AmBitious・岡佑吏、松岡昌宏との初共演に「緊張」も「振り切る自信はある」 「家政夫のミタゾノ THE STAGE レ・ミゼラ風呂」【インタビュー】

2025年4月19日 / 08:00

 女装した大柄な家政夫・三田園薫が、派遣された家庭・家族の内情をのぞき見し、そこに巣食う“根深い汚れ”までもスッキリと落としていくヒューマンドラマシリーズ「家政夫のミタゾノ」。松岡昌宏主演で2016年にスタートし、第7シリーズまで続く人気作だ。5月16日からは、ドラマ10年目を記念した、舞台化第2弾「家政夫のミタゾノ THE STAGE レ・ミゼラ風呂」が開幕する。物語の舞台は、老舗旅館カモヤ。フランスでの修行を終えてカモヤへやってくる料理人・雀原順を演じるAmBitiousの岡佑吏に舞台への意気込みや、事務所の先輩でもある松岡との共演についてなど話を聞いた。

岡佑吏(ヘアメーク:宇佐美順子(JOUER)/スタイリスト:大内美里) (C)エンタメOVO

-出演が決まったときの心境を教えてください。

 これまで舞台の経験は、ジュニアだけの舞台しかなかったので、こうして外部の舞台に出演することが決まり、うれしかったです。ご一緒させていただく出演者の皆さんがすごい方ばかりなので、経験豊富な方々の中でどれだけ食らい付いていけるのか、不安はありました。

-どういう状況で聞いたのですか。

 昨年の12月ごろに関西ジュニアで撮影をしているときに聞きました。

-グループのメンバーに今回の出演を伝えたときの皆さんの反応は?

 すごいなと言ってくれたり、「岡ちゃん大丈夫?」とも言われたりしましたが、すごく喜んでくれました。それから、メンバーがそれぞれ舞台に出演していたので、どんな演技をしているのか見学に行かせてもらったり、相談をしたりもしました。

-どんな相談をしたのですか。

 演技というよりは、共演者の方との関わり方などを教えてもらいました。僕は人見知りなので、どうやって仲良くなったらいいのか分からなくて。

-誰のアドバイスが印象に残っていますか。

 浦(陸斗)くんです。浦くんも以前、外部の舞台に出演していたのですが、そのときも年上の方が多かったらしくて、「引っ張ってもらいながら、吸収もしながらやった」という話を聞かせてくれました。それから、東京生活が長くなるのでメンタルは整えておいた方が良いとアドバイスをもらいました。ホームではないので、どうしても東京での生活が長くなると疲れてしまうこともあって。そのケア方法を教えてくれたので、それを参考にしつつ、共演者の皆さんともたくさん話せるようになりたいと思います。僕、外部の舞台は憧れだったんです。事務所以外の方と関わりを持つことで得られるものもあると思うので、そうした交流も楽しみたいと思います。

-ところで本作はコメディー的な要素も入っている作品なので、岡さんの強みも出せるのではないですか。

 そうですね。振り切る自信はあるので、どれだけコメディーな役でもこなそうと思います。昔から自分はコメディーチックな演技が好きだったので、自分の中のポテンシャルを存分に生かして演じたいです。

-松岡さんとは(取材当時は)まだお会いされていないということですが。

 はい、まだお会いできていなくて、僕にとってはテレビで見る存在です。以前、1度だけ、僕たち関西ジュニアのライブを梅田芸術劇場でやっていたときに来てくださったのですが、僕はそのときあいさつができなかったので、今回、本当に初めてになります。なので、緊張しています。松岡さんの動画配信も見させてもらっていて、この舞台が決まる前からずっと面白い方だなと思っていたので、ご一緒できるのが本当にうれしいんです。良い印象を持ってもらいたいので金髪をやめようかなとも考えているくらい(笑)緊張しています。もちろん、優しい方だというのはテレビや動画を通して伝わってきているのですごく楽しみです。

-ドラマ「家政夫のミタゾノ」の印象は?

 親がずっと見ていてファンだったので、僕も一緒に見ていたのですが、関西人の笑いとはまた違うコメディー要素があるドラマだなと思います。コテコテじゃない、クスッと笑ってしまうような面白さがありますが、それは自分の中にはなかったものなので、すごく面白く見ていました。それから、やっぱりミタゾノさんの存在感がすごい。シリーズを重ねても薄れないどころか、逆にどんどん存在感が大きくなっているのが本当にすごいと思います。そうしたドラマの舞台版に出演させていただくので、人気作品のクオリティーをどれだけ落とさずに、作品の世界観を壊さずに頑張れるかが課題だと思います。頑張ります。

-ドラマを一緒に見ていたご家族も今回の出演を喜んでいるのではないですか。

 お母さんもお父さんも喜んでくれました。家ですれ違うときに、父親が毎回「売れっ子やな」って言ってくるので、「いやいや、まだまだだよ」って(笑)。そんなやりとりをしています。

-ミタゾノさんは家事のプロフェッショナルで、ドラマの中でもさまざまな裏技を紹介していますが、岡さんは得意な家事はありますか。

 皿洗いは早いです! 母親が仕事をしていたときに帰りが遅くなることがあって、その頃、お手伝いで皿洗いをするようになったんですよ。その後、中学か高校の頃に、亀を飼い始めたのですが、その水槽も僕が洗う担当になったんです。亀の水槽と皿洗いをしたら50分くらいかかるんですが、できるだけ早く終わらせたくて、30分以内に終わらせようと目標を決めたら、効率よくできるようになって。洗ったら水切りに置くんですが、その置き方もうまいです。「テトリス」のようにうまく組み合わせて置けます!

-最後に公演を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

 目標にしていた舞台のお仕事です。この世界観になじめるように、共演者の方にアドバイスをもらったり、吸収をしたりして、臨んでいきたいと思います。そして、それをグループに還元できるように頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!

(取材・文・写真/嶋田真己)

 舞台は5月16日~6月8日に、都内・EXシアター六本木ほか、大阪、石川、愛知、広島、宮城で上演。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

グイ・ルンメイ、真利子哲也監督「お互いが思い合うからこそすれ違う。でもそこには愛があるという家族の形を描きたかった」『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』【インタビュー】

映画2025年9月12日

 ニューヨーク・ブルックリンで暮らすアジア人夫婦を主人公に、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が浮き彫りとなり家族が崩壊していく姿を、全編NYロケで描いた『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、9月12日から全国公開され … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(3)無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力

舞台・ミュージカル2025年9月12日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力 … 続きを読む

北村匠海 連続テレビ小説「あんぱん」は「とても大きな財産になりました」【インタビュー】

ドラマ2025年9月12日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、ついに『アンパンマン』の誕生にたどり着いた。 … 続きを読む

中山優馬「僕にとっての“希望”」 舞台「大誘拐」~四人で大スペクタクル~の再始動で見せるきらめき【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年9月11日

 中山優馬が主演する舞台「大誘拐」~四人で大スペクタクル~が10月10日に再始動する。本作は、天藤真の小説「大誘拐」を原作とした舞台で、2024年に舞台化。82歳の小柄な老婆が国家権力とマスコミを手玉に取り、百億円を略取した大事件を描く。今 … 続きを読む

広瀬すず「この女性たちの化学反応は一体何なんだという、すごく不思議な感覚になります」『遠い山なみの光』【インタビュー】

映画2025年9月9日

 ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロが自身の出生地・長崎を舞台に執筆した長編小説デビュー作を、石川慶監督が映画化したヒューマンミステリー『遠い山なみの光』が9月5日から全国公開された。1950年代の長崎に暮らす主人公の悦子をはじめ、悦子 … 続きを読む

Willfriends

page top