本さんと一緒にお芝居をすることに対してどのようなお気持ちですか。

上田 今までの後輩たちとは別の枠に(橋本は)入るんじゃないかなと思います。舞台は特別なところがあるんですよ。稽古を通して壁がたくさんあって、それをみんなで話し合って乗り越えていく。そんな特殊な環境の中で過ごすので、他の仕事より絆はより強固になる印象があります。

-先ほど、橋本さんが「自分がなぜこの役に選ばれたか分かった気がした」とおっしゃっていましたが、上田さんはいかがですか。

上田 全く分かりません(笑)。でも、なぜかこうした役をいただくことが多いんですよ。以前に河原さんとご一緒したときも、ずっとニコニコしている役でした。ただ、あくまでも役なので、「なんで、僕なんだろう?」とは僕自身はあまり考えないタイプです。こうしたすばらしい作品に出演させていただけるのはありがたいことなので、原作やドラマのイメージを崩さないように仕上げていけたらと思っています。

-それぞれの役との共通点はありますか。

上田 毒舌なところは共感できますね。割と何でも言ってしまうタイプなので、その“S加減”は共通しているのかなと思います。

-そうすると、影山は演じやすい役柄ですか。

上田 演じやすいと思います。身なりを整え、姿勢の良さを保って、マインドを変えずに見た目を変えていけば良いかなと。

-橋本さんはいかがですか。

橋本 風祭との共通点、全然ないですね。

上田 みんなが「ん?」と思うようなことを話し出すところが似ているよね(笑)。天然ってことだと思いますが。

橋本 うーん…でも、風祭は天然じゃないですから。本気でやっているんです。

上田 いやだから、(そういうところが)天然ボケなんだよ(笑)。似ているよ。

橋本 似てました! 共通点、見つけました(笑)。

-音楽劇と銘打った本作ですが、どのような形で音楽が入ってくるのでしょうか。

橋本 台本を読むと、歌があります。

上田 ミュージカルではないの?

橋本 ミュージカルではないです。BGMとして音楽が流れているというイメージです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

青山貴洋監督「問診シーンが最大の課題に」日曜劇場『19番目のカルテ』【インタビュー】

ドラマ2025年8月25日

 体の不調を感じていても、何科を受診すべきか分からない…。そんな悩みを抱える人は少なくない。そうした現代の医療課題に向き合う存在が「総合診療医」だ。日曜劇場「19番目のカルテ」(TBS系)は、まさにその最前線で患者と向き合う医師たちの姿を描 … 続きを読む

中園ミホ 連続テレビ小説「あんぱん」は「やなせたかしさんが書かせてくださった」執筆を終えた脚本家が物語を振り返る【インタビュー】

ドラマ2025年8月22日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、いよいよクライマックスが近づいてきた。このタ … 続きを読む

森田剛「戦争と背中合わせの世界であるということは今も変わらない」 19世紀を代表する未完の戯曲に挑む パルコ・プロデュース 2025「ヴォイツェック」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年8月22日

 森田剛が主演する舞台、パルコ・プロデュース 2025「ヴォイツェック」が9月23日に開幕する。本作は、ドイツの劇作家ゲオルク・ビューヒナーが遺した未完の戯曲を、2017年にジャック・ソーンが翻案した作品を日本で初めて上演。冷戦下の1981 … 続きを読む

奥平大兼「戦争の捉え方が変わった」當真あみ「当時の女性の強さを感じた」80年前の戦時下を生きた若者役への思い『雪風 YUKIKAZE』【インタビュー】

映画2025年8月21日

 太平洋戦争中に実在した駆逐艦「雪風」。数々の戦場を潜り抜け、沈没する僚艦から海に投げ出された仲間を救い、戦後は「復員輸送艦」として外地に取り残された約1万3千人を日本に送り返した。その史実に基づき、太平洋戦争から戦後、さらに現代へとつなが … 続きを読む

山時聡真、中島瑠菜「倉敷の景色や街並みや雰囲気が、僕たちの役を作ってくれたという気がします」『蔵のある街』【インタビュー】

映画2025年8月19日

 昔ながらの街並みが残る岡山県倉敷市の美観地区を舞台に、街で花火を打ち上げようと奔走する高校生たちの奮闘を描いた青春映画『蔵のある街』が8月22日から全国公開される。倉敷市出身の平松恵美子監督が手掛けた本作で、倉敷市に住む高校生の蒼と紅子を … 続きを読む

Willfriends

page top