「金太郎は働くサラリーマンの味方であるべき存在」映画『サラリーマン金太郎』【暁】編 /【魁】編 鈴木伸之【インタビュー】

2025年1月9日 / 09:00

-印象に残るせりふはありましたか。

 「サラリーマンをなめんじゃねえ」ですかね。やっぱりこの作品といえばこのせりふを言ってみたいというのはあったので、気持ちよかったです。世の中の大半の方々がサラリーマンなわけで、自分の家族とか大切な人を守るために、時に何かを犠牲にしたり、自分の気持ちを押し殺すこともありながら生活されていると思うので、そういう方々の代弁者になるべきですし、これを見てもらって、自分じゃ言えないけど、こんなふうに型にはまらない人がいたらいいなと応援されるようなキャラクターは、すごくすてきだなと思いました。金太郎は真っすぐなキャラクターだという印象がとてもあったので、僕も真っすぐに演じたい、真っすぐにこのせりふを言ってみたいという気持ちが強かったです。

-殴り合うシーンが多かったですが、結構練習はしましたか。

 練習はかなりしました。マットを敷いて、跳び箱みたいなのを置いて、そこから人を投げる、ワイヤで引っ張られるなど…。けがはしたくないですし、させたくもなかったので、とても細かくリハーサルをしながらやらせてもらい、無事にけがなく終えられたのでよかったと思います。今回はサラリーマンの役なのでいつものアクションとは少し違いました。考えるよりも先に手が出る、あまりこなれていない、本当に腕っ節の強い兄ちゃんみたいなのってどういう感じなんだろうとアクション監督とお話ししながら、やらせてもらいました。

-特に印象に残った共演者はいましたか。

 出演してくださった全員の方に感謝なのですが、特に浅野温子さんはすごい女優さんだなと改めて思いました。世代は違いますが、ものすごい方だったという伝説はたくさん聞いていたので。実際にお会いしても、ハートは強いですし、やはりあの人がシーンを作り上げてくださり、金太郎の世界に連れていってくれる感覚が確かにあったので。改めて すごい方とご一緒できたなと。この作品に出させていただき、大きな財産の一つになったと思いました。

-最後に、読者や観客に向けて一言お願いします。

 金太郎は働くサラリーマンの味方であるべき存在です。彼の熱い思いが映画を通して伝わったらうれしいです。仕事で落ち込んだり、嫌なことがあったりした時に、この映画が皆さんの背中を押してくれる存在になったら幸いです。今回は、地方から出てきて右も左も分からないところが、僕自身にもとてもリンクしていたので、事前の準備はあまりしませんでした。探りながらでしたが、金太郎と一緒に、僕もサラリーマンに見えたらいいなという思いを乗せて演じさせていただきました。

(取材・文/田中雄二)

(C)本宮ひろ志/集英社 (C)2025映画「サラリーマン金太郎」製作委員会

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