溝端淳平「キャプテン・アメリカ対レッドハルクには僕も興奮しました」【インタビュー】『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』

2025年2月17日 / 13:20

 アメリカ大統領サディアス・ロス(ハリソン・フォード)が開く国際会議でテロ事件が発生。それをきっかけに生まれた各国の対立が、世界大戦の危機にまで発展してしまう。この混乱を食い止めようとするキャプテン・アメリカことサム・ウィルソンに、“赤いハルク”と化したロス大統領が襲いかかる。『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』が、2月14日から全国公開された。本作の主人公サム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)の声を吹き替えた溝端淳平に話を聞いた。

溝端淳平 (C)エンタメOVO

-『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)以来の吹き替えとなりましたが、今のお気持ちは?

 ファルコンの声をやらせていただいて約11年になります。『~エンドゲーム』でキャプテン・アメリカから盾を受け取って、今回、新キャプテン・アメリカとして帰ってこられたことがものすごくうれしい気持ちと、今まで背負ってきたものとは全然重さが違うので、それに対するプレッシャーと半々という感じです。だから、今までよりも、もっと自分を研ぎ澄ませて集中して挑んでいかないと超えられない壁だと思いますし、僕もMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のいちファンなので、自分の吹き替えによって作品のよさを損なうことだけは避けたいと思っています。

-11年間、サム・ウィルソンを演じてきて彼の魅力についてどう感じていますか。

 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(14)は、サムがスティーブ・ロジャースと一緒にランニングをしているシーンから始まるのですが、スティーブは血清を打っているから、サムは何周も抜かれてしまいます。スティーブと比べて特殊な能力は何も持っていないサムというのがこのシーンで象徴されます。でもサムは、退役軍人のカウンセラーをやっているぐらいだから、とにかく人の心を察するのが得意な優しい人なんです。なぜスティーブがキャプテン・アメリカの盾をサムに渡したのかというのも今回のテーマの一つなんですけど、サム自身の葛藤が丁寧に描かれているので、今回はそれが十分に伝わると思います。サムの魅力は、本当に優しい人間としてのリーダー像。あとは基本的にとても頭のいい人だと思います。周りが見えるが故に悩んでしまうところもサムの魅力だと思います。

-今回、吹き替えをするに当たって心掛けたことや気を付けたことはありましたか。

 吹き替えの経験が11年あるとはいえど、声優さんたちに比べればやっている本数は少ないです。そういう意味で言うと、やっぱり声だけで表現するのはとても難しいです。しかも役者さんに合わせてやることについては日々勉強です。今回もそうですが、なるべくお芝居に近い感覚で、自分もその場にいることを想像しながらするようにはしています。音だけを当てるというふうにやると、プロの方のような技はできないので、音だけに頼らないようにしています。

-サム役のアンソニー・マッキーのイメージは?

 とてもお芝居が繊細なのでちょっとした息遣いやニュアンスも意識しています。だから変に音をきれいにはめ込み過ぎないように、なるべくリアル感のある、生々しい自分の声でやらなければという印象があります。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

根岸吉太郎監督「誰も見たことがない広瀬すずが映像に現れていると思います」『ゆきてかへらぬ』【インタビュー】

映画2025年2月20日

 大正時代の京都と東京を舞台に、実在した女優・長谷川泰子(広瀬すず)と詩人・中原中也(木戸大聖)、文芸評論家・小林秀雄(岡田将生)という3人の男女の愛と青春を描いた『ゆきてかへらぬ』が2月21日からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開される … 続きを読む

村井國夫「ハリソン・フォードさん的には、レッドハルクに変貌するところが注目です」『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』【インタビュー】

映画2025年2月19日

 アメリカ大統領サディアス・ロスが開く国際会議でテロ事件が発生。それをきっかけに生まれた日本を含む各国の対立が、世界大戦の危機にまで発展してしまう。この混乱を食い止めようとするキャプテン・アメリカことサム・ウィルソンにレッドハルクと化したロ … 続きを読む

佐藤隆太、研修医を指導する令和のリーダーを熱演 「このキャラがどんどん好きになっている気がします」  火曜ドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」【インタビュー】

ドラマ2025年2月17日

 主人公・若月まどか(芳根京子)が働き方改革で変わりゆく医療現場に戸惑いながら、医師として女子として人生と向き合う濃厚な2年間を描いたドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」(TBS系・毎週火曜よる10時)が現在、5話まで放送中。  消化 … 続きを読む

浅野忠信、大森南朋「たけしさんのチャレンジ精神に驚きました」『Broken Rage』【インタビュー】

映画2025年2月14日

 北野武が監督・脚本およびビートたけし名義で主演を務めた『Broken Rage』が2月14日からPrime Videoで世界独占配信を開始した。本作は約60分の映画を前後半に分け、前半は警察とやくざとの間で板挟みになった殺し屋ねずみの奮闘 … 続きを読む

【週末映画コラム】ラブコメ風タイムトラベル映画『ファーストキス 1ST KISS』/ワンシチュエーションの会話劇『ドライブ・イン・マンハッタン』

映画2025年2月14日

『ファーストキス 1ST KISS』(2月7日公開)  硯カンナ(松たか子)は、結婚して15年になる夫の駈(松村北斗)を事故で亡くした。2人の結婚生活は倦怠(けんたい)期が続いており、事故当日は離婚届を出す日でもあった。  その後、ある出来 … 続きを読む

Willfriends

page top