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ライブシーンの撮影の日は、リハーサルで初めて見えた景色がすごく多かったんです。ライブシーンを撮る時は結構ドタバタしていましたが、その日は皆が全力で取り組んで、皆の熱量がすごく集まった1日になったので、私もすごく頑張りながら乗り切ることができてよかったと思いました。やっぱりライブが一番印象的なシーンでした。演じる上では、兄妹のシーンの中で距離感があるといい兄妹には見えないというのが私の懸念したところだったので、神尾さんと初めてお会いする時から、自分からコミュニケーションを取りにいって、妹として「お兄ちゃん」という感覚で話し掛けたことが、いい兄妹の演技につながったのかなと思っているので、そこは意識してよかったと思っています。
ほとんどの映画は、歌唱シーンを撮るとなると、「こっちからの画を撮って、ここで止めて」というように撮影を行うことが多いと思いますが、この映画はライブとして、普段フェスなどで入っている機材が入っていて、1曲まるまる歌うのを2回やって、それで本番という状態の撮影になっていたので、実際に普段やっているライブと同じようにできて、私はすごくよかったです。変に緊張せず、カメラも特に意識はせずに、目の前にいるお客さんたちに向けて目いっぱいのパワーを向けたことが、いい演技につながったのかなと思います。
実際の関係でもお兄ちゃんのようでした。すごく物腰が柔らかい方で、いろいろと受け止めてくださるところがありました。あとは、演技の切り替えがすごく大事だったのですが、私もトークシーンのあとですぐに泣くシーンを撮ることもあったんです。そういう時はドタバタしていたので、いつもは私から話し掛けるけど、急に私が黙り込んでも、それをちゃんと感じ取って、何も言わずにそばにいてくださったこともありました。お兄ちゃんとして遠くで待っているわけでもなく、隣にいてくださっていると感じて、すごくうれしかったです。
萌歌ちゃんとは一緒のシーンがほとんどなくて、ライブシーンだけが一緒のシーンでした。自分のシーンが終わった後のライブが萌歌ちゃんだったので、カーテンの影からこっそりのぞかせてもらいました。映画の中にも萌歌ちゃんのライブを兄妹で見るシーンがあるんですけど、そのシーンの時も心からかっこいいな、すごいなという気持ちで横から見ていました。皆の真ん中に立つ萌歌ちゃんの輝いている姿に感動しました。
向井さんとはおしゃべりをするシーンはありませんでしたが、現場で一緒になることはちょこちょこありました。座長として、いつも皆さんのことを引っ張ってくださいました。撮影はすごく暑い時期だったんですけど、衣装がすごく重そうで、暑いし大変そうでしたが、全く弱音を吐かずに私たちのことを引っ張り続けてくださいました。かっこいい姿をずっと見せ続けてくださったので、私も頑張れたと思います。
映画の大部分がライブシーンになっていること自体がすごく挑戦的で面白いなと思いました。出演した身としては、あんなに映画として生感がある映像はなかなかないと思ったので、音楽シーンを、音楽を大好きな人たちにたくさん見てほしいですし、歴史が好きな人や演技が好きな人にも、楽しんでもらえる作品になっていると思うので、本当にいろんな方たちに見てもらえる作品になったと思います。ライブシーンが本当に圧巻で、生でライブを見ているような感覚を映画館でも味わうことができると思うので、ぜひ映画館の素晴らしい音響の中でライブシーンを楽しんでいただけたらと思います。
(取材・文・写真/田中雄二)
(C)四葉夕ト・小川亮/講談社 (C)2025 フジテレビジョン 松竹 講談社 FNS27社
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