「金太郎は働くサラリーマンの味方であるべき存在」映画『サラリーマン金太郎』【暁】編 /【魁】編 鈴木伸之【インタビュー】

2025年1月9日 / 09:00

 元暴走族のヘッドでマグロ漁師からサラリーマンの世界に飛び込んだ不屈の男・矢島金太郎が、持ち前の度胸や腕っぷしの強さを武器に令和の社会で大暴れする姿を描く映画『サラリーマン金太郎』【暁】編 (1月10日公開)/【魁】編(2月7日公開)。2部作となった本作で主人公の金太郎を演じた鈴木伸之に話を聞いた。

鈴木伸之(写真:藤本和史)

-出演が決まった時の気持ちは。

 僕は「サラリーマン金太郎」の世代ではないですが、とても型破りなサラリーマンが成り上がっていくといった話であることは知っていたので、すごい作品に出るんだというのが第一印象でした。体を張る作品になるというのは想像できたので、「よし頑張るぞ」という感じでした。

-最初に脚本を読んだ印象と、実際に演じてみて感じたことを。

 金太郎はとにかく熱い男なので、何を理由に許せなくなるのだろうなど、金太郎の持っている信念みたいなものをすごく考えながら演じました。「(現実社会では)ちょっと違うかもしれないな」と思うことも時にはあったのですが、そこは役を信じて、「こう思っているんだろうな」ということをストレートに伝えていく力みたいなものを意識しました。演じ終えた時は何か気持ちよかったです。たくさんアクションもしましたし、なかなか普段は言えないようなこともたくさん言えたので、爽快感はとてもありました。それを見てくださる方も同じような気持ちになってもらえたらうれしいと思います。

-「ちょっと違うな」と思ったのは、どんなところですか。

 金太郎が入社初日に、黒川専務(尾美としのり)とエレベーターに一緒に乗るシーンがあるのですが、専務とは知らずに「何で一緒に乗っちゃいけないんだ」と盾突くところがすごいなと。相手を選ばないキャラクターではあるんですけど、すごく突っかかるなと思って。そう思っていても言えないことを全て口にするキャラクターなので、そこはやっていて気持ちよさもありながら、言ってしまうことで摩擦が生じるんだというふうにも感じました。

-今はコンプライアンスが叫ばれる時代ですが、金太郎の性格には共感できましたか。

 金太郎の、すぐに手が出て、相手を腕っぷしで…みたいな手法は、やっぱり原作の良さといいますか、なかなか現実ではできない、フィクションの世界だと思うのですが、金太郎はとても対話を大事にするキャラクターなので、どれだけ大きな相手だろうが、面と向かっていくところは令和の時代も一緒なのかなというのはすごく思いました。金太郎を演じながら、人の気持ちはこうやって動いていくんだなと感じました。結局はどの時代も話し合ってコミュニケーションを取っていくことが一番大切なんだなと。話してみれば、こんな簡単に解決することだったんだということがたくさんあると思うので、そこは僕自身も金太郎から学ばせてもらったという感覚はありました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「豊臣兄弟!」第16回「覚悟の比叡山」“守られる側”の農民から“守る側”の侍になった小一郎と藤吉郎の覚悟【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年4月28日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=木下小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=木下藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。4月26日に放送された第16回「 … 続きを読む

ゆうちゃみ「るり子が現実にいたらめっちゃ親友になれそうやなっていう感じでした」『アギトー超能力戦争ー』【インタビュー】

映画2026年4月28日

 仮面ライダー生誕55周年記念作『アギトー超能力戦争ー』が4月29日から全国公開される。本作で主要キャストの1人である葵るり子を演じたゆうちゃみに、映画初出演への思いなどを聞いた。 -出演が決まった時の心境は?  「マジ、ドッキリ?」みたい … 続きを読む

千葉雄大、「映像の人」「舞台の人」という「垣根をなくしたい」 友近と挑む二人芝居・リーディングドラマ「老害の人」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月25日

 内館牧子によるベストセラー小説『老害の人』が、リーディングドラマとして舞台化される。出演者は、友近と千葉雄大の二人だけ。登場人物のすべてを、二人が自在に演じ分ける。  物語の主人公は、小さな玩具屋を大企業に育てた元社長の福太郎。老いてなお … 続きを読む

小手伸也、「映像ではテンションの7割しか出していない」 リミッターを解除して臨む舞台初主演作「コテンペスト」

舞台・ミュージカル2026年4月25日

 小手伸也が舞台初主演を務める「俺もそろそろシェイクスピア シリーズ『コテンペスト』」が、6月27日から上演される。公演に先立ち、小手が取材に応じ、本作への思いを語った。  本作は、シェイクスピアの最後の作品「テンペスト」の設定を現代に置き … 続きを読む

【映画コラム】4月後半公開の映画から『人はなぜラブレターを書くのか』『今日からぼくが村の映画館』『ソング・サング・ブルー』

映画2026年4月24日

『人はなぜラブレターを書くのか』(4月17日公開)  2024年、千葉県香取市で定食屋を営む寺田ナズナ(綾瀬はるか)は、ある青年に宛てて手紙を書く。  24年前、当時17歳だったナズナ(當真あみ)は、いつも同じ電車で見かける高校生の富久信介 … 続きを読む

page top