グレッグ・ターザン・デイビス「とにかく、ただ純粋に面白い映画を撮ることだけが、自分たちに与えられたミッションでした」『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』【インタビュー】

2025年5月15日 / 10:16

-クリストファー・マッカリー監督の印象は?

 今や彼は自分のおじさんのような存在なので「マッカリーおじさん」みたいな呼び方をしていますが、自分にとっては先生ですね。彼は演出だけではなくて指導力もとても優れています。自分が恵まれていると思うのは、トム・クルーズという最高のトップスターとクリストファー・マッカリーという最高の監督に付いて回ることができて、彼らの映画作りの様子を間近でたっぷりと見させてもらい、吸収させてもらえたことです。本当にかけがえのない体験で財産になりました。

-では、トムがお父さんでマッカリー監督がおじさんなんですね(笑)。

 もう一生、2人に付いていこうと思っています。

-この「ミッション:インポッシブル」の2作は、あなたにとってどんなものになりましたか。

 子どもの頃にスパイごっこをやっていたことを考えると、それが現実になって夢がかなったという思いはあります。けれども、自分の俳優としてのキャリアはまだ始まったばかりなので、最初からこんなにすごい人たちと一緒に、恵まれたスタートが切れた自分はかけがえのない学びの場を与えてもらったと思います。もちろん生身でスタントをやったり、成功してきた映画シリーズの一部を背負うという責任感も改めて認識させられましたが、最もシンプルに学んだことは、俳優は単に演じるだけではなくて、ストーリーテラーでなければならないということでした。本来なら20年、30年とキャリアを積み重ねて学ぶべきことを、トムやマッカリー監督と3本続けて組めたおかげで身につけることができました。自分にとってはとても大きな財産になりました。

-今回演じるに当たって気を付けたことや心掛けたことはありましたか。

 正しいことをしたいという正義感、そうしたドガのハートの部分を感情豊かに演じることに最も気を付けました。前作に比べると、そうした心情を前面に出していったところがあります。彼は常に自分の身の回りで起きていることに対して冷静に疑問を抱いています。今回は彼の立場が変わってイーサンに味方したわけですが、それでも「何であなたがそこまでやらなければならないんだ」とか「別にあなたがやらなくてもいいじゃないか」と疑問視しているのはドガだけだと思うんです。そうした面でも、微妙なバランス感覚みたいなものを表現することを心掛けました。

-ドガがイーサンを見る時の目線や表情の変化にそれは表れていたと思います。

 気付いていただいてありがとうございます。

-最後に、日本の観客や読者に向けて一言お願いします。

 このシリーズを、ずっと手掛けてきたマッカリー監督とトムにとっては、前作をしのぐ映画にすることを目指して撮ってきたと思いますし、その通りになったと思います。とにかく、ただ純粋に面白い映画を撮ることだけが、自分たちに与えられたミッションでした。IMAX仕様で作ったので、IMAXの大きなスクリーンで存分に楽しんでほしいと思います。もちろんスタントも含めて、皆がすごく頑張って作ったこの映画を心の底から楽しんでほしいです。

(取材・文・写真/田中雄二)

(C)2025 PARAMOUNT PICTURES.

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「豊臣兄弟!」第26回「信長を笑わせろ!」 人間ドラマと華やかなエンターテインメントが一体になった大河ドラマならではのエピソード【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年7月10日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。7月5日放送の第26回「信長を笑わせろ!」では、小 … 続きを読む

花總まりがアガサ・クリスティに 失踪の謎を追うミュージカル「AGATHA(アガサ)」で「ミステリーの世界を体感していただけたら」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年7月9日

 イギリスを代表する推理小説家で“ミステリーの女王”と呼ばれたアガサ・クリスティが失踪した実話を元にしたミュージカル「AGATHA(アガサ)」が7月18日から上演される。本作は、アガサ・クリスティが失踪した11日間の謎を追う物語。現在(19 … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#セブチを見ていると分かる、韓国の年齢の不思議

2026年7月8日

▽タメ口は崩せる、でも「ヒョン」は残る  日本でも、兄弟や親しい先輩後輩のあいだでは、呼称は残したまま口調だけくだけることがある。「お兄ちゃん」と呼びながらタメ口で話すこともあれば、「先輩」と呼びながら冗談を言い合うこともある。  もう少し … 続きを読む

小栗旬「織田信長は、気づいたら“破壊神”になっていた」“本能寺の変”迫る!【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年7月5日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合 毎週日曜 20:00~ほか)。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄の秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中だ。7月12日放 … 続きを読む

唐沢寿明「原点回帰をした感じがしました」『トイ・ストーリー5』【インタビュー】

映画2026年7月3日

-唐沢さんがこのシリーズに感動するポイントはどこにありますか。  やっぱりおもちゃにも出会いと別れがあるという、人間の世界と同じようなストーリーを入れているところかな。愛されていたのに捨てられたとか、おもちゃの側に立つとそれは悲しいことだろ … 続きを読む

page top