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サムの今後については、やっぱりキャプテン・アメリカはアベンジャーズのリーダーですから、それを継承したことで今後の役割の変化もあると思います。今までのサムはサポーターであり、バランサーでもありましたが、今後に関しては、恐らくリーダー的な立ち位置で引っ張っていくのではないかと思っています。
サムもキャプテンになりアンソニーさんの体もたくましくなっていたので、「今の僕の声で大丈夫ですか」という話を監督としました。そうしたら「溝端くんも『ウィンター・ソルジャー』の時よりも年齢も重ねて声も低くなっているから、ちょうどいいと思う」とおっしゃっていただきました。ちょっとしたニュアンスを監督と相談しながらやっています。ディスカッションをしながらやるのは大変ですがすごく楽しいのでとても充実感のある収録になっています。
今回は、サムとハリソン・フォードさんが演じるロスという2人の男がテーマです。この2人の男の葛藤が見どころだと思います。脚本を一読してまず思ったのは、スティーブを継承しているところもあるけれど、新しいキャプテン像というところにいい意味で裏切られたと思いました。
もちろんロス大統領は今までも出てきましたけど、今回ハリソン・フォードさんがやるということで、やっぱり画面に登場するだけでプレミア感が満載でした。彼はスーパースターだから、すごく存在感と迫力があって、重厚なお芝居をされるので、そこも魅力だと思います。何といってもハリソン・フォードがレッドハルクになるわけですから。
キャプテン・アメリカ対レッドハルクは、ファンが喜ぶところだと思いますし、僕も興奮しました。あとはスピード感のあるアクションシーンや空中戦もあるので、そこもたっぷり見ていただければと思います。見どころは、もちろんサムの人間的な魅力もそうですが、サムとロスとの関係性や葛藤ですね。それから30年間幽閉されていたイザイアという黒人のキャプテン・アメリカが出てきます。そのイザイアとサムとの関係性も、時には親子のようでもあり、尊敬し合っている仲間でもあり、おじいちゃんと孫のようでもありというところがすてきだと思いました。
子どもの頃に、スパイダーマンやアイアンマンといったヒーローたちが一同に会することを誰もが一度は夢見たことがあると思います。そんな子ども心を継承したまま成立させているのがプロデューサーのケビン・ファイギだと思います。ここでスパイダーマンやアイアンマンが出てきたら面白いよねということを念頭に置いて作り上げているプロジェクトだと思うので、そこが一番の魅力ではないでしょうか。それに加えて、その裏に隠されているヒーローたちの葛藤や人間ドラマ、あとは大河ドラマのように継承していく人と人とのつながり、ヒーロー同士のつながり、受け継いだ思いみたいなものが、長きにわたって描かれているので、ファンはさらにハマっていくポイントだと思います。
(取材・文・写真/田中雄二)
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